複製された男(原題:ENEMY)/ムービープラスにて。
「秘密結社からクローン人間にされた男のストリー」をタイトルからして連想する作品。原題はENEMY(敵と直訳できる)だし、邦題が複製された男」だからねぇ。どんなSF映画なのか、スパイ映画なのか、アクション映画なのか、ワクワクです。ヒゲさんが主人公。ヒゲさんは学校の先生みたいです。真面目なヒトみたい。始めに謎のメッセージがテロップされる。「カオスとは未解決の秩序である」ここで作者のメッセージを理解して映画のテーマになる。・・・普通はねっ。最初のシーン。鍵をもったヒゲさん(2)が廊下を歩いてます。ある怪しい部屋に向っているのです。部屋ではなんだか如何わしい事が行なわれています。美女が金の盆を運んできます。その蓋を開けると中には「クモ」が入っています。この「クモ」が最後の最後に重大な役割を果たす種(布石)なのです。クモさんも重要なキャストなんです。ここでのクモさんの登場がどういう意味合いがあるのか?分からないままに場面がかわって・・。こちらは同僚。なぜか映画の話になってます。最近見た映画のDVDをヒゲさんに勧めてます。じゃじぇじぇ。映画を観ていると、自分と同じ顔の男が出ているではありませんか!この男がヒゲさん(2)。DVDに出ていたヒトです。役者をしています。性格はヒゲさんとは異なりやや暴力的で不真面目な男です。実は、最初のシーンで怪しい場所に出入りしていたのは彼です。(観ている方は、後にならなくては分からない)ヒゲさんは、名前から所属事務所を突き止める。そして、ヒゲさん(2)になりすまし郵便物を受け取ります。ここでヒゲさん(2)の住まいを突き止めるのです。この郵便物も実は最後に役割を持っていると言う種(布石)。ヒゲさんはヒゲさん(2)の自宅に電話をして会いたいと伝えます。自分と同じ顔をしていると告げます。最初に電話を受けた奥さんは不安です。ヒゲさん(2)の奥さんです。妊娠六ヶ月ですが、不安なので彼女は彼女で調べてます。じぇじぇじぇ。奥さんも夫と同じ顔をしているヒゲさんに驚きます。・・・と、まぁこんな感じで映画は進みます。この手の映画って,自分の日記であっても公開している以上は最後の「ビックリ」を記して良いものか。推理小説でトリックを告げるのがご法度なのと同じだから。僕の場合は、納得のいかないままラストを迎えます。普通ならば、観たい映画じゃないなと思ったら途中でやめるのです。しかし、この映画は次はどうなる?そんな好奇心を観るものに与えます。結末が予見できないところが魅力なんだと思う。それにしても、僕のスッキリしなかった気分はどうなるんだ!疑問はいろいろあるのに全然解決してないぞ。続編(解決編)が有るのかも知れない?「未解決の秩序である」という当初のメッセージはこの事かもと思ったりもします。そして、「視聴したものがその後は自分で考えなさい」みたいなメッセージもあるのだろうと思ったのです。感想としては「何じゃこりゃ!」の一言であります。視聴時間が約1時間30分くらい。ブログの編集に30分強くらい。失った時間は惜しかった。サザエさんを観ていた方が良かったかも。それは期待したカテゴリーの映画では無かったから。