テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:Classic Music
12月5日はモーツァルトの命日でしたが、没後226年と言うことで何の節目でもありませんでしたので、何の話題になることも無く過ぎました。
私も高齢化と共に、感覚が平板になって、肝に銘じて彼の音楽を聴いて、感動を新たにする習慣が衰えてしまっているのは残念なことで、オーディオでCDやテープ再生することもしませんでした。 手軽にパソコンで、探してみて、久しぶりにハイドンに触発されて作曲した「ハイドン四重奏曲」と呼ばれる6傑作群の最後を飾る、不協和音四重奏曲K465を聴いてみることにしました。 若い時代は、Westminsterと言うモノーラル廉価版が発売されていて、多分アマデウス四重奏団の演奏だっただろうと言う記憶から、Amadeus Quartetの動画を見つけました。 Mozart - String quartet K.465 - Amadeus SQ 1954 録音は1954年ですので、音源はWestminster盤かも知れませんし、音質も痩せているのは仕方がありません。 音楽の友社の「名曲解説全集11(室内楽曲)」は次の様に記載されています。 モーツァルトの後期10曲の中で、序奏を持つのはこの1曲だけであるが、この序奏が冒頭から解決されない不協和音を響かせると言う大胆な、と言うより理論的には間違った和声法に特徴づけられている処から、「不協和音」四重奏曲と呼ばれている。この和声法は、ロマン派の時代でも謎であり、フェティス、ウリビシェフと言った19世紀の研究者は、耳を傷つける響きを理論に則って改善しようと試みている。 一連のハイドンセット四重奏曲を通じて和声表現を探求して来たモーツァルトは、内面の葛藤と努力の象徴的表現に他ならず、此処で調性概念自体を表出させる意図を従えていると言えるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.08 10:32:37
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