2015/05/16(土)09:34
適度な「ボケ」
背景を「ボカす」という必要性は、天体写真では殆どない。
そもそも天体同士の場合、どちらも距離は「無限遠」になので、ボケようも
ないのだ。
「星景写真」と言われる風景と天体を同時に写し込んだ写真はまた別だが。
ちなみに構図も、星座などのレイアウトを決めるときに工夫が居る程度で、
惑星の拡大写真などは、風景写真などでは忌み嫌われる「日の丸構図」が
正しいとされている。
ということで、風景写真に再び取り組むようになってからは、いくつか
常識を変える必要があり、なかなか新鮮な写真ライフを楽しんでいる。
「ボケ」に関しても、「とにかくボカしゃいいんだ!」とばかりにF値の
明るい単焦点レンズを引っ張り出しては、ボカしまくっていたのだが、
最近はそれぞれの構図・テーマで「適度なボケ」を求めるようになってきた。
例えば、背景の「輪郭」程度は判別できるように少しボカして、被写体は
しっかりとピントが出ている・・・などである。
こうなると、絞りは頻繁に変えるし、プレビューボタンを毎回押して、ボケ
具合を眼で確かめる必要があり、1枚を撮る工程が複雑化し、これがまた
楽しい。
TVドラマや映画を観ていても、ボカし具合が気になって仕方がない。
趣味は面倒な方が良い。
DSC_3573 posted by (C)kirk1701