棚田風に設営された見事な菖蒲の季節が終わりますと、公園を訪れる訪問客は格段に減り、何時もの閑さを取り戻します。
池の向こうには梅林、その奥にも林が広がっていて、池の閑さを保ってくれています。
一際、大きく突き出ているのは、公孫樹の大木、樹高は30m近くありそうですが、樹齢が不詳の大木、昔の崖崩れで3m程埋まっていると説明板に記載されています。多分400~500年は経っていると思われ、町田市名木百選に指定されています。
新東京百景、日本の歴史公園100選、東京都指定名勝に指定されている「薬師池公園」の丘に「野津田薬師堂」はある。重厚感溢れる入母屋造りの「薬師堂」(明治16年=1883再建)が建っている。天平年間(729~749)に行基が開基、元亀4年(1576)に僧興満が再興し「福王寺薬師堂」と称した。本尊は薬師如来で、脇仏には右に日光菩薩様、左に月光菩薩様、さらに右側と左側に6人ずつの神様、全部で15体の仏像が祀られている。当薬師堂は「武相寅薬師」の札所であり12年に一度開扉が行われ、狩野信矩筆の天井絵を見ることが出来る。