テーマ:稽古(629)
カテゴリ:武道・スポーツ・健康
◆空手の約束組手は、本土に広がり始めた一世紀ほど前に、剣道の
「剣道形」を模倣・応用してつくられたものと言われている。 剣道・柔道などと較べて統一組織のない空手は、各流派が技術的にも 独自性を追求する中で「約束組手」の位置づけも多様化していた。 私が経験した3つの流派でも、約束組手の位置づけは随分異なっていた。 四半世紀前から、指導する立場に回ってから、約束組手も徹底的に 見直し、研究してきた結果、今では約束組手も非常に有益と思い、 多くの時間を割いている。 但し、多くの流派のように、初心~中級者に対して、かなり高度な 技術も含む多くのパターンを稽古させ、満足感を与えるようなやり方 には否定的である。 訓練している約束組手の技術がそのまま組手につながるような反応力や 基本的土台構造を持っていないレベルで、形だけ覚えるのは危険ですら あるのだ。 相手を立てて技を使う技術的な訓練と、抵抗のない空突き・蹴りや移動 稽古ではなかなかわからない「力の入れ具合・ポイント」を学ぶための 稽古である。と目的を明確にして行う必要がある。 そして正しい約束組手をこなしていると、自由組手に於いて、刮目する レベルの成長を見せてくれることを、私はメンバーたちから何度も 教えられたことが、現在の確信に繋がっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/07/23 08:54:31 AM
コメント(0) | コメントを書く
[武道・スポーツ・健康] カテゴリの最新記事
|
|