べんきょう
私が毎月参加しています勉強会でどのようなことを勉強しているか、少しご紹介します。 所属しています「運氣論医学会」では、毎月運氣論を中心に古典の勉強と脈診を学んでいます。その中で、私と仲間の先生とで毎回、岡本一抱の「医学三蔵弁解」の発表をさせてもらっています。私の十月担当は「下焦精臓 第十七節 胞衣」についてでした。そこのところを書いてみます。題名の「胞衣」は 別に「えな」とも呼ばれていて、胎児を包む膜と胎盤のことです。要点としては、この「胞衣」ができる様子と胎盤より出ている臍帯の役割が述べられています。【第十七節 胞衣】胞衣俗ニ云ウ恵奈。此レ亦何ノ生スル者タル。葢シ男子一滴ノ??、子宮ニ始メテ凝ル、則チ女子ノ經水コレガ為ニ止テ、其ノ精胎ヲ包養シ、男女ノ象形ヲ生ス者ナリ。胞衣タルヤ男精其ノ子宮ニ留ルノ間、胎息漸ク生ントスルニ従テ、上先ノ一片ノ浮皮ヲ生ス。此ヲ名ケテ胞衣ト云。譬ヘバ膏ヲ煉熟スルニ、膏漸ク熟セント欲スルトキハ上先ズ一片ノ浮皮ヲ張リテ成ルガ如シ。然レバ則チ、人ノ胞衣ハ胎氣始メテ生スル所ノ浮皮ニシテ、人形ノ先ナリ。故ニ、児ノ頭ニコレヲ戴ク、且ツ児ノ母腹ニ在ヤ一系胞衣ヨリ出テ、臍ニ連ナル。名テ臍帯ト云。母ノ水穀血液ノ濁ヲ胞衣ニ防ギ其ノ清精ノ氣ハ臍帯ヲ傳ッテ、胎ヲ養ウ者ナリ。