何時の頃からか、タカサゴユリが庭に数株が生育する様になり、今年も花を咲かせています。清楚で綺麗な花なのですが、どうも繁殖力が旺盛の様で、年々数を増やしています。
日本のヤマユリ等と比べて葉の付き方が極めて密ですので、養分吸収が旺盛なのだろうと思われます。
その影響か、庭で毎年一本咲いてくれていたヤマユリは咲かず、生存競争に負けてしまった様にも見えます。
帰化植物の通例で、自然の抑制作用が効かず、庭フェンスの外では、今年は昨年に倍増した数の花が咲いていて、雑草ではないかと思われないでもありません。
「過ぎたるは及ばざるが如し」、セイタカアワダチソウの様に、一時的に爆発的に繁茂し、その内その数を落ち着かせることになるのでしょうか?
タカサゴユリは台湾固有のユリ、園芸目的で輸入され、日本全土に野生化した帰化植物です。
風媒花で分布を広げる生態を持つが、連作障害により、何年かの後に忽然と無くなってしまう事が色々な文献に記載されている。テッポウユリ(日本の南西諸島および九州南部が原産)と酷似しているが、葉が細長く、区別は容易で有るが、2種類の雑種(シンテッポウユリ Lilium x formolongo)も知られて居り、形質が両種の中間を示し、変異も多く存在するようで、分類するのも難しい個体が発見されている。
これらの種を交配した園芸品種の一群をロンギフローラム・ハイブリッドと呼んでいる。