現在の国のあり方は、いままでの国のあり方の連続の上にあると思います。過去の歴史にも同じようなことがあって、それを乗り越え現在に至っていると思います。国が貧しい時期にどのように、人々はそれを乗り越えてきたか。それを分析していけば、これからの国のあり方も自ずと開けてくる。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の問題も、江戸時代末期の鎖国を続けるか、開国するのかに似ている。鎖国により国内の経済体制を守るか。開国により新しい価値間や外国との通商を発展させ、国内の経済体制を変化させるかであった。まさに、このときも、賛成派と反対派にわかれた。結局このときは、政治情勢を反映し、開国した。それにより国は、発展をとげることが出来た。
今度の場合は、どうか。これは、すでにグローバル化している産業においては、賛成であり.国内にとどまっている産業は反対である。では、どうなるのかというこどですが。国内中心の産業の国際化が一番いいのですが、面積の狭い国で、土地生産性と労働生産性を上げるには、いままでの産業のありかたでは、無理と思われる。なぜ、無理が通ってきたのかというと、他の理由がある。それが、食料安全保障の問題です。このため、政府の保護の元で産業が維持されてきたのです。ですから、簡単にはこの問題の結論がだせないのです。
そこで、考えられることは、食料に関する産業もより科学的に、自然災害に強く、より土地生産性と労働生産性をあげて、IC化を進め。国際競争力をつけていくことをしなければならないと思います。そのための投資を国もしながら、TPPへの道を造ればよいのだと思います。これが歴史から学ぶことだと思います。
このように、日本人が培ってきた文化をもう一度考えて、この先の日本のあり方をあらゆる分野で見直すことが、国の発展の原動力になると思います。