テーマ:稽古(629)
カテゴリ:武道・スポーツ・健康
劇画などでも紹介されていたので、稽古している者は誰でも耳にした
ことがあるはずの「見切り」 相手の攻撃の間合い、或いは軌道を自分の身体すれすれのところで かわすことで、反撃する時の距離を最短に保てるということなのだが。 そのほか、相手に「当った」と思わせた直後に空振りさせることで、 体勢を崩したり、心理的に疲れされるのも効果とされている。 気をつけなければいけないのは、自身の動きが悪くて、余裕で避けた つもりが、ギリギリになってしまった、という芳しくない結果を、 「見切ったぜ」と勘違いしてしまう者もいる(笑) 若い頃は、深く理解も出来ぬまま、とにかくギリギリでかわすのが 見切りと思い、測り損なって相手の攻撃を貰ってしまう間抜けな様に なることも何度かあったが、30歳を過ぎて、スタイルの異なる会派に 身を置いてからは、見切りというものは、組手の中において、もっと 全体的に捉えて行うべきものであることがわかってきた。 飛んできた攻撃を見切るのではなく、最初から相手の攻撃の終点を 読み、相手と同時に動きながら、自然にギリギリ当らないところに 予め動いているべきである。 すなわち、組手全体がコントロール出来ていなければ、相手の攻撃を 全て見切ることは不可能である。 もちろん、後進に対しては、技術的な側面で「見切り」を習得する訓練 を工夫し、彼ら同士の組手などで効果が上がっているのは確認できては いるのだが、組手全体をコントロールするためには、まだまだ経験と 訓練が必要である。 何より、失敗を恐れない気持の強さ、そしてある程度、天性のクソ度胸 も必要なのは事実である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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