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2013/06/08(土)07:57

稽古 ~弧拳の効用~

武道・スポーツ・健康(1073)

 長期の休みには、自分のための稽古として、技術面での研究をしている。  正月に引き続き、GWには「受け」の技術に工夫を加えることにした。  「弧拳」と呼ばれる、手首を内側に折り曲げた時の外側の関節部分を  受けの中で本格的に活用するようになったのは、40代の半ば頃からだ。  現存する多くの会派同様、私も「弧拳」に関する認識は浅いものだった。  多くの技術書などに紹介されている「弧拳受け」は、防御技術として  見ると、リスクばかり大きい、形骸化されたもので、「型(形)」から  適当に解釈したものと思われる。  深く研究してみると、素手による真剣な攻防の中で、自分の指を痛めずに  開手による「掛け」や「掛け崩し」などを行う場合の流れの一部に、この  「弧拳」が非常に有効なことがわかってきた。  研究した結果を組手で試す(勿論、手加減されては困るので、相手は私が  弧拳を研究中であることは知らない)なかで、面白いように活用できる  ことが体感でき、いまでは「このためにあるのでは?」と思う位に、自分  のものになってきた。  土曜日はグローブ着用なのでこの技術は約束組手でしか使えないが、どの  参加者も、私が受けに弧拳を使っていることを判別できないようだ。  素手での組手も行う月曜日にしても、メンバーがもっと研究心を持てば  私に受けられた時の感触から、弧拳を使っていることはわかるはずだが、  こちらもまだ気づいていないようである。  もちろん、稽古体系として組み込めるレベルまで、練習方法などが確立  できたら、紹介するつもりではいるが、まだまだ汎用的なものにはなって  いない。  稽古の奥は深く、やるべきことはまだまだある。面白い。  

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