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カテゴリ:猫
「虎吉・こきち」とは、私が初めて飼った猫の名前。 1人暮らしを始めた時、小さな体を一生懸命伸ばして階段を上がってきた。 そう、二階に住んでいたから。 目やにがひどく、体も汚れていたが我が家を目指して下から上がってきたのだ。 とても甘えん坊さんで、文字通り「猫可愛がり」した。 私の耳たぶを吸うのが大好きで、私の首に巻きついて寝るのが大好きで 車に乗って実家に帰るのも大好きで。 どこに行くにも一緒だった猫。 姿が見えなくなるとすごく心配になって探した。 1週間くらい家出した時なんて仕事も手に付かず、毎日探しに行った。 1人暮らしをやめて実家に戻ったとき 外の楽しさを知ってしまった「こきち」は、ちょこちょこと 脱走をした。 思い切って外の生活もさせることにした。 が、それが大きな間違いだった。 東海豪雨のあった2日ほど前、姿が見えなくなった。 帰ってくると思っていたけど、中々帰ってこず又探しに歩いた。 家の周りも見てみたが姿見えず・・・ 5日ほどたったある日、母が「風呂場の外から異臭がする」と言った。 早速次の日の朝見に行ったらそこには変わり果てた「こきち」の姿があった。 豪雨の後の蒸し暑さですでに体は腐り始めていた。 多分車に引かれ怪我をしながらも我が家にたどり着き 雨の掛からない好きだった場所に落ち着いたのだろう。 「あの時出さなければ・・・」 と思っても、すでに遅い。 「こきち」は帰らず、私はただ泣くばかりであった。 何度も心の中で謝った。 今でも「こきち」のことは忘れられない。 「こきち」とは全然違うタイプの猫たちだけど、私の傍には 「みかん」「りん」「あんず」「るる」がいる。 勿論室内で生活してます。 ベランダの手すりを走り回って危ないけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月24日 20時53分54秒
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