きらめき星の世界

2006/05/17(水)23:21

いつも (11回目)

映画(16)

更新が夜になってしまう。すなわち寝るのが遅くなる。つまり明日眠くなる。すると実験が捗らない。てなわけで明日も夜帰るのが遅くなる。そしてまた夜更かしして・・・以下省略・・・そうだったのか!!(??) で、更新します・・・。 前回映画の話を色々したので、今回も映画の話にしようかと。これにジャズの話も絡めれば当初の目的から外れないはず。  アルバムのタイトル。どこかで聞いたことございませんか?あの有名な・・・そう映画「サウンド・オブ・ミュージック」(「Sound of Music」)の中でマリア先生が子供達と歌っている歌です。作曲はリチャード・ロジャース(1920-1979)、作詞はオスカー・ハマースタイン2世(1895-1960)。「マイ・フェイヴァリット・シングス」(「My Favorite Things」)、日本語だと「私のお気に入り」。今だに多くの人に愛されているこの曲にジャケットの中でサックスを吹いているジョン・コルトレーン(John Coltrane)もはまってしまったのです。 John Coltrane 「My Favorite Things」  音楽の歴史的にはマイルス・デイヴィスのグループを抜けて初めて時代の最前線に躍り出た「偉大なるコルトレーンの60年代」の始まりを記念する作品ということになるそうですが、その辺のことは全く勉強してないので分かりません。たまたまこの曲を聴いていいなあと思ってよく見てみたら映画の曲と同じじゃないですか、ということを発見しただけでして・・・。  コルトレーンを「マイ・フェイヴァリット・シングス」で紹介するにしても映画のマリア先生と絡める人はいない気がしますねえ。映画の雰囲気とこの人のイメージは全く正反対ですから。紹介の仕方間違えましたね。もう遅いですが。戦後の60年代、まだまだ真面目であることが美徳であった当時の日本の若い世代に絶大な支持を受けていたそうで、それはコルトレーンの超真面目な所がどこか共感を呼んだのでしょう。「根性」といった言葉が合っているかもしれません。ビル・エヴァンスのような知的でスタイリッシュな雰囲気はむしろ敬遠されていたくらいです。音楽への取り組みがとにかく真面目で完璧主義、もともとジャズがもっている陽気さと矛盾してる気もしますがこれが彼の美点でもあり欠点でもあるのでしょう。有名なものとして「バラード」(「Ballad」、下1枚目)とか「至上の愛」(「Love Supreme」、2枚目)がありますが、まさにバラード、とにかく甘いです。こっちが恥ずかしくなります。(「至上の愛」はまだ聴いてません)  晩年に発表された「アセンション」(「Ascension」(昇天))や「クル・セ・ママ」(「Kulu Se Mama」)等は音楽の極みに到達しつつあったとも言えるし、難解すぎてよく分からんということにもなってしまったそうで。初めてジャズに触れるという人にこれを聴かせてしまって、以降その人はジャズはまっぴら、となってしまった話があるとかないとか。(この話を聞いたせいでこの2枚もまだ手を出していない・・・そろそろ腹を決めるか)  話が最初に戻りますがコルトレーンは「マイ・フェイヴァリット・シングス」を何回も繰り返し演奏してこうして同名のアルバムまで作ってしまいました。そのせいでジャズファンの中にはこの曲が彼の作曲だと勘違いしている人もいるほどです。自分で書いていたらどんなに良かったか、と嘆くほど「お気に入り」だったそうです。一つの曲を徹底的に極めるという彼の追究心の現れなのかもしれませんが。  ちなみにロジャースとハマースタインのコンビは映画中他にも「エーデルワイス」、「ド・レ・ミの歌」と超有名な曲たくさん書いてます。さらにちなみに監督のロバート・ワイズは映画「ウェスト・サイド・ストーリー」の監督でもあります。すごいですね。

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