如 月
カテゴリ未分類49
新年0
春84
夏88
秋62
冬11
全62件 (62件中 1-50件目)
1 2 >
地の果ての狐火恋の燃え上がる まみよまみよさんは ひかりと歴史ロマンと恋の詩人であると思うここまで読んできてそう感じたきっとロマンチックな素敵な人なのだろう狐火のゆらりゆらりと恋を呼ぶ 碧雲
2020/12/10
コメント(4)
万葉の恋の文かも紅葉散る まみよひさしぶりに時代を飛ばした俳句の登場ですちらちらと散る紅葉はその中に万葉の恋文が混じっているかもしれないという乙女チックな句であるジュラ紀よりありし大木紅葉散る 碧雲
2020/12/09
コメント(2)
石垣に滅びの色や石蕗咲けり まみよ石蕗の花がきれいに咲いているしかし石垣は崩れ人も住んでいないようだ 謙譲は美徳といへり石蕗の咲く 碧雲
2020/12/08
朗々と恋の句月へ晴れがまし まみよまみよさんの句が伊勢神宮主催の俳句で一位を取られたこれは毎年行われている神宮への奉納の短歌と俳句の全国規模の大会である内宮でやぐらを組まれそこで歌会始のような調子で朗々と読まれたというその句は「あの恋は蛍ぶくろにしまひをく」という句であったその句に対して「出して見よ蛍ぶくろの恋とやら」と作って顰蹙を買ったものである 月の座へ恋の句詠みしをみなかな 碧雲
2020/12/07
コメント(0)
村ひとつ一夜に占領曼珠沙華 まみよ彼岸花とはよく言ったもので必ず彼岸には咲いているそれが一夜にして村を取り囲んだのである一列に直立不動曼珠沙華 碧雲
2020/12/06
花嫁の行列囃す曼珠沙華 まみよ昔は花嫁は行列を組んでその家に嫁したその沿道には村の人たちがどんな花嫁だろうかと列をなして見ているその沿道に曼珠沙華も囃し立てている秋晴れのいい一日である囃されて折られてしまひ曼珠沙華 碧雲
2020/12/05
言ふなれば星の嫁入り星流る まみよ流れ星はきれいである一定の位置から違う処へ流れていくそれが星の嫁入りだと唸るばかりである 繚乱のあまたざわめき星流る 碧雲
2020/12/04
月の宴竹の火袋点しゆく まみよ竹で作った火袋を 次々と点してゆくそこに幻想的な空間が生まれますね竹にはどんな模様が彫ってあるのでしょうか 堤防を特等席とも月の宴 碧雲
2020/12/03
峡深しローカル線の月の駅 まみよ山奥のローカル線の駅に降りれば月が煌々と輝いていたこの場面を月の駅という措辞でまとめるいいですね 深山へトロッコ列車月の駅 碧雲
2020/12/02
名月のまだ濡れてゐる海の色 まみよなぜ月が海に濡れるのかとよく考えました海からの月の出を見たことがなかったのです広く見て考えて俳句は読まねばと思いました 名月の海より出でて山に入る
2020/12/01
高原へなだるるばかり星月夜 まみよ一面何もない高原ですね空を見上げれば星が流れてきそうな感じですいいてすね一度味わいたいですね 能登の地は日本海なる星月夜 碧雲
2020/11/30
満月へ星が祝杯をあげにけり まみよまみよワールド宇宙編ですねかつて三日月に金星と木犀が並んでいるところを見たことがありますちょうどその時間に千葉と栃木の人もそれを見ていたと次の日のブログに載せていました宇宙の神秘ですね星は何で乾杯するのでしょうか? 満月へ近寄る星もなかりけり 碧雲
2020/11/29
星鉄砲打つてゐるやも星奔る まみよ星の奔るのを鉄砲の玉に見立てるのもやはり詩人ですね俳句は詩であるということがこの一句からわかりますね星鉄砲を撃っているのは誰でしょう狙いは誰でしょう 願い事叶ひたるやも星流る 碧雲
2020/11/28
銀漢のしぶきを浴ぶる渓泊り まみよ山奥の渓深い宿屋に泊まった時のことでしょう人里離れ浮世のことも忘れてふと空を見上げたら天の川のなんときれいなことでしょうしぶきを浴ぶるなんてすごい措辞ですね 銀漢のひとつ流れて川の上 碧雲
2020/11/27
月といふ宇宙のらんぷ今宵かな まみよ【宇宙のらんぷ】というまみよさんの処女作の題名のもとになった俳句ですらんぷというひらがなを使い現実逃避の感を持たせているまみよさんの俳句は、ひらがなの魔術と光の輝きと宇宙の神秘から成り立っているのが多いですね 月今宵こころ遊ばせ風を聴く 碧雲
2020/11/26
月の宴影絵のやうにシテの舞ふ まみよあたりは薪の明かり 月の明かりだけであるそこで笛と鼓と謡だけを頼りにシテが舞うそれは影絵のように幻想的である 月の宴海のさざ波シテの舞ひ 好幹
2020/11/25
能舞台海へぬれ立つ月の影 まみよ一時津市の阿漕海岸で中秋の満月に観月会が開かれそこで能舞台を組んで薪能が催されていたその時の句であろう 海と能と月 波の音も脳の笛や鼓にまじって一層の演出をしていた 能舞台シテは月へと踏み出せり 碧雲
2020/11/24
銀漢や天にも地にもカタカナ語 まみよ「古寺に英語のポスター春うらら」とかいうような俳句を作ったこともありましたまみよさんの視野はもっと広いですね 銀漢やコロナウイルス退治せよ 碧雲
2020/11/23
コメント(3)
宇宙ごみ核ごみ増えて星月夜 まみよ宇宙へ発想を飛ばして見えますね宇宙も地球も海岸もゴミだらけどうなるのでしょうね 宇宙には人類住みて星月夜 碧雲
2020/11/22
天の川愛の電波の込み合へり まみよこれもロマンから現実へ戻した俳句ですね今日は七夕ですあの人この人にラインやメールを送るうーん会えばいいのに 天の川ひとりで帰るかぐや姫 碧雲
2020/11/20
取れさうで取れぬ満月池の底 まみよ池の月は手を伸ばせばとれそうですね高台寺の池の満月と紅葉を見たことがありますが幻想的でした 満月を池にあそばせ古刹かな 碧雲
2020/11/19
しろたえの宇治橋浮ぶ良夜かな まみよ内宮に掛かる宇治橋何度渡ったかしれませんが夜には一般の人は渡れませんいい風景ですね いにしへの五条大橋月明り 碧雲
2020/11/18
七夕竹ボイラー焚きが調達す まみよまみよさんにしては超現実的な俳句ですね七夕であれば牽牛織姫 恋 会いたいなんてのが定番でずが 七夕の竹の青さや碧き空 碧雲
2020/11/17
亀孵化の浜が昴る虫月夜 まみよ亀の孵化 濱でぞろぞろ出てくるのは圧巻ですね海亀保護の条例を覚えたのが懐かしいです ぞろぞろと子亀出てくる浜月夜 碧雲
2020/11/15
孵化の亀月を待らせ波に乗る まみよ小さな亀が 波間に浮かんでは沈んでゆく 月が煌々と照っている いい光景ですね 海亀を守ると月のひかりけり 碧雲
2020/11/14
まづ影の来てゐる畳十七夜 まみよ満月でもなく13夜でもなく17夜 まみよワールドですね先斗町老妓祈るや十三夜 碧雲
2020/11/13
しだれても散りても萩の月夜かな まみよしだれ萩 散りたる萩 どちらも風情があるその上に月夜いいですね しだれたる萩に残りし力かな 碧雲
2020/11/12
村ひとつ壺中の天や紅葉晴 まみよ紅葉の中の村は俗世界と離れた壺中の天とは言い得て妙ですまみよワールドですね 村ひとつ静かに寝かせもみじ谷 碧雲
2020/11/10
露けしや近江に万の観世音 まみよ石山観音をはじめ多くの観音霊場の場所ですね竹生島は島全体が霊場ですねコロナが収まればまた回りたい場所です 露けしや近江八幡水の街 碧雲
2020/11/09
深秋や夕日の赤きマチスの絵 まみよピカソと並ぶ20世紀の画家で色彩の魔術師とか呼ばれた方ですね夕日の赤は普通の赤とは違った色彩を帯びたものですね夕日は好きです 深秋や車を停めて見る夕日 碧雲
2020/11/08
爽やかや黒子に徹す安乗海女 まみよ安乗文学の場面でしょう舞台では華やかに人形劇が演じられている海女さんは普段安乗の主役であるがこの日ばかりはわき役に徹しておられるのでしょうね爽やかや試歩の右足左足 碧雲
2020/11/07
かなかなや安乗文楽待つあひだ まみよ安乗文楽は三重県の四万地方に伝わる人形劇ですね見たことはありませんがカナカナが鳴いているということですので野外劇でしょうかかなかなやかな文字覚える3歳児 碧雲
2020/11/06
浄闇の神へ新米奉る まみよ浄闇 けがれない暗闇に神様は鎮座されていますねその神様に新米を奉る新鮮で厳かなことです 新米をまず仏飯へ神前へ 碧雲
2020/11/05
神おわす苅田や神の足のあと まみよ田の神 山の神 八百万の神がおられますね苅田にも田の神の跡があり来年までどこかへ行かれたのでしょうか 稲刈りて神送り出す畔の中 碧雲
2020/11/02
若嫁の背に赤ん坊林檎園 まみよ花粉付けか収穫かどちらにしても忙しい時には赤ん坊もゆっくり見ていられない背中に負ぶっての農作業である その昔電気も来ずに林檎園 碧雲
2020/10/31
団栗の駈け出しさうな坂登る まみよ坂の上から団栗が転げ落ちてくるそんな坂を懸命に登っている様子がわかりますね 団栗を拾いてひとひ終りけり 碧雲
2020/10/30
千の川いよいよ万の水の澄む まみよ数字を配した俳句ですねそれも俳句らしく大きな数が配置されていますね 山道は奥へ奥へと水の澄む 碧雲
2020/10/29
あらばしり耳の裏より酔ひはじむ まみよ新酒ができたので試飲に来てくださいと 行ったのは良いが男女の二人酒好きだった「お客さん試飲ですから」と店員に止められるぐらい飲んでいた耳の裏から酔い始めるという繊細な描写はさすがです あらばしり試飲ですよとたしなまれ 碧雲
2020/10/28
山霧のぶつかつてくる尾瀬ヶ原 まみよ尾瀬は、福島県・新潟県・群馬県の3県にまたがる高地にある盆地状の高原ですね一度行ってみたいのですがその機会がありません山霧がぶつかっていくという感性も見事ですね 山霧の晴れて岨道現れぬ 碧雲
2020/10/27
露草の露になるまで待つと言ふ まみよ露が下りてきた露草がそれが梅雨になるまで待ってあげるよという女性ならではの感性の句ですね 露草の紫きはめ草の中 碧雲
2020/10/26
秋冷の阿修羅の息と触れ合ひぬ まみよ秋冷に阿修羅の息遣いを感じる その上その息と触れ合う まみよワールドの俳句以外何ものでもないですね すごいです興福寺の阿修羅の像に一目ぼれして20分ぐらいその前を動かなったことがありますいい像ですね 秋冷や阿修羅の眉間白毫相 碧雲
2020/10/25
地蔵盆電車ごつこのやうな数珠 まみよ経験はありませんが大きな数珠を数人が輪になって持ち廻しながら念仏を唱えることはテレビで見たことがあります地蔵盆は子供のお盆です数珠が電車ごっことはこれにかけての俳句ですね 菓子といふ菓子をもらひて地蔵盆 碧雲
2020/10/23
蟷螂のひかりまみれの卵かな まみよカマキリの卵は見たことがありませんきっと光り輝いているのでしょうねそれがおそろしい斧を持つまで育つのですから自然界は恐ろしいですねあの声でとかげくらふかほととぎすに通じますね 蟷螂の睨み返すや膝の上 碧雲
2020/10/21
地獄絵に紛れこみたる鉦叩 まみよ鉦叩きの音は田舎の昔の死者の出棺の時の鐘の音を思い出しますそれと地獄絵とかけあわされたのでしょうか ひとり居の静かな夜や鉦叩 碧雲
2020/10/20
地獄絵の釜が全開稲光 まみよ稲光は怖いですねむかしは蚊帳の中に入れと言われましたがどんな意味があったのでしょうね 稲光泣いたあの子も人の親 碧雲
2020/10/19
地の背中叩いてみたり茸山 まみよ山の地面を地の背中詩的感覚ですねまみよワールドです 滑りおつをみなのひとり茸山 碧雲
2020/10/18
お六櫛髪の先まで秋の風 まみよお六櫛は長野県の伝統的工芸品ですねこの固い櫛で髪を梳いたら秋の風が神の先まで感じるのでしょう 全身と同化してをり秋の風 碧雲
2020/10/17
落日の忘れものかも吊し柿 まみよ落日と吊るし柿の対比さすがまみよワールドです結びつけが絶妙ですね木曽路には途端の屋根や吊るし柿 碧雲
2020/10/16
火だるまとなりて身を吊る烏瓜 まみよ真っ赤な烏瓜が火だるまとなっている如くに実をつるしているすごい描写ですね そこだけがなぜに目立つか烏瓜 碧雲
2020/10/15
総立ちの芒暮れ出す峠かな まみよ幽霊の正体見たり枯れ尾花といいます暮になってきた峠道こわいですね 白さのみ際立て芒揺れ出しぬ 碧雲
2020/10/14