2016/03/17(木)05:48
AZ-EQ5GT 赤道儀 ( Sky-Watcher ) -2-
天体望遠鏡の架台で重要な脚部。
常用しているベランダのEM-200は、鋳鉄製のピラー脚、ATLUXは堅牢なジュラル
ミンでガッチリ。
EM-10の木製三脚も赤道儀本体に較べてしっかりしているし、もう一台のEM200の
木製三脚も伸縮機能すら省いた一本ものでさらに堅牢だ。
そういう三脚に慣れた身には、この物干しざお三脚は頼りない。
その上、三脚の開き止め機能に頭を捻る。
開き止めは、三脚を束ねる台座部分(鋳物)とそれぞれの脚の根元の鋳物部品が
当たることで機能を果たしている。
逆の力として、三本のアームがついたプレートを下からボルトで締めあげること
で、三脚が開閉しないように固定する構造になっている。
ま、ここまでは判るのだが、この構造では、各脚を台座に取り付けているボルト
に応力が集中するのは、素人でも判る。
にも拘らず、このボルト。太さも足りないし、材質はメッキはしてあるがどんな
材質かは不明である。
中国では、SCもSUSも気にしないことは仕事で日常的に経験済みである。
「金属は皆一緒」と思っているのだろう。
確かに製荷重であれば、この構造でも一応もつだろうが、搭載荷重15kg+本体8kg
+バランスウェイト7kg=30kgである。不安だ。
もちろん、中華製製品のカタログスペックを真に受けて、これに15kgの鏡筒を乗せ
るベテランはいないだろうが、初心者ならやってしまうかもしれない。
さらに、熟練観測者が設置時に極軸ズレ防止のためにやるように、組み上げた三脚
に体重を掛け、安定させる行為などをしようものなら・・・。
そっか、その場合は先に「物干しざお」がひん曲がるか(笑)
どっちにしても赤道儀も鏡筒も無事では済むまい。
さらに防振に関しては、まったく期待できない。
この三脚構造、セレストロンの同程度のスペックの製品に酷似しているのだが、
向こう(恐らくオリジナル)はどうなのか気になるところだ。
P1070965 posted by (C)kirk1701