ジャックと豆の木 Part2

2011/04/22(金)23:47

先生も驚く回復力!

ルークの脊髄手術から2カ月半ほどが経ちました。 術後の病理検査で「悪性腫瘍」の判定が下り 骨肉腫と診断されたときには絶望感でいっぱいだった我が家。 それでも、せめて痛みが取り除ければそれでいい もう二度と走れなくなったとしても 家の中を自由に歩き回れるくらいになれば、それ以上は何も望まない・・・ そんなふうに祈るような思いで過ごしてきた、その矢先の巨大地震。 何が何だか分からないくらいに慌ただしく過ぎて行った日々。 本当なら3月下旬には経過観察で再受診する予定でいたのに 仙台の自宅から盛岡の病院までは片道180キロの遠距離通院。 当時のガソリン不足の状況では到底行くことが叶わず キャンセルを余儀なくされたのでした。 そんなこんなですっかり延び延びになった「1ヶ月検診」が 2ヶ月半経った今日、ようやく叶ったのでした。 最初、担当医のK先生は 非常にシビアな表情でルークを出迎えてくれました。 術後、抗がん剤などの化学治療を一切行わない決断をした私。 そのまま2か月以上も経過していて、普通に考えたら 相当厳しい状態になっていることを想定していたとしても無理はありません。 そのあたりは素人の私なんかよりも 担当の先生は経験上はるかによくご存じのはずですから。 骨肉腫の予後が芳しくないことは何度も繰り返し説明されてきましたし 以前、ルークと同じ症例(脊髄の骨肉腫)だったワンちゃんが 術後1ヵ月後に肺転移し、そのまま2ヶ月後に亡くなった話も聞かされていました。 経過観察とは、つまり他所への転移を早期に見つけるための診察でした。 転移して痛みがあればそれに対処するための薬の処方はするけれど、 でも肺に転移したらその後の方策は苦痛を和らげる以外に望めないという・・・ ルークの病気はそういう厳しい病気だったのです。 ところが。 3枚の大きなレントゲン写真を張ったボードの前で 困惑したような顔のK先生。 「・・・驚きの結果です。肺にもどこにも全然転移の影が見えない。全くきれいな状態です。」 私はニッコリしつつも内心は (やっぱりね!) と思いました。 今の状態に限って言えば、絶対に転移なんかしていないと確信がありました。 一時動かなかった後ろ足は今でも多少の不自由さがみられ 走り回った時など時々転んだりはするけれど それ以外はすこぶる元気・元気☆ 痛がる素振りもなく、体調が悪そうな様子も全然無いんですから。 「先生のお陰です。病気がすっかり治ったとは思っていませんが、それでも 今のところはすっかり元通りになったと思えるくらい元気になりました。」 そうお礼を述べて頭を下げました。 先生は、この調子で今後どこまでいけるかが鍵になるけれど 手術部分もきれいに固定されているし このまま様子をみて行きましょうとのこと。 また1ヵ月後に受診する予定にして病院を後にしました。 ルークのレントゲン写真には背骨を削った患部に9本のピンが並んでいました。 前回は本数を数える余裕などなかったのに 先生の驚いている顔をよそに、何とピンの本数を数えていた自分が可笑しくて 帰りの車で思いだして思わず笑ってしまいました。 更に可笑しいのが、一緒に行ったとーさんも9本のピンを数えていたこと。 二人で大笑いしながら安心して帰途についたのでした。 ルークの病気が今でも悪化せず落ち着いているのは 毎日フードとともに与えている4種類のサプリの効果もあるのかな、と思ったりしています。 個体差もあって、その方法が合う場合、合わない場合等いろいろあるかと思うのですが 少なくともルークには合っていたのかな・・・と 今の良い状態を見ているとそんなふうに思えるのです。 (サプリについて書いた以前の日記はコチラ) とりあえず1回目の検診は無事クリアしてきました。 今後いつまでこの状態が続くか分かりませんが 正直、先のことは全然、安じていません。 ひとつひとつ、一歩一歩、前に進むだけだと思っています。 今回の震災の影響により今でもなお続く余震。 その余震に怯え、中にはストレスから体調を崩したワンちゃんもいる中、 ルークの体調がいいからと素直に手放しで喜んでいいのか そう思う気持ちが私の中に少なからずあったりします。 余震活動が収まるまで数年はかかるなどという報道もあり不安は残りますが できれば一日も早く終息して欲しいものです。。。 ↑診察を終えた帰り道の車の中。病院を離れてホッとしたルークの大あくび(笑) ↑家に帰ってきて更にリラックスするルーク・・・(ポーズがオッサンみたい(笑))

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