海外旅行紀行・戯言日記

2023/09/15(金)09:55

リビアの大洪水-地球温暖化に依る大雨

Opinion(1324)

地球温暖化で水蒸気蒸発が加速、雲と言う存在で絶え切れなくなりますと、豪雨となって地上に戻されます。 日本でも豪雨警報や線状降水帯が頻繁に出される様になりました。日本は温帯に位置して「瑞穂の国」ともされる湿潤な地域ですので、400㎜/日の降雨量は何とか処理出来そうな気がしますが、アフリカ砂漠地域に位置するリビアでは、多分雨水対策は実施設置されていませんので、突如出現した洪水の川で流され亡くなった人は1万人を超え、2万人に達するとも報道されています。 世界気象機関(WMO)によると、リビアに豪雨をもたらしたのは「メディケーン(地中海ハリケーン)」と呼ばれる台風のような低気圧で、9月上旬にギリシャ西方イオニア海で発生し、「ストーム・ダニエル」と名付けられた。同国中部で24時間に750ミリという平年の1年半分の記録的な雨を降らせ、トルコ、ブルガリアと合わせた3カ国で少なくとも27人の死者を出した。 その後、海水温の高い東地中海を南下しながら力を強め、10日に最大勢力になってリビアに上陸した。風速は20m/秒程度で、11日の朝までに400㎜/日を超す雨を降らせたという。 国家分裂状態のリビアを襲った大雨による大洪水で、リビア赤新月社は14日、死者が1万1千人を超えたと明らかにした。行方不明者は約2万人。中東の衛星テレビ、アルアラビーヤが報じた。トルコやカタール、チュニジアといった近隣諸国の救助隊がリビアに到着した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどが14日までに伝えた。医薬品や食料、テントを被災地に搬送、国際支援が本格化する。 アルアラビーヤは13日、東部勢力が救助活動の円滑化のため、デルナの全住民とジャーナリストを一時退避の対象としたと伝えた。 赤十字国際委員会(ICRC)は14日、遺体の身元確認要員を東部ベンガジで増員し、地元赤新月社に対し6千の遺体袋のほか、医薬品や食料の提供を始めたと明らかにした。洪水の様子について「高さ7メートルの波が、建物やインフラを海に押し流した」としている。 最大の被災地東部デルナでは、路上に毛布を敷いて寝る市民もおり、リビア国内の統治が機能していない中、国際支援への期待が高まっている。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る