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テーマ:お勧めの本(7642)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
昨年は私が急に入院したり、母も急に脈が早くなり体調が悪くなることが多かったので、何があるかわからないので元気なうちに家族が困らないうちに準備出来ることはやっておきたいなと思いました。 私はまだ母と同居しているし、母も呆けてはいないので、恵まれている方かなと思います。 一人っ子なので相続争いは無いし、実家の片づけも必要ないです。 母は普段からきちんと片付けているし、服なども私が着られるものもあるので捨てるものは少ないと思います。預金や保険の事もわかっているし、私が代わりに預金や保険がおろせるように委託契約しています。 ただ主人はプラモデルや本なども多いし、服も片付けないので荷物を整理して欲しいです。 私は預金や保険は家族がわかるようにまとめておいた方がいいなと思っています。 今住んでいる家は将来息子が帰ってきて住むつもりでいますが、結婚したらどうなるかわからないです。 たぶん5年後くらいには状況が変わって色々決めなくてはならないことも多くなるのではと思います。 今は片付けなど出来ることからやっておこうと思います。 山本文緒さんの直木賞受賞作「プラナリア」を読みました。 調べたら出版されたのは2000年で2001年の1月に第124回直木賞を受賞しています。 文庫本になったのは2005年なのですが、2023年になって増刷されていました。 2021年に亡くなられてから読まれる人が増えたのかなと思いました。 私も58歳で亡くなられてからそして「無人島のふたり」を読んでから、山本文緒さんに興味を持ち読んでみたくなりました。 この本を書かれたのは離婚されて心療内科に通いはじめるようになった37歳の頃です。 「プラナリア」は題名になったプラナリアと他の4つの短編で構成されています。 やはり一番プラナリアが印象に残りました。 題名にプラナリアとは面白いなと思いました。プラナリアというのは生物で習った何回切っても再生する扁形動物の総称です。 主人公の女性は生まれ変われるならプラナリアになりたいと答えています。 この女性は24歳の誕生日の1か月前に乳がんで右胸を取って、翌年には乳房の再建手術をしました。 直径5cmにも育ったがんだったけれども病理検査はステージ1で放射線も抗がん剤もやらなくてすんだけれど、月に1回ホルモン注射を打ちに行って、そこの病院でいつも4時間も待たされて注射の後めまいや吐き気に悩まされていて、そのことを医師に言ってもわかってもらえないようでした。 乳がんが発覚してから恋人だった男性は逃げていってしまったそうでした。もう一人の豹介という男性は乳がんになってからもそばにいてくれたけれども乳がんだということを他の人に言う事を嫌がっていました。 入院中看護師さんからは嫌われてしまうし、同室の患者さんと話をするのが嫌だったようです。 退院後は仕事をする気がしなくて、病院で知り合った女性から仕事を紹介してもらうのですが無断欠勤してしまいます。 がんを体験した人の職場復帰についてやその後の体調の悪さなど心の不安や不満、葛藤についてとても細かく書かれていると思いました。 でも山本文緒さんは乳がんの体験はされていないようなので、ここまで心情が描けるのはすごいなと思いました。 がんを体験した人への言葉かけの難しさもわかりました。同じ体験をしている患者同士でも話したくないこともあるのだなと気づかされました。 他の短編にも仕事や恋愛に関する複雑な人間関係についてとてもよく描かれていると思いました。 短編なので読みやすかったです。興味のある方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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