新上五島町には、温泉はなかったのですが、1970年代に北魚目の小串郷曽根で温泉掘削に成功、宿泊設備のある国民宿舎として整備されました。
適正な料金プランで地元の人達の会合の場所ともなり親しまれていましたが、過疎化と共に経営が立ち行かなくなり、多分7~8年前に、民間業者に売却され、設備を一新してMargheritaとしてオープンしました。
1980年代には、奈良尾でも温泉掘削に成功、やはり規模は小さいながらも国民宿舎となりました。
全国的にも、設備老朽化で国民宿舎の閉鎖が続いていますが、国営の悲しさ、従業員も公務員で経営意識も低い様で、設備の維持も疎かになり、人気を無くしてしまっているのは、仕方の無いことなのでしょう!
今年3月には、奈良尾でもMargheritaに生まれ変わったと言うことでしたので、見学に行ってみました。
規模は曽根のMargheritaに比べて半分以下ですが、奈良尾港を見下ろす高台にあり、こちらの方が眺望は良さそうでした。

奈良尾港は、元来小奈良尾と言う海岸でしたが、港湾設備を整備されましたので、本来の奈良尾の家並みはMargherita入口アクセスから望むことが出来ます。

受付カウンター横は、バーカウンターのある休憩所になっていましたが、注文出来るは飲み物だけ、簡単な甘い物を提供して、ゆっくりと茶談義でも出来れば良いのではと残念な感想しかありません。
Margheritaの経営戦略は、地元優先ではなく観光客優先で、宿泊料金も高く設定して、世界遺産登録に乗じた訪問客の取り込みにあるのだと思われました。
何とか成功してくれればと思いつつ、其処を後にしました。