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2012/02/14(火)11:27

はじまり:はじまりのひと 14

【物語】はじまり:はじまりのひと(番外編)(14)

 はじまりのひと 14  ~言の葉~ 4人で笑って話している内に、クローディアのおなかの子の 話になりました。 リンが手をあてて、女の子だろうとシキと同じことを言いました。 「いつまで、こちらにいられるんですか?」 ソウの素朴な疑問に、クローディアは微笑みます。 「私の気のすむまで、だそうよ」 「気のすむまでって、ずっとかい?」 この前は、双子を手放さなければなりませんでした。 納得していたとはいえ、クローディアとシキはとても 残念な気持ちでいっぱいだったのです。 クローディアと一緒に子育てができるのかと、シキは 顔をほころばせます。 クローディアも同じように、シキと一緒に住み、子育てを することをとても楽しみにしていました。 「あ、あとこれも言付かっていたのだわ」 クローディアは懐から、手紙を取り出して、 ソウに手渡します。 「ロイから」 ソウが手紙を開くのをリンは、そばでじっとながめています。 二人して内容を読んで、奇妙な顔をしてから、二人は顔を赤くしました。 「なんて書いてあったの?」 「えっと…」 口ごもるリンに変わって、ごほんと咳払いをすると 簡潔に言い放ちました。 「近々、リンに男の子ができるのだそうです」 手紙には簡単に、よろしく頼むと書いてあったと伝えると クローディアとシキがぷっと吹き出しました。 どうやら、ロイは、リンとソウのもとに赤ん坊として やってくるようです。 けらけらと笑うクローディアをねめつけて、ソウは 手紙の続きに目を走らせます。 今度は、ソウとリンが吹き出す番でした。 「クローディアとシキに、我が妻をよろしく頼む」 シキとクローディアは顔を見合わせて、それから 苦笑します。 「それで、私しだいなのね」 クローディアは、おなかに手をあてて、鈴を転がすように 笑っていたルナの顔を思い出します。 困ったように、三人で笑っている横でソウが声をあげました。 あ、と一言叫んで口元を緩めるソウに、みんなの視線が 集まります。 手紙をテーブルのまんなかに放り出して、にっこり笑いました。 「あと少しだそうですよ」 ややあって、4人の笑い声が初夏の陽射しがさしこむ 部屋の中で響き渡ります。 後日、無事地球は宇宙連邦へと仲間入りし、 宇宙の友好的種族と人々が、手を取り合って一緒に暮らしていくだろう。 それ以降、争いも戦もなくなり、愛を基本とした コミュニティを創りあげていきます。 すでにそれは始まっていて、決して夢物語ではないことを すぐにその目で、確認することになるであろうことを先にお知らせします。 投げ出さず、あきらめず、自身に光を宿すことを忘れずに 歩んでいってください。 我々は、最大限にサポートしています。 夢物語が現実になる日を楽しみに、今この時を精一杯 楽しんでください。 お会いできる日が楽しみです。 かしこ おわり ご愛読ありがとうございました(^^)

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