ドラマ:春の一族
山田太一作・緒方拳主演の1993年の3回連続のドラマ。 山田太一は「男たちの旅路」で大ファンになったのだが、 「ふぞろいの林檎たち」でガッカリしてしまい、すべての 作品に目を通すことはなく、また、この時期我が家では、 ほぼ毎日「スタートレック」シリーズばかりを見ていたように 記憶しており、当然、このドラマも全く記憶になかった。 ということで、新鮮な気持ちで鑑賞したのだが改めて、 山田太一の脚本を見直してしまった。 緒方拳演じる主人公の年代も、ほぼこちらと同様とくれば、 感情移入もしやすいうえ、癖のある「山田節」も許容範囲内に 抑えられており、すんなりと入ってきた。 デビューして間もない浅野忠信の演技もフレッシュ、当時の 十朱幸代もこの歳になってみれば、いい女じゃないか。 天宮良は「昨日、悲別で」以来のファンだが、彼の役柄が 終盤の意外な展開に良くハマっており、ドラマに面白さを さらに加えてくれた。 このシリーズ、3作ほどあるようで、他も見る予定。