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カテゴリ:学校・教育
先日、学院生と「道徳の授業」について話をしていました。
実習校や様々なところで道徳科の授業を行うことがあり、その際に悩むことが多くあるのだというのです。 その中のいくつかを皆さんと共有しようと思ます。 まず「道徳科の授業で内容項目(道徳的価値)をどのように決めたらいいかわからない」 「児童・生徒からやろうとしている内容項目(道徳的価値)とはちがう意見が出たときにどのようにしたらいいかわからない」 「授業の終わり方がわからない」というものがありました。 一つ一つ考えてまいりましょう。 先生はまず教材を選んだら「今日はどのような内容項目(道徳的価値)で授業をしようか」を決めますね。学習指導要領には、一つの授業で一つの内容項目という風には書かれていません。しかし従前より読み物教材を使って授業を行うときには、このお話の中心的な道徳的価値は何なのかをしっかり見極めて授業を組み立てることをしてきました。ですから自ずと一つの道徳的価値を見据えて授業展開をすることが一般的となっています。 教科書会社もこの教材ではこの内容項目と予め書いてくれていますので概ねはそれを参考にすればいいのですが、話の内容を読んでもしっくりこないというときがあります。また教科書には「中心発問」や「補助発問」がやはり書かれていますが、これでいいのかと思うときもありますね。 大事なことは、先生自身がその教材から何を受け取り、子どもたちに何を伝えたいかなのです。その教材からうかがい知れる道徳的価値は何なのかということです。 道徳的価値はたくさんあります。それこそ内容項目には表記されていない価値も含んでいます。あくまでも学習指導要領にある内容項目は、道徳的価値をわかりやすく平易な言葉にしたというだけです。ですから先生自身がそこから何を伝えたいのかが一番重要なのです。 極端に言えば、教科書に書かれている通りの内容項目でなくともいいわけです。 そして次に重要なことは、その道徳的価値を決めたら、授業ではしっかりと道徳的価値の理解をさせなくてはいけないということです。ここで勘違いをしている先生方が多くいらっしゃいます。「道徳的価値の押し付け」という言葉を正確に理解していないということです。 道徳的価値は教えなければわからないのです。大事なのはその価値をどう受け止めるかという価値観を押し付けてはならないということなのです。 知識として価値の理解を行うだけなら授業は10分で終わります。でも45分(50分)の授業をやる中では、他者の意見を聞いたり、自分を振り返ったりしながら、この価値を自分のものにしていく(すなわち価値観を育てる)過程が重要なのですから、先生や大人から価値観を押し付けられるのではなく、自分ではぐくむのです。 例えば「生命の尊重」という価値は何となく多くの方が「命は大切である」と理解しています。もちろん2歳3歳の子どもは命が大切かどうかはわからないことも多いから、ことあるごとに親御さんが教えてきているはずです。そう、教えているのです。だから学校へ入学する頃には、ほとんどの子どもは、命は大切だと理解しています。ただどのように大切にしていくかは人それぞれ考え方が違います。これが価値観です。「命は大切だからどんな虫も殺さない」「植物にだって命があるから切り花にはしない」「牛や豚にも命があるから私は牛肉や豚肉は食べない」というように、この考えに共感する人もいれば反発する人もいますね。それぞれの価値観ですから、それはそれでありなのです。 つまり授業中に先生の価値観は押し付けないけれども。命が大切であることはしっかりと教えるのです。命が大切である根拠はたくさんあります。これも学習指導要領には書かれていますから、しっかりと読んでいただきたいです。 続きはまた次回に・・・ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年11月09日 07時41分26秒
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