1960年の安保闘争の最中、街頭デモを展開する学生達の間で良く歌われておりました。
多分、駒場寮の寮歌集にあったものとされていますが、定かではありません。
北帰行 旧制旅順高等学校 歌うは緑咲香澄
メロディーは微妙に違っていますが、旅順高校とは知りませんでしたし、何か懐かしさを覚えるばかりです。
その後、歌詞や節回しを一部変えて小林明・ボニージャックスが歌っていましたが、やるせない焦燥感もあり、安保闘争の挫折感と相まってそれなりのヒットとなっていました。
「作詞家・作曲家である宇田氏は旅順高校を退学後。奉天の農業大学の学長だった父の家に行くまでの一週間、市内の旅館に宿泊しました。その時作った歌が「北帰行」でした。別れの日。同級生50人が俄かに覚えたこの歌をバス停で歌って見送りました」との旅順高等学校同期生の証言もある様です。