2008/06/05(木)15:51
non title
夢の中で私たちはまだ恋人同士だった
そこはお祭りで
あなたがわたしの手をひき 嬉しそうにひとつの屋台へ向かう
あなたが、自分とわたしにひとつづつお菓子を買う
わたしはそれを受け取る寸前で
仕事に行かなければならないと思い出す
嬉しそうに笑っているあなたに、ごめんね、ごめんね、と繰り返して
わたしは行ってしまう
行ってしまった
あなたは、笑っていた
仕方がないよと笑って見送っていた
あなたは笑っていたのに わたしは行ってしまった
目が覚めて
あなたの途方もない優しさに気づく
いや
ずっと前から知っていた
過去に受けた優しさが
未来でもずっとわたしを救ってくれる