2007年8月11日 読売新聞からの抜粋です。
「映像遺産」探せ、文化庁が貴重なフィルム発掘へ
文化庁が、明治から昭和にかけての映像フィルムの発掘に乗り出した。
中央省庁や全国の自治体、大学、公文書館など3000以上の機関に調査票を送ったほか、個人にも情報提供を呼びかけている。貴重なフィルムは文化財指定を検討する方針だ。
日本に映画が入ったのは、1897年(明治30年)ごろとされる。当初は劣化しやすい「可燃性フィルム」が使用されていたが、1950年代に「不燃性フィルム」に代わり、それ以前のフィルムは大量に廃棄されたと見られている。
文化庁は、当時の文化や世相を知る貴重な資料であるフィルムの保存を今のうちに進めなければ、さらに劣化したり、廃棄されたりする可能性が高いと見て、東京国立近代美術館フィルムセンターと共同で調査を始めた。1900年(明治33年)~55年(昭和30年)ごろに制作された商業映画や自治体のニュース映画、個人の所有するフィルムを探している。
こうした調査は初めてで、調査結果はデータベース化してインターネット上で公開する。文化財指定も検討する考えだ。指定を受ければ、国から保存や修理のために必要な費用の補助などを受けることができる。
関係機関に送った調査票は、文化庁のホームページにも掲載しており、(←ん?探したけど今現在、見当たらない・・・)同庁では「個人的にフィルムを所有している人などは、こちらを利用して情報を提供してほしい」としている。
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フィルムかあ。。。
以前、師匠の計らいで映画学校にてフィルム映像撮影実技のクラスを
見学させてもらったことがあった。
若い子たち(って言っちゃう自分が悲し)が真剣にフィルムと格闘していた。
光を計ったり
専門用語やいろいろな数字が飛び交ったりして・・・
さっぱりわからん。
フィルムという存在は私にとって、敷居が高く、
決して足を踏み入れちゃいけない世界だと直感。
食わず嫌いの私。
でも、だんだんとフィルム映像の持つ独特の雰囲気や温度?みたいなものが
判るようになってきて、少しずつ歩み寄ってる自分。
やらないけど。。。じゃなくてやれないけどね。
そして、女性カメラマン大沢佳子氏との出会い。
どうしても大沢氏のインタビュー記事を書きたい!
と言って、自分からPanasonicに詰め寄った?のでした。
3時間のインタビュー+その直後に3日間のイベント撮影では偶然にも大沢氏と同行し、彼女の仕事っぷりを体感。(ん~キツかった・・・)
そして撮影に関するいろいろな話を聞いたのです。
車移動の時も、オフの時も、打ち上げ&反省会もずーっと映像の話。
その中で、これからやりたいことについて聞いたとき、
やっぱり行き着くところは「フィルム」だった。
Panasonic DU 大沢佳子キャメラマン インタビュー
一部、抜粋します。~
■2006年9月から1年間イギリスに行きが決まったとのこと、おめでとうございます。
(←もうすぐ帰国なのかな???)
文化庁主催の新進芸術家海外留学制度に応募して受かりました。
今回の研究テーマのひとつに「16mmフィルムをもっと継承したい」という思いがあります。
ヨーロッパでは今、デジタルインターメディエイト(DI)※の登場で16mm フィルムが見直されているのですが 日本では現像所が現像をやめたりして絶滅寸前です。
nidoの撮影は16mmで撮ったのですが、フィルムの持つ色、諧調の表現力はすごい。
DIを介せば合成もうまくいくし、35mmにもひけをとらない美しさです。
現場はコンパクトでありたいと思っているので それが可能な16ミリをどうにか存続させたいという強い思いがあります。
※DI=デジタルインターメディエイト・・・
近年、 ハリウッドで主流になってきた最新の映画制作手法。
フィルムの持つ情報量を劣化させることなくデジタルデータ化が可能。
フィルムかあ。。。
新聞の記事を見て、
そして
師匠の今日のブログ(←mixi経由です)
いろいろな事を思い出した私なのでした。