いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

2023/04/10(月)15:29

村上春樹著「一人称単数」を読みました。

読書(188)

8日のブログにコメントありがとうございました。 パンミックスを使ったあんパンは美味しかったですが、次の日になると普通のパンよりは硬くなりました。 パンと思うと皮は硬いように思います。スコーンに近い感じです。 このミックスは色々応用が利くようです。レシピを見るとピザや中華まんも作れるようです。 蒸してもいいようです。 発酵がいらないし、フライパンでも焼けるので簡単に作れると思います。 フルーツ系の物を入れた方が皮がしっとりするかもしれないです。 私はこのパンミックスを生協の宅配で買いました。毎週はカタログに出ていないようです。 村上春樹さんのこの「一人称単数」が文庫本になったことを知り買って読みました。 この本には解説は付いていません。 8つの短編から出来ています。 どの話も不思議でよくわからない所もありますが、読んでいるうちにその世界に引き込まれていきました。 題名になっている一人称単数という短編もあるのですが、8編とも主人公は僕でした。 僕というのが村上春樹さん自身のことなのかフィクションなのかはわからないです。 一人称単数の短編でこう書かれていました。 「私のこれまでの人生にはいくつかの大事な分岐点があった。そのたびに右を選んだり左を選んだりした。そして私は今ここにいる。ここにこうして、一人称単数の私として実在する。もしひとつでも違う方向を選んでいたら、この私はたぶんここにいなかったはずだ。でもこの鏡に映っているのはいったい誰なのだろう?」 もし村上春樹さんがご自身のことを書かれているなら村上春樹さんのお好きな事、音楽や野球チームなどがこの本を読むとわかってファンは嬉しいのではと思います。 学生時代にチャーリーパーカーについて書かれた文章や小説家としてデビューして3年後くらいに出した「ヤクルトスワローズ詩集」の詩についても紹介されているのが面白かったです。 ヤクルトスワローズのファンで神宮球場で野球を見るのがお好きなこともわかりました。 今まで書かれた本にもいろいろな音楽のことが書かれていましたが、今回もシューマンの謝肉祭というピアノ曲のことが書かれていました。 私はクラシックのピアノ曲について詳しい方だと思っていましたが、この曲については知りませんでしたので聞きたくなりました。 小説に出てくる女性について実在の方かわからないですが、この謝肉祭の話では醜い女性とはっきり書いていてそのことについていろいろ説明が書かれているのですが、その人が自分のことだと知ったらどう思うのかなと考えてしまいました。 大学生の時一度デートした女の子のことも醜いとまでは言わないけれどあまり容姿がぱっとしないなんて書いていましたが、そこまで書いていいのかなと気になりました。 品川猿の告白は猿がホテルで働いたり話したりするのか疑問でしたが、話としては感動的でした。 短編なので読みやすくそれぞれ有りそうなような無さそうなような出来事が書かれていて最後がどう結末するのか気になる話が多かったです。 村上春樹さんの例え方の表現は独特だなと思いました。 興味のある方は読んでみてください。

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