テーマ:天文(606)
カテゴリ:星・天文
天体望遠鏡の架台で重要な脚部。
常用しているベランダのEM-200は、鋳鉄製のピラー脚、ATLUXは堅牢なジュラル ミンでガッチリ。 EM-10の木製三脚も赤道儀本体に較べてしっかりしているし、もう一台のEM200の 木製三脚も伸縮機能すら省いた一本ものでさらに堅牢だ。 そういう三脚に慣れた身には、この物干しざお三脚は頼りない。 その上、三脚の開き止め機能に頭を捻る。 開き止めは、三脚を束ねる台座部分(鋳物)とそれぞれの脚の根元の鋳物部品が 当たることで機能を果たしている。 逆の力として、三本のアームがついたプレートを下からボルトで締めあげること で、三脚が開閉しないように固定する構造になっている。 ま、ここまでは判るのだが、この構造では、各脚を台座に取り付けているボルト に応力が集中するのは、素人でも判る。 にも拘らず、このボルト。太さも足りないし、材質はメッキはしてあるがどんな 材質かは不明である。 中国では、SCもSUSも気にしないことは仕事で日常的に経験済みである。 「金属は皆一緒」と思っているのだろう。 確かに製荷重であれば、この構造でも一応もつだろうが、搭載荷重15kg+本体8kg +バランスウェイト7kg=30kgである。不安だ。 もちろん、中華製製品のカタログスペックを真に受けて、これに15kgの鏡筒を乗せ るベテランはいないだろうが、初心者ならやってしまうかもしれない。 さらに、熟練観測者が設置時に極軸ズレ防止のためにやるように、組み上げた三脚 に体重を掛け、安定させる行為などをしようものなら・・・。 そっか、その場合は先に「物干しざお」がひん曲がるか(笑) どっちにしても赤道儀も鏡筒も無事では済むまい。 さらに防振に関しては、まったく期待できない。 この三脚構造、セレストロンの同程度のスペックの製品に酷似しているのだが、 向こう(恐らくオリジナル)はどうなのか気になるところだ。 P1070965 posted by (C)kirk1701 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/03/17 05:48:42 AM
コメント(0) | コメントを書く
[星・天文] カテゴリの最新記事
|
|