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カテゴリ:学校・教育
現行の学習指導要領は2017年に告示されましたので、すでに8年が経過しています。ですから今は次期学習指導要領の改訂に向けて議論が進んでいる最中です。
「論点整理」といってここまでの議論をおよそ中間まとめのような形で示していますから、おおむね2030年頃には正式に告示されるのではないかと思います。 でも想像するに、その前に移行期間のような前倒しの発表があるかもしれません。 もうすぐ「そこ」という感じです。 さて、そんな中で次期学習指導要領にも引き継がれる考え方としては「主体的・対話的で深い学び」は中核的な概念です。そして具体的に各教科においても、「見方・考え方」という視点は継続されるのではないかと思います。 各教科の学習指導要領を読むと、例えば国語科の「言葉による見方・考え方」は次のように書かれています。 「対象と言葉、言葉と言葉の関係を言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めること」 ちょっと読むと難しいですよね。 社会科の地理的分野では 「社会的事象を、位置や空間的な広がりに着目して捉え、地域の環境条件や地域間の結びつきなどの地域という枠組みの中で、人間の営みと関連付けること」 と書かれているのです。ますます言葉が多くて複雑だなあと思いますね。 でもよく見ると、この記述のスタイルはすべて「○○を、△△に着目して捉え、□□すること」と書かれているのです。 この〇〇にはその教科で扱う対象が入り、△△には見方(そういう視点で)が入り、□□には考え方(そういう筋道で)が入るように書かれているということです。 これを道徳の授業で考えてみましょう。 実は道徳科は2015年に教科になりました。つまり2017年の現行学習指導要領の見方・考え方ができる前に出されているので、今言ったようなスタイルでの書かれ方をしていません。私見ですが、おそらく次期学習指導要領ではこの点は統一されると思います。 しかしながら道徳科の目標には、これに準ずるような書き方がなされていたので、およそ次のような見方・考え方をして授業を進めているのです。 道徳科の目標そのものは学習指導要領を見ていただくとして、この文言を見方・考え方に当てはめて書いてみると次のようになります。 道徳科の見方・考え方「様々な事象を、自己、他者、集団や社会、生命や自然、環境における道徳的価値に着目して捉え、それらの関係性を多面的・多角的に考えたり、自己の生き方についての考えを深めたりする学習を通して、人間としてのより良い生き方や在り方についての道徳的実践力を育むこと」 といえるでしょう。ここで最後の「道徳的実践力」という言葉は、実は現行の学習指導要領には示されていません。ひとつ前の2008年に告示された学習指導要領には使われていたのですが、現行の学習指導要領ではこの部分が「道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度」という言葉に置き換わっているのです。 なぜ「道徳的実践力」という表現がなくなってしまったのでしょうか。 これは次回に・・・。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年11月15日 05時00分07秒
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