私設黒ネコ同盟横浜・港北支部

（まだ読んでいない方は見ないことをオススメします）
まず最初の話。真知についての話なんですがこの話の登場人物の親は
性格の悪いのが多いですね。子供の前で他人に対し堂々と（？）
「この子はつまらない子」「やっぱり勉強だけできてもダメなのよね」
と言ったかと思えば、風邪をひかないように寝ている弟の布団を
掛け直そうとしたら「殺そうとした」とか言い掛かりをつけて（！）家から
追い出し、実の娘に一人暮らしさせたんですよ。子供を謀略によって
追い出すなんて信じられません。由希くんの母親、夾くんの父親が親である
ことを放棄してますがこの真知の両親もそうなのです。
「勉強だけできてもダメ」っていうんじゃなしに「勉強だけさせてもダメ」
なんですよ。
それとは別に、１６ページ５コマ目の翔の台詞「あんな部屋じゃ××もの
も××ないって」とか１９ページ最終コマで翔が真知の下着を由希くんに
握らせるシーンとかやっぱこの話アニメ化以降男性にも親しみやすく
描いてます。逆に言えば女性は引いてしまうような気もしますが。
花ゆめって本来こういう雑誌じゃないですよね？

そして卒業式を迎えます。プリユキ会長の素子らは卒業です。彼女由希
くんを呼び出して思いを伝えるのですがそこで波乱が。何と直人がそこで
素子に「俺・・・先輩が・・・」と告白するのです。
彼がやたらと由希くんを目の敵にするのはこういう理由があったんですね。
それと前後して、公ちゃんが「見込みないってわかってるのに告白して
くるのって勝手だと思わない？付き合わされるほうの気持ちも考えて
欲しいよね～」と生徒会メンバーに話すのですがこれを見て思ったこと。
「それは貴方自身が『見込みのない恋』をしたことがないからそういう
ことが言えるんですよ」
ただ彼女、その後いいこともいいます。「男の魅力は顔じゃない、財力よ」
その通りです。「カイジ」の利根川も言います。
「金は命より重い・・・！この認識を誤魔化す者は生涯地を這う！」

草摩家に話を移します。依鈴の入院の理由を知ったはーくんが燦人のところ
へ乗り込みます。この入院の真相は、燦人が依鈴を２階から突き落とした
というものでした。なぜそんなことになったかと言うと依鈴が燦人の母親
の簾に利用され、草摩の当主だけが持つことを許される門外不出の箱を
盗みだそうとしたのが燦人にバレたためです。そこではーくん、燦人に
対して激怒します。「何でそんなことしたんだ！」
この時の彼はブラックにはなっていないと思います。なっていれば燦人に
つかみかかりボコボコにしていたはずです。いつもの人格が「キレた」
んだと思います。
一悶着あった後、また燦人がこう言います。「何で皆僕から離れようと
するの！？」
燦人ってとんでもない破綻者ですがこういう台詞を聞くと気の毒って
いうか辛くなります。
その依鈴は師匠さんの家に居候することに。そこに或る日、ぐれさんが
やってきます。そしてこう言います。「僕らの呪いは解こうとしなくても
いずれ自然に解けるんだよ」
するとそこを偶然通りかかった透くんが「そのいずれとはいつですか？」
と普段の彼女には珍しく強い口調で尋ねます。そして「来年の春までに
解けないと・・・夾くんが・・・！」最後のコマでは「いかないで」
ここで１８巻は終了です。果たしてこの後・・・！？

最後に二つほど。ヒロと杞紗が中学生となり成長、ヒロには妹も
出来ました。その彼、何か大人になったというかかつてのへりくつトーク
は影を潜め、落ち着いた感じです。勿論いい事ですが何か物足りない気も
します。最終話までにもう一回、彼が「毒を吐く」シーンが見たいです。
また、第１０５話の表紙ははーくんと依鈴、いわゆるロリータパンクの
ような絵なんですがこれが筆者にはどうしてもangelaの二人に見えて
しまいます。