祠:蓮華 12
祠:蓮華 12 ~お宮参り~ 天気がよく、渚と美幸の体調が良い日を選んで、 鈴鹿家と橘家がそろって縁のある神社にやってきました。 無事に成長していることと、さらなる健康と幸福を願う 初宮参りです。 美幸が産まれてからというものの、渚は初めて家から 外にでたので、とても眩しいような想いで外を眺めます。 神社の近くに駐車場があるので、そこに数台の車を止めてから、 みんなでぞろぞろと神社の境内へ向かう石段をあがっていきます。 美幸を抱いていくのは疲れてしまうからと、航がしっかり 抱いています。 「姉さん、大丈夫?」 成長期のせいでしょうか、ずいぶんと背がのびた健人が 渚のことを気遣います。 以前に比べてなんと成長したことだろうかと、 健人の様子に目を細めました。 ひょろっとしていた手足は、筋肉がついてひきしまっています。 表情も活き活きとしていて、数年前とは別人でした。 「それじゃ、鞄を持ってもらおうかな」 そう言うと、嬉しそうにうなづいて渚から鞄を受け取ります。 元気よく歩いている姿に涙がにじみました。 しばらくすると神社と宮司さんの姿が見えてきて、 一同ほっとするような声がもれます。 「渚さん、少し休みましょう」 「ええ」 航の手を借りて、木陰にある木のベンチへと向かいます。 タオルで汗を拭いていると、巫女さんが飲み物を持ってきてくれました。 「ありがとう」 「ご親族の方は、先に行って、手続きを済ませておくそうです」 時間はあるので、ゆっくりどうぞと微笑んでから、 神社の方へと戻っていきました。 コップの中身を飲み干してから、美幸を抱く航と一緒にみんなの待つ 境内へと歩いていきました。 おわり *********************************** 初宮参り Wikipediaよりご愛読ありがとうございました(^^)にほんブログ村 ↑いつも応援ありがとうございます!今日も良い一日をvHappy&Lovev