The Sky

2014/06/08(日)21:19

ウィンチェスター銃 '73(1950 米)

映画・本・音楽・ドラマ(830)

 冒頭からモノクロ画面ながら美しい銃床のアップから入り、前半はこのライフル  の魅力を存分に堪能させてくれ、後半は、このライフルが幾人かの手に渡る中で  骨太のストーリーが展開される傑作西部劇である。  主人公が、ワイアット・アープに銃を預けさせられる場面で、  「保安課事務所が銃でいっぱいになっちまう」  とバージル・アープが嘆くシーンや、後年の形式化した西部劇では観られなく  なってしまう「セコイ」ガンファイトなど、ディティールに拘っている。  主演は先日「リバティバランスを撃った男」でも紹介したジェームス・スチュワ  ート。  彼が比較的後年に出演した作品のイメージで「腕利きのガンマン」という役柄に  は、私の世代ではちょっと違和感を感じるのだが、どうしてどうして、なかなか  の構えを見せている。  あまり知られていないが、彼はWW2においては志願兵として爆撃機パイロット  となり、功績により大佐~准将まで務めている。  決してヤワな二枚目ではないのである。  終盤判明する主人公と、宿敵である悪党の関係など、後の映画、ドラマに与えた  影響も多かろうと思わせる名作である。 DSCF8690 posted by (C)kirk1701

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