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カテゴリ:大阪近鉄バファローズ
鈴木投手は入団当時弱小球団だった近鉄にあって、早くも新人で10勝を稼ぎ、翌年から5年連続20勝を挙げてエースとして君臨した。 若いころは速球主体のピッチングで三振を取るタイプだったが、西本監督のころからは制球を重視する技巧派に変身して、通算では20年間現役を続けた(その間開幕試合先発が14回)。 チームが弱かった時代でも鈴木だけは高給取りだったが、他の選手とのバランス上、公表ベースでは実際よりもかなり低く抑えていたとされる。 しかし監督(93年~95年途中)時代は総じて成績不振で、95年シーズン途中で辞任に追込まれている(実際には解任)。 特に当時のエース野茂とは調整方法を巡って対立し、94年オフにアメリカへ流出させた元凶になるなど、監督時代は「大投手としての名声を汚した」という評価だった。 鈴木監督と後任の佐々木恭介監督が「仰木さんの築き上げた遺産」を食い潰し、チームを一時弱体化させたと言える。 後に鈴木氏自身も自分の考えを押し付けた監督時代の指導方法が誤っていたと反省し、もう1度機会があればバファローズで指揮をとりたいとの意欲があったが、球団消滅で叶わぬ夢となった。 その鈴木氏も今年9月に還暦を迎えるが、NHKの放送で聞く解説の口調もかなり柔らかくなってきた。 これからも「独特の鈴木節」でファンを楽しませてもらいたいと思う。 *鈴木投手の主な球歴(66年~85年) 登板:703(歴代12位) 完投:340(3位) 完封71(5位) 無四球試合78(1位) 勝利数317(4位) 敗北238(5位) 投球回数4600イニング1/3(4位) 奪三振3061(4位) 被本塁打560(世界1位?) 防御率3.11 最多勝3回、最多勝率1回、最優秀防御率1回、最多奪三振8回、 ベストナイン3回、MVP1回、オールスターゲーム出場15回、 ノーヒットノーラン2回、20勝以上8回、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2007 12:09:57 AM
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