桃源郷:『闇 4』
不思議な不思議な物語 書いている本人にとっても不思議な物語 『闇 4』 闇の探索に出て、レイに出会い、女神アルテミスの存在と出逢った事で、 ひどく驚いた。混乱し、疑い、当然のように抵抗した。 ないないないない、ありえない。女神がなんでここに来るのよ? そもそも、こんな展開を期待して、ここまできたわけじゃない。 導かれるままに来てしまった、ただ、それだけだった。 困惑しきって、ちろりと視線を向ければ、にっこりと笑うアルテミスとレイがいる。 深呼吸をして、とりあえず、おいておこうと思った。 今、受け入れるのが難しいのならば、無理はしない。 自然と流れがくるはずだ。ただ、『いる』ということは、否定しないでおこう。 そう考えて、レイに向き合う。 「そろそろ、過去とか、トラウマに向き合う時期かな~って思うんだけど…。」 「どうぞ、やってくれ。ここは、そのためでもあるんだから。」 にっこりと笑うレイの横で、少しづつ過去を掘り起こし始めた。 とりあえず、みる必要がありそうな過去やトラウマと向き合ってみる。 トラウマの場面では、インチャがでてきて、一人では無理そうな時は、 そばにいてくれている存在さんが手助けをしてくれた。 一番多く助けてくれてのは、通鷹さんだった。 それと同時に、通鷹さんの過去世がどんどんでてきた。 というより、ほとんどの過去に彼はいた。 姿を変え、立場を変え、いつもいつもとても近い場所で、 私をサポートしてくれていた。 そのことに驚き、慌てた。通鷹さんとそこまで、深い縁があるとは 思わなかったからだ。 最初は、ただ、手助けするために来てくれたのだと思った。 もしかしたら、役割が終わったらどこか、別の場所に行くかもしれないと すら思ってた。 最初は、疑いからはいってしまう私。疑った時、疑わないでほしいとばかりに、 過去のビジョンをみせてくることもあった。 それと同時に、愛情表現がエスカレートし始めて、本当にびっくりした。 もっと淡白なイメージだったから、ツンデレかもしれないとすら 思っていた昔の自分が懐かしい。 驚きながらも、過去を掘り起こしていて、少し疲れが出ていた。 受けとめるので精一杯だ。 まわりから、ヒーリングの援助を受けてはいたが、そろそろ 区切りをつけたかった。 いつものように、過去と向き合おうと身構えていたある日、 突然、闇の中でピンクの花びらが舞った。 「え?桜?」 それにしては、花びらが大きくて、顔にぺたりとはりつく。 はりついた花びらをひっぺがす。桜の花びらがこんなに大きいはずがない。 「蓮の花…?」 そう思ったとたんに、花びらの向こうに池が見え、たくさんの蓮の花が咲いているのが みえた。 その上に、一人の仏が立っている。 『やっと私に気づきましたね。』 『観音様?いや、お釈迦様?』 くすくすと楽しそうに笑う光り輝く存在に、疑うことも忘れて見入った。 『あなたの中の神性ですよ。』 「へ?」 『あなたは、ずーっと疑っていたでしょう?自分が神と呼ばれる存在とつながるはずがないと。』 『私は、ずっとあなたと共に在ったのですよ。』 「はあ。」 『もっと、自分を信じなさい。』 そんな会話をした後、しばらく観音様のことを考えて、 じゃあ、女神アルテミスがいるのも本当なのかもしれないと思った。 『やっと、認めたか。』 アルテミスは、にっこり微笑んだ。暗い闇の中に月が浮かび、星が広がる。 疲れた時に、アルテミスの月を思い浮かべると、自分が浄化されるような 不思議な気分になった。 終わり 闇シリーズは、ひとまずここで終了です。 これだけ、先延ばしにしてしまってごめんなさい(汗) なんか、他にも色々あって、追いつかないですよ本体(笑) 観音様がでてくる場面に関しては、 こちらの記事をお願いします。 この物語では、会話を簡単にしちゃってます。 素敵なヒーリング♪ そろそろ、ブログ内整理したほうが良いかもしれないなぁ。