テーマ:徒然日記(22695)
カテゴリ:Opinion
日本は、古代中国、特に隋唐には使節を通じて、政治・経済・文化の多方面に亘って、多くを学び、低開発だった国を文明国らしく整えて来た歴史があります。
それでも、朝鮮半島の利権を守るべく百済を助けて、唐・新羅連合軍と「白村江の戦い」で大敗を喫してしまいますが、其処から独自の国防意識も芽生える様になった歴史の事実も忘れてはなりませんが・・・ 今日は9月9日で重陽の節句の当日ですが、旧暦とは違い暑さの残る季節ですので、その風情を味わうことは出来ません。 草花や木々も輸入した多く、梅木や菊は、日本の春秋の風情や自然を楽しむ大事なものとなりました。 古来中国では、奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ、陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句の1つとしました。旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろにあたり、まさに菊が美しく咲く時期です。菊は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていまk節句では、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願います。 日本では、平安時代の初めに宮中行事の1つとなり、時代とともに菊の風習は庶民の間でも広がり、江戸時代には五節句の1つとして親しまれる行事になっています。 3月3日の「桃の節句」に食べるちらし寿司や、5月5日の「端午の節句」に食べる柏餅のように、重陽の節句では、菊を鑑賞しながら「菊酒」を飲むと長寿になると言われています。菊酒は、蒸した菊の花びらを器に入れ、冷酒を注ぎ一晩置くことで香りを移して作ります。菊料理にも、蒸した後に乾燥させた菊の花びらを使用していました。現代では、菊の花びらを散らした盃に冷酒を注いで飲むことが主流です。また、重陽の節句は作物の収穫時期と重なるため、庶民の間では「栗の節句」として「栗ごはん」を食べて祝っていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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9は日本では苦に通ずるというので凶数とする見方が強いのですが中国ではそうではないのですね。4を嫌うのは漢字圏で共通という話も聞きますが。
(2021.09.10 10:21:17)
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