ジャックと豆の木 Part2

2011/02/26(土)00:24

退院しました!

おかげ様で今日、無事に退院してきました。 (↑上の写真、ちょっとインネンつけてるみたいですがスミマセン。  もともとがカメラ構えるとこんな顔する犬なんで(笑)) 術後間もないため少々衰弱していても仕方がないかな・・・と 覚悟しながら迎えに行きましたが案外元気な様子に一安心しました。 ご心配いただいた皆様方、本当にありがとうございました。 今朝の仙台は雪で大荒れの天気予報だったため 高速道路が閉鎖になったらタイヘン!!と心配しつつ早めに家を出ました。 が。 雪が多かったのは宮城県だけ(^^; 岩手は穏やかな天気でした。 よかった。ついてる~ 今回は次男も同行して3人でのお迎えです。 前日の夜、突然に「オレ、明日、部活休んで一緒に行くよ。」 そう言いだした次男。 普段ケンカばっかりしてたくせに(というか、ルークがケンカ売ってた(笑)) やはり心配なんだなぁと胸が痛みました。 待ち合わせの時間はお昼の12時。 予定時刻少し前に大学の門をくぐると、後ろから車がもう1台。 BMWで現れたのは、担当医師のK先生。 (さすがイケメンは外車が似合います。。おっと、ここだけの話ですが(笑)) K先生、K女史、看護婦さんの3人で、休日にも関わらず応対してくださいました。 診察室に通されると台の上でルークが待っていました。 私たちの顔を見るなりバタバタ・ハァハァと暴れ始めるルーク。 見ると、K女史が話してくれたとおり、 しっぽがピコピコとせわしなく動いています。よかった~(^^) ボードにズラッと貼られた複数の画像を順番に説明してくださるK先生。 素人眼にも骨が融解している個所はハッキリと分かりました。 いびつに穴が開いている骨・・・ 術後の写真にはその部分を補強するための釘のような太いピンが5,6本くらい? 骨に突き刺さった状態でシルエットに写し出されていました。 「発病してからの経過が長いと思われます。 病理検査の結果がまだ出ていませんのでハッキリした診断はできませんが、 形質細胞腫(良性)、または骨肉腫(悪性)が疑われます。 骨肉腫だった場合、残念ながら予後は良くありません。 今の段階では肺に腫瘍の影は認められませんが、細胞レベルでは 既に散っていることも考えられます。」 口ぶりからK先生は2択のうちの骨肉腫を疑っている様子でした。 「ちょうど1年くらい前に・・・その子は大型犬でしたが 今回のルークちゃんと同じような症状の子の手術をしたことがあります。 その子は骨肉腫でした。抗がん剤の治療について効果や副作用の事も含めて ご説明した結果、飼い主さんは化学療法をしない決断をされました。 副作用でこれ以上の苦痛を与えたくないという理由からだったかもしれません。 しばらくは穏やかに過ごしていましたが、やはり肺に転移してしまうと厳しい。 呼吸困難で3カ月後に亡くなりました。」 「どうすれば犬が穏やかに暮らすことができるか、 これからは生活の質の向上を第一に考えていくことが重要になります。」 K先生はそう話しながらルークの頭を何度もなでてくれました。 しっぽをピコピコしながら代わる代わる先生と私たちを交互に見つめるルーク。 震えていない。痛くなくなったんだ。今はそれでいい。それだけで。 私は素直にそう思いました。 次回は病理検査の検査が出てから連絡を受けての訪問となります。 小雪のちらつく中、3名のスタッフに見送られて病院を後にしました。 腕の中のルークはすっかり安心したようにおとなしくしていました。 「さ、おうちに帰ろう、ルーク。」 数日ぶりに家に帰ってきたルーク。 傷跡が痛々しいけれど、しばらくすればよくなるから少しの間辛抱してね。 夕方7時少し前。 私は、かかりつけのT病院の先生に電話をかけました。 本当なら今日でT病院からのお薬(ヘルニアの薬)が切れるため 再受診をする予定でした。でも今ではもうその必要もありません。 お世話になった先生なので、黙って行かなくなってしまうのは失礼だと思いました。 心配してくれていた先生に、これまでの経過をお知らせして 改めてお礼を言って、ひとつの区切りとしたい。 身勝手かもしれないけれど、そう考えたからです。 電話をした際は最後の患者さんを診察中というタイミングだったので 少し経ってからもう一度かけ直すことにしていましたが しばらくして先生の方からお電話をいただきました。 先生は、飼い主である私のことまで気遣ってくださいました。 「最終的には飼い主さんがどこまでを納得して受け入れていけるか そこをサポートすることも獣医の役割だと思っています。 大変でしょうけれど何か力になれることがあればいつでも来てください。」 そう仰いました。 その折にはまたお世話になります、そう言って電話を置きました。 連日こうして、長々と書き連ねていますが 私は悲観しているのではありません。 ただ、どんな小さなことでも書き留めて記録しておこうと。 書きながら冷静になれることも、自問自答して気持ちの整理がつくこともあるからです。 それは全て「前向きに」という意味で。 みんなが励ましてくれているとおり、 余命宣告を受けたワンちゃんが何年も元気でいるってことだって 世の中にはたくさんあるわけで。 専門家が「厳しい」という現実にも、一筋の光はきっとあるはず☆ そう信じて見守っていこうと思っています。 帰宅後のとーさんはルークの傍を離れませんでした。 ずーっと頭を撫でながら顔を覗きこんでいるので もしかしたら、ちょっとメーワク?(笑) 明日からは平常心に戻って毎日笑って過ごしていきたい、かーさんなのでした(^^)

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