如 月
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星落ちていちめん蕎麦の花だたみ まみよ蕎麦の花が一面に咲いているまるで空から星が落ちてきたようだロマンチックな俳句ですね すぐそこは上高地なり蕎麦の花 碧雲
2020/10/11
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星空のひそひそばなし冷し桃 まみよ星が空一面でひそひそ話をしている多くいるが遠くで聞こえない何を話しているのでしょうかね 7歳の思ひで話冷し桃 碧雲
2020/10/10
コメント(2)
吊橋のまんなか過ぎて爽やかや まみよ吊橋怖いですそこの真ん中で爽やかなんて考えられません早く渡り終えましょう 爽やかや高原の風ふたりして 碧雲
2020/10/09
あの恋は蛍ぶくろにしまひおく まみよロマンチックな俳句ですね若い時の恋はあるいは今の恋?蛍袋に大切にですね 出して見よ蛍ふくろの恋とやら 碧雲
2020/10/08
手足から赤子おどろく花火の夜 まみよ幼子が花火に喜びあるいは驚いで手足をびくつかせている女性作家ならではの作品ですね 全身で赤子よろこぶ花火の夜 碧雲
2020/10/06
火の海の影絵くつきり筒花火 まみよあたりは火の海ですそこに影絵かくっきりと出ています俳人でないと発見できないことですね ときおりは雨に濡れゐる筒花火 碧雲
2020/10/04
焦げくさし音が火を呼ぶ筒花火 まみよ全体重を筒に集中させて火の粉を浴びて筒を保持する身は焦げてその焦げが匂ってくる花火とともに子の匂いもたまらない 筒花火保存会長同級生 碧雲
2020/10/02
大花火空突きぬけてしまひけり まみよ空を突き抜ける花火すごい迫力ですね音もすごいのでしょうね近くで見てみたいです 邑中の子供はしゃぐや大花火 碧雲
2020/10/01
蓮浮葉森の小人が来て遊ぶ まみよ死者と遊んだり宇宙と遊んだりそしてこの句は森で小人と遊ぶ俳句はいいですね大人のおとぎ話ですね 蓮浮葉御影堂なる大庇 碧雲
2020/09/30
池もろともざわつく蓮の青畳 まみよ蓮の大きな葉が風に揺れているそれを青畳の措辞はやはりすごい作家ですね 本尊は弥陀如来や蓮の咲く 碧雲
2020/09/29
魂魄へ千本の蓮寂光土 まみよ魂は精神の気魄は肉体の気といわれているまみよさんはここでは死者の気を指しておられるのだろう千本というとてつもない数の蓮が使者への供花ととしているそしてその地は寂光で土であるという壮大な句ですね 親鸞の魂魄帰る蓮浄土 碧雲
2020/09/28
雲置きて蓮を吹かせる大伽藍 まみよ大きなお寺には蓮を咲かせているところが多いですね雲と蓮と大伽藍のくみあわせがいいですね 大伽藍ふたつならんで蓮咲かす 碧雲
2020/09/27
アスファルトの灼ける一天ピカソの目 まみよアスファルトが焼けているそれを眺めているとピカソの謎めいた眼がそこにあるようだ 灼熱の地獄はけふのことなるか 碧雲
2020/09/26
鮑海女海へ辞儀して上がりくる まみよ八百万の神を信じる日本人の姿勢ですね海へ感謝し鮑に礼を尽くす 鮑海女海の恵みに感謝して 碧雲
2020/09/25
海一枚魚眼となりて鮑海女 まみよ鮑海女が魚の目になって鮑を狙う発想 着眼がすごすぎますね 海女笛と共に泣きたる鮑海女 碧雲
2020/09/24
生きるとは悔いなきけふを星涼し まみよ 一日一日を一生懸命に生きてくいなき人生を送りたいものですね 手に取るは小さな楽器星涼し 碧雲
2020/09/23
洗ひ髪一番星のすべり来よ まみよ一番星の出たころに髪を洗って外に出て一番星に話してるここまで滑って来いとかや 洗ひ髪村のはずれの地蔵尊 碧雲
2020/09/21
ただならぬ猛暑ガラスの命抱く まみよただならぬというただならぬ5句からはじまるすごい俳句ですね ただならぬ猛暑となりて寺内町 碧雲
2020/09/20
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蛍火のほんの一瞬生も死も まみよ人の生死も蛍の灯の点滅のようにほんの一瞬かも 蛍火の消えて一瞬それつきり 碧雲
2020/09/19
火まみれの蛍合戦舞台めく まみよまるで芝居を見ているような錯覚を覚えて現実的な蛍の灯を見ている 蛍火の右往左往やあの世とも 碧雲
2020/09/18
うしろから肩叩かれし蛍の夜 まみよだれがうしろから「まみよさん」と言って肩を叩いたのでしょうかねその後二人はどうなったのでしょうかね俳句の想像力のいいところですね 肩抱かれ囁かれしは蛍の夜 碧雲
2020/09/17
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蛍とぶあの世この世と入りまじり まみよまみよさんは蛍が好きなのでしょうかこれで12句目ですね若い時に蛍にはよほど縁があられたのでしょうか あの世から戻つてきたと蛍とぶ 碧雲
2020/09/16
村ぢゆうが案内す蛍まつりかな まみよ村おこしの一環でしょうか村が一体となっておもてなしをするいいですね 人里を離れて蛍まつりかな 碧雲
2020/09/15
闇の中一妻多夫かも蛍とぶ まみよそういえば蛍の生体のうち一夫一妻か多妻か調べたこともありませんやはり発想が素晴らしいですね 闇の中鋭くひかり雌を追ふ 碧雲
2020/09/14
宿提灯ぶら下げてゆく蛍狩 まみよ蛍狩りのための旅行でしょうかそれとも宿泊した宿が蛍の宿だったのでしょうか宿提灯が風情があります はからずも蛍狩りとぞなりにけり 碧雲
2020/09/13
蛍火や琥珀の酒を揺らさじと まみよ蛍狩りに酒を持参されたのでしょうか琥珀色した酒というから高いのでしょうね暗がりで揺らさないように転ばないようにですね 不思議やな蛍は酔つてをりしかな 碧雲
2020/09/12
蛍火に触れむと闇に深入りす まみよ蛍はプロポーズのため 敵から身を護るためなどに雄は飛び回りながら雌は木の葉に止まって光るといわれていますね光り方も西日本は2秒に1回東日本は4秒に1回といわれています深入りして火傷やけがをしないようにしたいですね 蛍火に火傷覚悟で触れてみる 碧雲
2020/09/11
蛍火や闇を引き摺る放物線 まみよ闇を引き摺る措辞がいいですねさすがと思います放物線を描いて飛ぶ蛍が見えます ほうたるの闇を破りて去りゆきぬ 碧雲
2020/09/10
水あれば水より蛍匂ひだす まみよ水際を飛び交う蛍その水の匂いとともに蛍も匂い出している今はほとんど見なくなった蛍の匂いを思い出しました 水あれば草の中より蛍飛ぶ 碧雲
2020/09/09
人の世を離れ蛍の国にゐる まみよそのものと一体になる大切なことですね蛍の国 おとぎ話の世界ですね ふたりして蛍の国に迷ひけり 碧雲
2020/09/08
黒髪の湿りの肩に蛍飛ぶ まみよ艶のある句ですね女性ならではの感性の句ですね 子の追へる闇の底なり蛍飛ぶ 碧雲
2020/09/07
てのひらに脈打ついのち初蛍 まみよ蛍も生きているのですねそれも初ボタルで自分のてのひらにそれを感じれば命の大切さがわかりますね やうやくに帰つてきたと初蛍 碧雲
2020/09/06
蛍火やその目はこちら向きしかも まみよそういえば蛍の目はどこにあってどこを向いているのでしょうね蛍に託して詠んだものとも思えず蛍そのものを詠まれているのでしょうね 蛍火のふたつはかなたへ消えゆきし 碧雲
2020/09/05
山葵田の水淙淙と花白し まみよ「水淙淙」という措辞がいいですね水音が聞こえてきます 山葵咲く夕日をさしてやはらかに 碧雲
2020/09/04
瑠璃とかげ赫つと一瞥赫つと消ゆ まみよ蜥蜴も蛇も怖いです蜥蜴が出てきたこちらも怖かったが蜥蜴も怖かったのでしょうか一瞥して消えた 瑠璃とかげ睨み返して消えゆけり 碧雲
2020/09/03
箪笥ごとひつくり返す更衣 まみよ作者は男気のある方でしょうかめんどうだたんすごとひっくりかえして更衣としょう 老いぬれば男は夢を更衣 碧雲
2020/09/02
隅つこに日のうずくまる熱帯夜 まみよコロナ禍で熱中症も症状が似ているのでわからないといわれていますねまだ35度を超える熱帯夜となると部屋の隅っこに日がうずくまってこちらを狙っているのかと 今頃は壺中の天も熱帯夜 碧雲
2020/08/31
顔面に貼り付いてくる西日かな まみよ顔面に貼り付くという言い得て妙な表現が素晴らしいですねもう暑い時間は終わったのにおひさまの最後の抵抗が見てとらえますね 苔寺の弥勒の顔に西日かな 碧雲
2020/08/30
千枚田山ごと漏るる植田かな まみよ山全体が田圃でしょうね天まで続いているのでしょうね「志摩の地は岩のこぼるる田植かな」という俳句を思い出しました 今日よりは邑一面の植田かな 碧雲
2020/08/25
乱鶯の千の田ごとへこゑ落とす まみよ田毎の月はあるがこれへ4老鶯がこゑをおとすというのはまみよさんならではの発想ですねいつも発想の飛ばし方には感心します 老鶯のこゑのかそけき谺かな
2020/08/23
ここだけの話花咲く水中花 まみよここだけの話よと聞いた人が別のところでここだけの話よと言って噂が尾鰭がついて広がります「噂の芽水やり肥やり育てよう」という川柳を思い出しました きりきりとをんな出てくる水中花 碧雲
2020/08/22
大胆の紐といふべし海水着 まみよ若い人の水着は本当に紐みたいですね同じ紐でも杉田久女「花衣脱ぐやまつわる紐いろいろ」とはまた趣が違いますね 海水着干して明日を待ちにけり 碧雲
2020/08/21
亭亭たる郁子の木陰や馬冷やす まみよ樹木がまっすぐに伸びている木陰で馬とともに一服している姿が見えてきますね子どもの頃の風景でしょうか田舎道黄昏時や馬冷やす 碧雲
2020/08/20
水馬ほうら一茶の遊びをる まみよ童話の世界ですねまみよさん独特の発想の転換ですねいつもすごいですね 水馬少し離れて船溜まり 碧雲
2020/08/18
花石榴モンローの唇半開き まみよ石榴の半開きとモンローの唇の半開きの対比が素敵ですねここまで発想を飛ばしてみたいですね 花石榴女教師の艶話 碧雲
2020/08/17
半裸ごと君の胸くる交差点 まみよ今年の夏はいつまでたっても暑いですね田舎の風景でしょうか夕涼みよくぞ男に生まれける 其角でしたかそれに通じますね 車降り半裸の孫の走り出す 碧雲
2020/08/16
海開きピカソの青がやつてくる まみよピカソの青ってしゃれた措辞ですねこんな俳句に憧れます 禰宜の声波にさらはれ海開き 碧雲
2020/08/15
炎天の塔滅びゆくものあまた まみよここの塔は炎天にも負けずに残っているが世の中滅びゆくものが多すぎる何千年も残っている塔に尊敬のまなざしですね 炎天の本堂かすかなひかりかな 碧雲
2020/08/14
人こゑの近づいてくる草いきれ まみよ草いきれがしている草が大きく茂っている今まで草いきれの静けさがあったが人声が草の向こうからだんだん近くなる 海まではほんの数歩や草いきれ 碧雲
2020/08/13
母泣いてゐるかもしれぬ洗ひ髪 まみよ「せつせつと目まで濡らして髪洗ふ」という野沢節子さんの句を思い出しましたお母さんはきっと泣いておられたのでしょう 大きな息ふたつ吐きたる洗ひ髪 碧雲
2020/08/05