「余命10年」読みました。
図書館で何気なく「余命10年」の本を発見!これは、確か映画になったよね…と思いながら手に取り、借りました。美しい装丁です。テイーンズコーナーにあったので、若者向けか…と思いながら…。なるほど、はるか昔、コバルト文庫を読んだ世代としては、なつかしく思いながらの読書でした。淡々と読みながら、…でも、10代だったら、涙流しながら、号泣しながら読んだよねえ…と思いながら読み終えました。しかし、この主人公は、なんでこんなに、確かに自分の死を受け入れられるのか、死への覚悟がすごすぎる…60代になっても、いまだ、自分がいつ死ぬか、どういう死を迎えるのか…と、死を受け入れられない自分…がいます。しかし、作者小坂琉加さんは、苦しみながらも、彼と別れ、自分のやりたいことを…突き詰める。すごいです。いろいろ小坂さんについて、検索したら、実話に基づく物語…と出ました。自分の、死への迷いや考え方を問い直すことができた物語でした。もっと生きて、いろいろな小説を書いてほしかった。しかし、今、この60代で、この物語に出会ったことは、感謝です。小坂さんの、親世代と思いますけど…。映画版の、小松奈々さんの演技も素晴らしいということを知りましたので、ぜひ、DVD等で、観たいと思います。小松琉加さんありがとう!!