先人の教え-どんな時にも感謝しなさい
IHIに入社して、下水道局へのガスタービン売り込みに同道してくれた上司には感謝するばかりでした。従来のディーゼルエンジン掛けの非常用排水ポンプを、電動掛けに変更して非常用電源を設置して、商用電力が途切れた場合でも、洪水が起きない様にする計画があったのです。ディーゼル機関はクランクの軸受け潤滑を確保するのに、毎週確認運転する必要があるのですが、ガスタービンでは頻度が低く、月に一度で良いことを技術説明した処、下水道局担上司の的確な追加説明もあって当者も理解してくれたことで、受注に至ることとなりました。上司はエンジニアリング能力を高く評価してくれて、お宅にも招待してくれ、奥様も得意料理のローストビーフで歓待してくれ、ご主人共々技術後継者として認めてくれたのでした。その上司も1年半前の2023年10月に天に召されて、代々木教会での葬儀となりました。その時に遺族が渡してくれましたカードには次の様に書かれていました。何時も喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんな時にも感謝しなさい。(テサロニケの信徒への手紙)