2008/10/10(金)08:33
魅力あるプロ野球に
メジャー挑戦を表明した新日本石油ENEOSの田沢投手に対して、日本プロ野球機構はドラフト指名を拒否した選手が海外へ渡り、将来日本へ戻っても2年間(高校は3年間)プレーできないというルールを急遽作った。
田沢サイドとしては早めに意思表明をしたことが裏目に出た形になったが、プロ側がこの場に及んで急にルールを変更するという姑息な手段に出たことは問題。
有望選手がメジャーを志向するのは一流選手のレベル・球場施設・年俸・年金などの日米格差が大きいことがあり、田沢の選択は至極当然のことと言える。
プロ野球機構としては田沢サイドを非難するのではなく、「魅力ある職場にする」努力をすることが先決である。
例えば年金の受給額は日本の場合10年以上の選手登録で年間100万円強だが、メジャーを10年経験した選手ならおよそ2000万円が終身支給される。
もちろん財源の確保や年金システムの問題があるが、新しく就任した加藤コミッショナーにはリーダーシップを持って改革に取組んでもらいたい。