テーマ:ボクシング観戦記(706)
カテゴリ:武道・スポーツ・健康
◆フライ級とバンタム級と階級も近い両者の試合をここ数週の間で観戦。
バンタム級チャンピオンのままWBSSトーナメントの初戦を1RKOで 決めた井上に対して、井岡の復帰戦は何と10回戦。 しかも「シルバー王座」という興行上の都合で設定された王座を獲得。 Wowowの解説者は「井岡は強くなって帰ってきましたね~」と散々 褒めていたが、私が観た限り「自分勝手に動いていただけ」で攻撃力のみ で相手を圧していただけで、スパーリング不足を感じた。 結婚~引退~離婚~復帰という昔からあったプロ格闘家にありがちな 「つぶしの効かなさ」で闘っていては、過去の戦績を台無しにするだけだと 寂しさを感じながらの観戦だった。 もちろん、我々凡愚とは違い、才能のある選手だけに、再び輝くことが あればそれはそれで嬉しいことなのだが。 較べて井上。今回のKOパンチ。解説の香川氏などは、最初のジャブの 踏み込みが凄すぎると大騒ぎだが、私には既視感があった。 元全日本キックミドル級王者の「猪狩元秀」のマッハパンチである。 日本拳法独特の踏み込みで、最初のジャブを打ちながら後ろ足をしっかり 引きつけ、続く右は腕をほとんど畳んだ状態(溜めのある状態)で 打ち込み、フォロースルーも効かせるものだ。 パンチを使う格闘技ではさほど珍しい技術ではないのだが、井上の場合、 意図してかどうかは判らないが、サウスポー相手のセオリー(相手の 前手と自分の前手の位置関係)を敢えて外して相手をかく乱していた点、 当てたパンチの威力よりも、そこに持っていく「つくり」に感心した。 次戦も期待したいし、さらに上の階級を目指して欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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