テーマ:政治について(19782)
カテゴリ:Politics
北朝鮮との交渉を提唱していたティラーソン国務長官を更迭し、強い経済制裁を課していたトランプ大統領が、急遽韓国の仲介を経て首脳会談に応じる姿勢に転じましたが、北朝鮮の策略に篭絡されてしまったのだと考えています。
アメリカの歴代政権は、「6ヶ国協議」を通じて非核化を目論み、北朝鮮には原油支給等の経済支援やKEDO軽水炉建設等を実施して来たのですが、核武装やミサイル開発は中止することなく続けられ、アメリカへのICBM核攻撃が現実のものとなりつつありました。 こうした先軍政策は、国際的な非難と制裁によって国民の経済生活を困窮させてしまい、中国との連携による経済復権を目論む叔父や実兄を暗殺することで、武装開発に奔走しましたが、海外からの経済支援無しには体制維持は難しい情勢となりました。 其処で、北朝鮮への宥和政策を標榜する韓国の文政権との対話を提案し、「非核化」と言う偽のスローガン(Political Fake Slogan)を拡散させて、国際的な経済支援を得ることを画策することになりました。 結局は元の黙阿弥の「6ヶ国協議」に戻ることにしたのですが、既に核ミサイル開発はほぼ完了していますので、至って強気で「段階的非核化」を主張し、アメリカの要求する「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」は無理だと拒否するのです。 この様な情勢下、制裁続行を主張する日本を、北朝鮮は盛んに誹謗するニュースを発信するばかりで、やはり「非核化」は偽のスローガン(Political Fake Slogan)でしかないと断ぜざるを得ません。 この作戦に見事に篭絡されてしまったトランプ大統領、歴代政権の為しえなかった米朝会談を実施することで偉大な大統領として評価を得ることを、目論んでいる様です。 しかも、「経済支援は周辺国の日中韓で行い、アメリカは出さない!」と口は出すが金は出さないと言う態度でするから、「米国第一」を信奉する米有権者には良いのでしょうが、世界をリードする政治家としての人格が疑われてしまいます。 外交はやはり、関係者Stake Holdersが「Win! Win!」となるのが最善、人権問題、拉致問題を忘れて、会談実現にのめり込むトランプ大統領は、世界の厄介者になって来ていると思えてなりません! トランプ米大統領は、6月12日に設定された米朝首脳会談にて北朝鮮を非核化させることに強い自信を示した。 トランプ政権は、北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に踏み切れば、「体制の保証」を確約し、見返りに制裁緩和と経済支援を行う基本戦略を堅持する。 又、北朝鮮への経済支援を近隣諸国の日本や韓国、中国に事実上肩代わりさせると表明したことも、「米国第一」を信奉する米有権者には頼もしく映るのは確実だ。 一方で注目されるのが、トランプ氏が、非核化プロセスの長期化を許容したことだ。 核弾頭や弾道ミサイルの搬出・解体などの物理的事情を考慮すれば、非核化の達成に一定の期間を要するのは確かに不可避だ。 但し、非核化の過程が長引けば、北朝鮮が「段階的非核化」の見返りに制裁緩和などを要求し、非核化自体を形骸化させる戦術に回帰する危険は高まる。 こうした危険に強い警鐘を鳴らすボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、ボルトン氏を嫌う北朝鮮への配慮から、現在蚊帳の外に置かれた状態となっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私は3度目の正直を願っています。 GDPなどの国力を見えば、戦争できない国であることは明らかです。 シンガポールのホテル代に事欠くとの報道もありますが、実態はどうなのでしょう。 いずれにしても日本は蚊帳の外です。 (2018.06.03 11:00:31) |
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