サン=テグジュペリ『星の王子さま』
新しい訳で、30年ぶりぐらいに読んだ。子供の頃、手元にあった『星の王子さま』は母が少女の頃に読んでいたという、それはそれは古びた本だった。タイトルと挿絵、装丁が「なんだかすてき」と気に入って、大事にしていた気がするが内容をほとんど覚えていなかった。覚えていたのは「ゾウを丸呑みしたウワバミの図」と「バオバブの木」だけ。新訳では、ウワバミ→大ヘビに変わっていたり文体も、かなり読み易く(なり過ぎてる気もするけど)なっていると思われる。大人になって、ゆっくり読んでみて、浅い言葉で感想を述べるなら「深いなぁ」と。深読みせずとも、果敢なげで、少し悲しい、でも綺麗なファンタジーだ。kindleで50yenなり。サン=テグジュペリ(訳:浅岡 夢二)『星の王子さま』1943年