カテゴリ:カテゴリ未分類
街もすっかり、
春の香りがしていた。 リンは、相変わらず 慌しい日常を過ごしていた。 スガに感じていた胸騒ぎも すっかり忘れていた。 そんな折、 リンにメールが届く。 ・・・・スガからだった。 どうしてリンのアドレスを知っていたのかは 解らなかったが。 リンの心は、 少しだけ踊った。 「お久しぶりです、今夜食事でもいかがですか?」 一行だけの無骨なメールだったが。 リンは笑顔になった。 何より、またスガに会えるということが 嬉しくて、手帳を見た。 今夜の夜の予定は何もない。 断る理由は何も無かった。 仕事をこなしながら、 終業を待った。 スガの事を知りたかった。 何より、その不思議な感覚が どこから来るのかを、探りたかった。 温い感情が リンの胸に留まっていた。 恋愛のような高揚感ではなく 好奇心に近い感情。 まだ熱を帯びていないそれを リンは心地よく思っていた。 不思議な感覚だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月27日 23時48分51秒
コメント(0) | コメントを書く |
|