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2008.08.10
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カテゴリ:本の紹介・感想
大空襲と原爆は本当に必要だったのか
A・C・グレイリング 川出書房新社
 グレイリングはロンドン大学の哲学の教授で、原題は「was the allied bombing of civilians in WW2nd a necessity or a crime?」であり、一般市民にたいする無差別爆撃の犯罪性に対する検証である。この問いに対して英語で書かれた文献から資料を集め、ドイツや日本という被害者サイドの人間よりも、怨み・つらみの入らない連合国の側の人間からの意見で構成しようというトライだという。戦争犯罪人を裁いたニュルンベルグ裁判と東京裁判、これが勝者の復讐でない以上、ドイツや日本に対する一般市民を狙った爆撃や原爆の投下は同様に犯罪ではないかという問いかけである。
無差別爆撃の擁護論は主に
1. 爆撃は連合軍の兵士の生命を救った。
2. 戦争では必ず一般市民が標的にされる。
3. 敵国の一般市民の士気がくじかれた。
4. 敵国の軍需産業の生産能力や効率が減じられた。
5. 敵国はつねに修復と避難民への対処を強いられ経済および行政に兵站上の困難がもたらされた。
6. 都市防衛の必要が生じ、兵士や火砲や戦闘機が前線から退いた。
7. 前線の敵国の兵士は故郷の家族の安否を気遣い、戦争に集中できなくなった。
などだという。著者は一つずつ反論を加え、結論として明快に犯罪と断じている。爆撃をするには、軍事施設・軍事工場・エネルギーに関する工場・備蓄基地というような明確な目標があるべきである。たとえ誤爆や事故があるにせよ、目標物がない一般市民を狙った無差別爆撃は犯罪だという。悪名高い奇襲の真珠湾攻撃でさえ、軍事目標に対しての攻撃で無差別攻撃ではないことを指摘している。
一方、著者はハッキリ言い切っているのだが、第二次大戦にアメリカとイギリスが行った地域爆撃は「正義の戦争」の最中に「戦争における正義を怠ったことになるのではないかと述べ、正義の戦争であったことは譲っていない。議論にあたってはトマス・アクイナスの「神学大全」から、フーゴ・グロチウスの「戦争と平和の法」、ハーグ条約、国際軍事法廷の評価まで出てくる。しかしながら、論理を積み重ねていくしつこさは、人種の違いなのか文化の違いなのか?ちなみにこの本、422ページである。



2008年7月17日







Last updated  2008.08.10 20:24:15
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