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喫茶くしゅん

喫茶くしゅん

2020年前半

2020年06月21日 ブライトン。
話題のブレイディみかこさんの
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」と
「ワイルドサイドをほっつき歩け」を読んだ。
作者のブレイディみかこさんは
学生時代からパンクミュージックに傾倒、
高校を卒業してからイギリスに渡って転々。
ロンドンの日系企業に勤務した後、
翻訳や著述の仕事をするようになる。
私生活ではイギリス人男性と結婚し
イングランド南東部のブライトンに住み
男の子を1人もうける。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は
その男の子の通う元底辺中学校の生活から見えてくる
あれこれを描いたエッセイ集。
「ワイルドサイドをほっつき歩け」は
労働者階級の夫とその友達の生活から見えてくる
あれこれを描いたエッセイ集である。
どちらの本のエピソードから透けて見えるのは
ブレグジット(イギリスのEU離脱)に揺れる
イギリスの階級社会、人種差別、緊縮財政と
全くもって先の見えない閉塞感であり
ブレグジットという進むも地獄、退くも地獄
という状況に陥っている
かつての大英帝国の落日の姿である。
そのしわ寄せがすべて
大人は労働者階級、子どもは底辺校に行くわけで
でも、そんな苦しい生活を迫られながらも
逞しくしたたかに生き抜こうとする大人や子どもの姿が
どちらもペーソスたっぷりに描かれる。
例えば、夫の友達はブレグジット賛成派で
その妻は反対派で意見が割れて離婚危機になる。
夫は何とか離婚だけは回避しようと
その思いをタトゥーを入れて表現しようとする。
漢字がかっこいいと思って「平和」と入れようとしたものの
どこでどう間違ったのか「中和」と入れてしまう。
でも、思いは伝わり、離婚は回避される。
というようなどこかもの悲しい面白エピソードが満載である。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は
筆者の息子がノートの片隅に書いていた
「僕は黄色人種と白人とのハーフで少し憂鬱」に由来する。
今回は2冊の本を同時並行で読んだ。
語り手が同じブレイディみかこさんで
同じ街の話なので違和感がなかった。
ブライトンという街は
「英国のОFF」(入江敦彦・著)にも出てきていた。
「ロンドンが東京ならブライトンは横浜、
 モダンとレトロ、シャビーとポッシュが混交するエリア」とある。

2020年06月13日 マジソンバッグ。
紺色のマジソンバッグ、復刻版でもいいから欲しいなぁ
と言っていたら、家族がプレゼントしてくれた。
紺色の半円形のボディ、丸みを帯びた持ち手。
白くプリントされた
MADISON SQUARE GARDEN
SPORTSMAN CLUB
boxing wrestling footballの文字。
金色のワシのマーク。
外側についている
実はカバンのサイズと同じくらい大きいポケット。
本当、見ていてうっとりする。
やはりマジソンバッグはあらゆるバッグの中でも特別だ。
誰にでもではない、自分にとってはこの上なく特別なのだ。
少年時代、自分はいつもマジソンバッグを抱えて行動していた。
喜びも悲しみも共にしたバッグである。
古びてしまったことを理由に、いつしか捨ててしまっていた。
その同じバッグではもちろんないけれど
でも、それと同じマジソンバッグが今、目の前にある。
マジソンバッグを眺めながら、水割りをちびりちびりと飲む。
これを至福と言わずして、何を至福と言うのだろう。(笑)

2020年06月13日 スーパーカップ。
今週、学校の帰りにスーパーに寄って
今日は暑かったからアイスでも買おうと
アイスの並んでいる棚に行ったら
大工のような恰好をした
自分よりは少し年上かな
と思うような男の人がアイスを選んでいた。
隣に並んで
自分がスーパーカップのバニラを1個かごに入れたら
「お、それを買うんだ」と話しかけてきた。
「うん。何だかんだ言って、これが一番うまいから」と自分。
その人「そっかー。じゃ、俺も1個かごに入れちゃうぞ」
自分「じゃ、俺はもう1個買おうっと」
その人「なら、俺も負けずにもう1個買おうっと」
自分「じゃ、俺はクッキーのスーパーカップも買っちゃお」
その人「なら、俺は桃味のスーパーカップも買っちゃうぞ」
と、しばらくじゃれ合いになった。
そんなじゃれ合いをしながら思った。
まず、あんた誰だよ?(笑)

2020年06月02日 凪のお暇。
録画していたドラマ「凪のお暇」を見た。
文句なしで面白かった。
主演の黒木華さんの抑えた演技ももちろんよかったが
高橋一生さんの怪演、
中村倫也さんの相変わらずの魔性ぶり、よかった。
組織には「組織の論理」というものがある。
組織はある目的を遂げるために作られたのだから
その目的を遂げるためには
個人の意思は多かれ少なかれ犠牲になって当たり前だ、
的な言わば同調圧力的なものである。
組織はたいてい結成当時は
個人の意思を十分に尊重する雰囲気を持つことも多いが
時を経て、組織が拡大し始めると
だんだん「組織の論理」みたいなものが拡大し
個人が苦しめられるようになる。
これは国のような大きな集団は元より
会社、学校などの中集団
一族、家族、恋人などの小集団
果ては趣味サークルなどの
目的さえも定かでないような集団に至るまで
そのようなスパイラルに陥ることは多い。
しかも、「組織の論理」から派生した
ローカルなノリのようなものまで
発生することも多い。
「いじめ」や「カースト」といったものである。
例えば一緒にランチを食べないと仲間外れにする
といった類のものである。
総じて、つまりは
自分の人生なのに
組織や他人の思惑に左右されて
思い通りに生きられない。
「生きづらさ」の原因はそこにある。
「凪のお暇」では
「空気を読む・読まない」というのが
キーワードになっていたけど
そう言うとかえってわかりづらくなるような気がする。
個人の意思をある程度尊重する組織の「論理」に対しては
「空気を読んで」ある程度従う必要があるけれど
個人の意思お構いなしの「組織の論理」
もしくはそこから派生した「ローカルなノリ」に対しては
本来「空気を読む」必要はない。
つまり、従う必要はないのである。
しかし、そういうことに抗える人間ばかりではない。
皆が半沢直樹や大門未知子のような
スーパーマン、スーパーウーマンではないのである。
ストレス受けまくりで会社で過呼吸を起こして倒れた凪は
会社を辞めて立川の安アパートに移り住む。
「凪のお暇」とは、言わば「緊急避難」であった。
しかし、この「緊急避難」先で出逢う人、起こる出来事の
何と魅力的なことよ。
自分が一番笑ったのは
凪の勤めるスナックで餃子パーティがあるので
なぜか凪の部屋で餃子づくりが行われる。
スナックのママ?の武田真治さんが焼けた餃子を
全く面識のない隣室の中村倫也さんに持っていく。
武田(ピンポーン)
中村「はーい」(ガチャ)
武田「ねえ、餃子食べない?」
中村「うん。美味しそう。食べる。……誰?」
隙だらけの場所での
善意しかない人と人との触れ合い。(笑)
そこは「組織の論理」「そこから派生したローカルなノリ」
とは無縁のプリミティブな魅力に溢れており
凪のボンバーヘアーとは
そんなプリミィテイブな生活に移行したことへの象徴であった。
人は時に「お暇」をとっていい。
時に、どころか一生「お暇」をとったっていい。
「凪のお暇」は素敵なドラマだった。

2020年05月30日 コズミックフロント。
NHKBSプレミアム「コズミックフロントNEXT」の
「U.F.O.の真実」を見た。
2020年4月、アメリカ国防総省が
海軍の戦闘機が撮影した3つのUFO映像を公開した。
普通のニュース番組でも取り上げられていたので
見た人も多かったと思う。
モノクロであまりはっきりした映像ではなかったが
この3つのUFO映像は
今まで数多ある真偽が疑わしいUFO映像とは一線を画す。
何しろアメリカ合衆国が正式に初めて認めた
出所のはっきりしている映像なのである。
しかも、アメリカ国防総省が
5年間で約20億円の軍事予算を配当し
UFO調査を目的とする極秘機関AATIPを設立
高度航空脅威特定プログラムを始動させていたことも
同時に明らかになった。
AATIPの資金の一部は
ビゲロー・エアロスペース社に流れていると言われる。
UFO研究をしていると噂されている企業である。
番組ではさらに
3つのうちの1つの映像を実際に撮影した
元海軍パイロットのデイヴィト・フレイヴァーさんの
インタビューを紹介。
2004年、急な指令を受けて
フレイヴァーさんはじめ戦闘機数機が
サンディエゴ南西100マイルの海域へとたどり着く。
すると、12メートルほどの白いカプセルのような物体が
海面近くをホバリングしているのを発見。
上空を旋回してから
フレイヴァーさんを含む2機で接近してみると
その物体は上昇を始め空中で一旦静止
突如水平方向に加速し
2秒で海の果てへと消えて行った。
停止した状態から
わずか2秒で視界から消えたのを目の当たりにして
フレイヴァーさんは
これは地球文明のものではないと確信したという。
この証言も
今まで数多ある真偽が疑わしいUFO証言とは一線を画す。
何しろ身元がはっきりしている元アメリカ海軍パイロットが
顔出しインタビューで国も認めるその映像を
実際に撮影したと言っているのである。
ビゲロー・エアロスペース社では
墜落したUFOから採取した
自然界には存在しない物質メタマテリアルを使って
研究を進めているという。
ある特定の周波数の電磁波を当てると
メタマテリアルは反重力で空中に浮かぶ。
UFOの謎を解明するためには
反重力の他に光子力推進、量子テレポーテーションなどの
知識理解、技術獲得が必要なのだそうな。
元フランス政府関係者によると
地球には4種類の異星人が来訪していて
主に核兵器、核実験に関する監視をしているという。
人間でいうところの特別保護区自然保護管理官みたいなものか。
今回の2020年4月のディスクロージャー(情報公開)は
ほんの手始めで
今後、グランド・ディスクロージャー(大規模な情報公開)
に発展する可能性もあるという。
うーむ、興味深いね。

2020年05月18日 脚本を書いた。
新作を「はりこのトラの穴」で公開しようと思う。
ざっと書いた感じなので
この後、部分部分書き直して
その都度アップし直そうと思う。
新型コロナウイルスの話になる。
物語は、出口というものが全く見えなかった
令和2年4月の話である。
もちろん今でも
出口は見えてないのかもしれない。
合唱曲「ともしびを高くかかげて」から
着想を得て書いた話なので
題名も「ともしびを高く掲げよ」と
一字変えてつけてみた。
中学生、高校生どちらも向きの作品になる。
今年は1作は書こうと思っていたので
取り合えず1作書けてよかった。
ぜひ読んでみてください。

2020年05月16日 家守。
今日、うちのささやかな庭にいたら
コンクリートの壁にトカゲが貼りついていた。
トカゲが1匹いるのは知っていたので
今日はここにいるんだなと思ってよく見てみたら
いつものトカゲとは違う。
ん?何だ?これは……
これは、ヤモリではないか!
全体的に平べったくて
コンクリートに同化してるのか灰色の体。
足の指1つ1つが丸くなっている。
10センチくらいでそんなに大きいわけではないが
うちの庭にヤモリがいるとは思わなかった。
調べたらニホンヤモリと言い
都市部では郊外に比べてむしろたくさんいるのだそうな。
ま、うちが都市部かどうかは別にして。
昔から家の内外で害虫を食べることから
家を守るとされ
漢字では「守宮」「家守」と書く。
夜行性でおとなしく、人間には無害で
縁起物として大切にする風習もある。
縁起物なのか……なるほど。
しばらくしてもう一度見てみたら
ヤモリ様はどこかへ行かれたようだった。

2020年05月12日 集団免疫仮説。
「日本では既に新型コロナウイルスに対する
集団免疫が確立されている?」という記事を読んだ。
欧米諸国に比べて
日本の死者数や死亡率が桁違いに少ない
のは厳然たる事実で
以前、BCG仮説はここでも触れたが
今回は集団免疫仮説である。
実は新型コロナウイルスと一口に言っても
感染力や毒性の異なる
S型、K型、G型と大きく3つの型があるらしいのだ。
昨年秋から今年の春にかけて
インフルエンザが不思議と猛威を奮わなかった。
その要因として実は新型コロナウイルスのS型とK型が
感知されないまま世界に拡大していた可能性が高いという。
新型コロナウイルスのS型、K型に感染していたがために
インフルエンザに対する免疫を持ったのではないか
というのだ。
研究者によると日本では
S型が昨年10月から12月の間に広がり
K型が今年1月13日の週に入って、その後広まった
可能性があると言う。
S型、K型は
毒性の強い中国武漢発祥のG型と
同じく毒性の強い上海で変異して欧米に広がったG型とは別の
重症化しにくい性質を持つ。
諸外国では武漢での流行を受けて早くから入国制限を実施した。
イタリアは2月1日、中国との直行便を停止。
アメリカは2月2日、14日以内に
中国に滞在した外国人の入国を認めない措置を実施した。
これに対し、日本が発行済みビザの効力を停止し
全面的な入国制限を強化したのは3月9日だった。
旧正月「春節」を含む昨年11月から
今年2月末の間に184万人以上の中国人が来日した
との推計もある。
日本は入国制限などの対応が遅い
との批判が当初より囁かれていた。
しかし、それが結果的に
日本では3月9日までの間にS型、K型が広がり
主にK型が作用したと推測されるそうだが
集団免疫を獲得し
一方、早い段階で入国制限を実施した欧米では
S型、K型の流行を逆に防いでしまった。
日本で4月に入って感染者数が急増したのは
3月20日から22日の3連休で油断した時期に
欧米からG型が侵入して
4月上旬までの第2波を生んでしまった
と考えられるのである。
さらに、病院や施設で比較的隔離状態にある患者、入所者には
集団免疫が確立しづらいため
一度ウイルスが入ると集団感染しやすく
また、高齢者や妊婦などはS型、K型に感染しても
感染予防免疫ができにくいとの推察にもつながる。
というのが、集団免疫仮説である。
ここからが自分の意見で
この仮説を証明するには
今まで感染してないとされる相当数の人達の
抗体検査が必要になるだろう。
残念ながら現在、日本をはじめとする
どの国にもそんな余裕はない。
集団免疫を獲得して、このコロナ危機を乗り越えよう
という戦略を初めから立てている国もある。
ただ、そのウイルスの型を見極めないと
今回で言えばG型で獲得しようというのは
危険極まりない発想なのではないだろうか。
日本の新型コロナウイルス対策は
PCR検査が少ない、自粛措置が甘い、
感染疑いの自宅待機の基準が曖昧
などの多くの批判があるのは事実である。
ただ、ウイルスの世界というのは私達の想像の斜め上を行く。
政治家はより多くの研究者の知見を元に
深い思慮を巡らせて適切に判断していくことが求められる。
単にあの人はリーダーシップがある、というだけでは委ねられない
底知れぬ世界がそこには広がっているのである。

2020年05月06日 昨日のニュースから。
フランスでは昨年末に
新型コロナウイルスの感染患者が発生していたと
パリ公立病院連合の研究チームが
抗菌薬専門誌に発表した。
病院が昨年末に採取していた入院患者の検体から
新型コロナウイルスが新たに検出されたことがわかった。
パリ近郊のアヴィセンヌ・ジャン・ヴェルディエ病院の
救急トップを務めるコーエン医師によると
この患者はパリ北東部ボビニーに住む43歳の男性。
新型コロナウイルスの主な症状である
空ぜきや発熱、息切れといった症状を訴えていた。
この男性は昨年12月27日に診察を受けていた。
これは中国が世界保健機関(WHО)に
原因不明の肺炎が武漢で発生している
と伝える4日前に当たる。
男性は地元テレビ局の取材で
肺炎にかかる前に旅行をしていないと語った。
コーエン医師によると
この男性の子ども2人も新型コロナウイルスに感染したが
妻は何の症状もみられなかったという。
ただ、この妻はシャルル・ド・ゴール空港近くの
スーパーマーケットで働いており
当時、中国から渡航した人と
接触していた可能性が高いと話した。
フランスでは1月24日に感染が確認された
3人が最初のケースとされてきた。
このうち2人は武漢への渡航歴があり
残りの1人は渡航歴のある人物の近親者だった。
しかし、今回の発表により
フランスにはもっと早くから
新型コロナウイルスが存在していた可能性が浮上した。
(CNN、時事通信社のニュースより)

今まで報じられてきた感染の経緯(ウィキペディアより5月6日現在)
2019年
11月17日
 中国湖北省出身の55歳の男性が
 新型コロナウイルスの最初の症例であった可能性があるが
 中国当局はデータを公開しなかった
 とサウスチャイナ・モーニング・ポストが報じている。
12月8日
 中国湖北省武漢市の保健機関により
 原因不明の肺炎患者が初めて報告された。
12月30日
 原因不明の肺炎について記載された公文書を
 勤務先の病院で発見した李文亮が
 WeChatに画像として投稿した。
12月31日
 世界保健機関(WHО)への最初の報告が行われた。
2020年1月
1月1日
 華南海鮮卸売市場を閉鎖。
1月7日
 原因が新種のコロナウイルスと特定された。
1月9日
 最初の死者が出た。
1月13日
 中国国外として初となる、タイでの感染者を確認。
1月16日
 日本での感染者を確認。
1月20日
 広東省でのヒトヒト感染が確認されたことが発表。
 クルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」が横浜港を出港。
1月21日
 アメリカ合衆国での感染者を確認。
1月23日
 武漢市が人の出入りの制限を始める。
1月25日
 フランスでの感染者を確認。
1月27日
 ドイツでの感染者を確認。
1月30日
 イタリアでの感染者を確認。
1月31日
 イギリス、スペインでの感染者を確認。
2月1日
 クルーズ客船の「ダイヤモンドプリンセス号」から
 香港で1月25日に下船した香港人男性の感染を確認。
2月2日
 上海市当局などが国内の工場から買い上げたことで
 世界的にマスクが品薄に。
2月5日
 集団感染を起こしたクルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」が
 日本政府の指示により大黒埠頭沖で
 14日間の隔離措置を開始される。
2月7日
 最初に新型肺炎についての報告を行った医師の李文亮が死亡。
2月8日
 武漢で60代の日本人男性1名が新型肺炎により死亡。
 新型肺炎による日本人初の死亡を確認。
2月11日
 WHОが新型コロナウイルスの感染による疾患を
 「COVID-19」と命名。
 湖北省が肺炎を引き起こす新型コロナウイルスによる死者が
 103人と発表。
 中国本土の死者は1011人、感染者は4万2千人を超えたと発表。
2月13日
 日本で初の死亡者が確認された。
2月15日
 フランスで初の死亡者を確認。
2月21日
 日本での感染者が100人を超えた。

ここからが自分の文章で
今回、報道されたフランスの男性は
実に昨年12月27日に診察を受けている。
12月30日
 原因不明の肺炎について記載された公文書を
 勤務先の病院で発見した李文亮が
 WeChatに画像として投稿した。
12月31日
 世界保健機関(WHО)への最初の報告が行われた。
よりも前である。
このグローバル化された世界では
思いの外、ウイルスの伝搬が速いということを
このフランスの事実は示していると思う。
情報は透明化して
リアルタイムで世界に公開していかなくてはならない。
そこに自国や自分の団体、組織の利益や思惑を優先させるような
タイムラグがあってはならない。
21世紀以降
利他主義は個人のみならず
国や団体、組織においても
1つの大きな指針になると思う。

2020年05月05日 時をかける少女。
録画していた大林宣彦監督の
「時をかける少女」を見た。
久しぶりに見たけど、いろんな意味で最高だった。
尾道三部作は
「転校生」(82年 尾美としのり、小林聡美主演)
「時をかける少女」(83年 原田知世主演)
「さびしんぼう」(85年 尾美としのり、富田靖子主演)からなる。
もちろん映画ファンから熱狂的な支持を集める三部作で
尾道のロケ場所を巡るというのは
いわゆる巡礼地巡りのさきがけとなったのではないだろうか。
8ミリ映画、高校の映画研究会が作ったようなテイストを
いい意味で残したようなフィルムワーク、世界観は
やっぱりいいなぁと思った。
実際は「コマ落とし」という
高度なテクニックなども使っているらしい。
今回見ていて「えっ?どういうテクニック?」
と思うところが確かにあった。
ラストシーン、深町君が後ろ姿で歩いていくところ
自然なのにやけに速く遠ざかる。
それにしても、尾美としのりさんは
3作全部メインで出演しているのだから幸せ者である。
「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は
本当にどれも甲乙つけがたい。
有名な階段落ちのある「転校生」はもちろんいいが
「さびしんぼう」がこれがまた捨て難い。
富田靖子さんのあのピエロみたいなさびしんぼう
本当に忘れ難い。
ちなみに自分は新尾道三部作
「ふたり」(91年 石田ひかり主演)
「あした」(95年 高橋かおり主演)
「あの、夏の日」(99年 小林桂樹主演)
も全部見ている。
「あした」のあのラストあたりの船が海から上がってくる時
登場人物達が浜辺に走って下りて行くところ
これも名場面である。
今回の「時をかける少女」のテレビ放映では
あの映画ファン絶賛のエンドロールがカットされていた。
でも、YouTubeで見られるのはわかっていたので
そちらで見て堪能した。
あんなエンドロール見たら、みんな笑顔になっちゃうね。

2020年05月04日 ピッグズ湾事件。
ピッグス湾事件について調べてみた。
1959年1月にキューバ革命が起こり
2月にカストロが革命政権の首相に就任する。
カストロは東側諸国との連携を強め
社会主義的な改革を推進。
産業を国有化し、アメリカ系企業の資産を没収したことから
アメリカとキューバは対立し
1961年1月にアメリカは国交を断絶する。
国交断絶直後にアメリカ大統領に就任した
ジョン・F・ケネディは
前任のアイゼンハワー大統領時代に
CIAを中心に進められていた
キューバ侵攻計画を承認。
1961年4月、キューバ軍機に偽装した爆撃機が
キューバ空軍飛行場を爆撃。
CIAの支援を受けた亡命キューバ人部隊が
ピッグス湾(コーチノス湾)に上陸侵攻を開始する。
しかし、ソビエト連邦の援助を受けたキューバ軍は
侵攻部隊を上陸地点に封じ込め
結果、侵攻部隊の114名が戦死
1189名が捕虜となる。
この作戦を主導したアメリカは世界から非難され
ケネディ政権はキューバ政策で大きくつまづく。
その後、カストロは
キューバ革命が社会主義革命であったと宣言。
ソビエト連邦との友好関係を深め
1962年、核ミサイルの配備をめぐって
キューバ危機が起こる。
ケネディは当初よりキューバへの侵攻には消極的だった。
最終的には侵攻を承認したものの
アメリカの直接の関与が露見しないように
最初の空襲での爆撃機の数を減らし
夜間の上陸に適しているという理由で
上陸地点をピッグス湾に変更させたが
そこにサンゴ礁があることを予見しておらず
結果的にそれが大きな障害となった。
CIAからすると
ケネディからの指示は作戦を失敗に導くものでしかなかった。
ケネディ政権がスタートしてからまだ日が浅く
閣僚や関係機関との円滑な関係も築けておらず
このピッグス湾事件は
CIAのケネディへの大きな不信感を招く
1つの大きなターニングポイントであった。

2020年05月03日 JFK。
NHKスペシャル「未解決事件file.08JFK暗殺」前後編を見た。
震えるような出来、完成度だった。
2017年、JFK暗殺に関わる数万点の機密資料が公開された。
トランプ大統領はまだ他にも資料があることを名言したが
「国家安全保障上の懸念」があるとして
それ以上の公開を断念。
今回、NHKはCIAの元調査官や米軍関係者
JFKの甥ロバート・ケネディ・ジュニア
映画監督のオリバー・ストーンら
66人の真相究明チームと共同で
公開された機密文書を分析
また、公開されなかった機密文書の一部までも入手し
真相は相変わらず霧の中ながらも
今まで語りつくされた感のあるJFK暗殺事件を
驚くべき精緻さで、その輪郭をくっきりと浮かび上がらせた。
番組ではウォーレン委員会では単独犯とされた
オズワルドの日本、旧ソ連、アメリカの足取りをドラマ化。
共産主義に傾倒する風変わりな厚木基地にいる海兵隊員を
クラブの日本人女性を使って
旧ソ連への亡命を吹き込み実行させるまで
を前編では丹念に描く。
そして、それはCIA内部に潜入した
旧ソ連に通ずるスパイをあぶり出すための
作戦の前段階に過ぎなかったと明かす。
つまりはオズワルドがどういう人物かという資料がCIA内にあり
誰がその資料にアクセスしようとするかを
見極めようとするものだったというのだ。
オズワルドはそれを導き出すための単なる駒に過ぎなかったと。
そして、後編では……。
それ以上は言わない方がいいだろう。
オンデマンドとかで見る人もいるだろうから。
でも、少しだけ。
旧ソ連の国内の困窮具合をその目で見て
失望して帰国したオズワルドに
再び近づく黒い影……。
事件直後、拘束されたオズワルドが言った
「I'm just a patsy!(俺ははめられた)」の言葉の真意とは……。
そして背後に見えてくる、キューバ危機、ピッグス湾事件……。
今まで数多あるJFK暗殺物の斜め上を行く
驚愕のドキュメンタリーである。

2020年04月28日 きぶな。
栃木県宇都宮市には
「昔、天然痘が流行った時に
 黄色いフナが市を流れる田川で釣れ
 病人がその身を食べたところ治癒した」
という伝説がある。
その後、黄色いフナを模した張り子を作って
正月に軒下に吊るしたり
神棚に供えたりするようになった。
「きぶな」は頭は赤色、ひれは黒色、
胴体が黄色、尻尾が緑色。
新型コロナウイルスの流行を受け
アマビエに関心が集まる一方
宇都宮市では「きぶな」への関心が高まっている。
玄関先に「きぶな」を吊るして無病息災を祈願する人
「きぶな」グッズを買い求める人
「きぶな」のイラストをSNSに投稿する人
「きぶな」のお守りを作って医療従事者に届ける人
などが現れている。
宇都宮市では駅などの土産物売り場に行けば
「きぶな」はすぐに手に入る。

2020年04月28日 ぬっぺふほふ。
慶長14年、徳川家康が在城していた駿府城内で
不思議な生き物が発見される。
その姿は子どもほどの大きさで
肉の塊というか肉から手足が生えているような風貌だった。
指のない手で空を指し続ける異様な姿を前にして
家来達は大混乱。
どうすればいいのかわからず
当主家康に仔細を告げると「どこか遠くに追いやれ」との指示。
家来たちはその者を捕まえようするが
素早くて捕まえられず
結局、追いやるようにして山へと逃がす。
後日、これを聞いた知者が言うには
それは中国の古書「白沢図」に記載されている
封(ほう)という仙薬である」とのこと。
かなり貴重で、食せば多力になる、と語る。
また、幕府の公式記録である「徳川実記」には
その者が現れた日には雲が発光した、とも記されている。
指のない手で空を指し続けていたということから
発光する雲とその者は何らかの関係があった、とも推察される。

この不思議な生き物の正体は
妖怪「ぬっぺふほふ」とも言われている。
洒落本「新吾左出放題盲牛」(1781年刊)に
「ぬっぺっぽうといふ化けもの有り。目もなく耳も無く」
とあることから、のっぺらぼうの一種と見られている。
妖怪研究で知られる多田克己氏によると
のっぺらぼうは現在では顔に目鼻がまったくない妖怪
として知られているが
古くはこのぬっぺふほふのように
顔と体の区別のつかない形態のものだったとのことである。

顔に白粉をぬっぺりと塗った様を「白化」というが
「白化」は「しらばっくれる」という言葉の元になっている。
ぬっぺふほふはまず人間に成りすまして通行人に近づき
相手が油断したところで正体を現し
本来の白粉をべったり塗ったような姿を見せる。
口裂け女の原型か。
現代で「しらばくれる」とは
知っていて知らないさまを装うの意。

アマビエといい、ぬっぺふほふといい
江戸時代は不思議なものが現れる。

2020年04月28日 アマビエ。
弘化3年4月中旬(1846年5月上旬)
肥後国(熊本県)でのこと。
毎晩、海中に光る物体が出没。
役人が赴いたところ、それは姿を現した。
その者は、役人に対して
「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り
「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。
 私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」
と予言めいたことを告げて、海へと帰って行った。
最近、とみに話題になっているアマビエは
日本に伝わる半人半魚の妖怪。
光輝く姿で海中から現れ
豊作や疫病などの予言をするとされる。
「アマビエ」については記録が一つしかなく
また名前の意味が不明であることから
「アマビコ」という同種の妖怪の誤記である
という説が提唱されている。
いずれも海中からの出現
豊作や疫病の予言
その姿を写した絵による除災
3本以上のひれないし足による直立
という外見などは共通しており
両者は同種と考えられている。
アマビエの研究で知られる長野栄俊氏によると
アマビエとアマビコいずれかの流行は
天保、安政、明治に続いて
今回の令和が4回目とのこと。

2020年04月26日 都都逸。
そういえば、都都逸(どどいつ)って何だろう
と思って調べてみた。

都都逸
江戸末期に都々逸坊扇歌によって広められた口語による定型詩。
七・七・七・五の音数律。
元来は三味線と共に歌われる俗曲で
寄席や座敷などで演じる出し物であった。

有名作
立てば芍薬(しゃくやく) 坐れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は 百合の花
恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る
戀(こい)という字を 分析すれば 糸し糸しと 言う心
嫌なお方の 親切よりも 好(す)いたお方の 無理が良い
さんさしぐれか 萱野(かやの)の雨か 音もせできて 濡れかかる
出せぬ手紙が 積もり積もって いつか字だけが 上手くなり
小唄(こうた)都都逸 何でも出来て お約束だけ 出来ぬ人
胸にあるだけ 言わせておくれ 主(ぬし)の言い訳 あとで聞く
重くなるとも 持つ手は二人 傘に降れ降れ 夜の雪
主と私は 玉子の仲よ わたしゃ白身で きみを抱く
君は吉野の 千本桜 色香(いろか)よけれど きが多い
信州信濃の 新蕎麦よりも わたしゃお前の そばが良い
あきらめましたよ どうあきらめた あきらめきれぬと あきらめた
長い話を つづめて言えば 光源氏が 生きて死ぬ
おまえ百まで わしゃ九十九まで ともに白髪の 生えるまで
散切り頭(ざんぎりあたま)を 叩いてみれば 文明開化の 音がする
金もいらなきゃ 女もいらぬ わたしゃも少し 背が欲しい (玉川カルテット)
うちの女房は 新選組よ おきたらそうじに とりかかる (林家たい平)
愛か恋かと 聞かれる前に 黙って唇 合わせとく (まつばさん)
花に嵐の たとえもあるさ さよならだけが 人生だ (寺山修司)

2020年04月26日 コロナ後の世界2。
「新型コロナウイルスが地球にもたらした変化」
というのがニュースになっていた。

大都市で交通混雑が消え
カリフォルニアでは交通事故が半分に減った。

封鎖措置を取った国は
粒子状物質濃度が9%ほど下がった。
衛星写真でも世界各地の大気汚染度が明確に改善された。
最悪の大気汚染国であるインドでは青い空が現れた。
インド北部のジャランダルの住民らは
初めて200キロメートル離れた
ヒマラヤのダウラダール山脈を肉眼で見た。

水の都ベネチアの運河は鮮明なエメラルド色を取り戻した。
水が澄んで底に住む魚とクラゲが見えるほどだ。

都市の騒音が消え、地震波測定の雑音が3分の1ほど減った。
地質学者はおかげで地震・火山活動観測が容易になった。

人間が活動をやめた方が
地球や人間を含めて全生物にとって
良い環境へと変化している。
新型コロナウイルスは
人間にとっては敵でしかないが
地球規模でみると
必ずしもそうではない
というのは皮肉なことである。
コロナ後のこれからの人間の活動変容ということも
1つ視野に入れておかなくてはいけないことではある。

2020年04月26日 コロナ後の世界。
外国人タレントとして知られるモーリー・ロバートソンさんの
「コロナ後の世界では多くの若者が覚醒し「グレタ化」する?」
という記事を読んだ。
要は、既存の社会システムの不備に気づき
待ったなしで今すぐ変えるべきだと考える若者が増えるだろう
という内容だった。
今回の先の見えないコロナウイルスに振り回されている状況は
環境を顧みない経済価値優先の社会への異議を
若者が唱えるようになるというよりは
少なくとも感染症に強い社会体制への組み直しを
若者のみならず社会全体が
必要に迫られてしていかざるを得ないだろう。
ただ、それに伴って
子ども、若者を中心に
何らか価値観の変容も起こるのではないだろうか。
そして、そのことが結果的に
社会全体のシステムの在り方も変えていくのではないか、と思う。
大人はただコロナ前の社会に復することを願うだろうが
子どもや若い世代は
この社会状況の混乱を見るにつけ、それを体感することで
実は多くのことを学んでいる。
この大変な状況でも決して無くならない仕事とそうでない仕事
ウイルス感染が瞬く間に広がる都会とそうでない地方
今まで当たり前だったこととそうでなくなったこと
この大変な状況で価値のある考えや行動とそうでない考えや行動
これから人間が目指すべき社会とそうでない社会。
今まで取り込まれてきた社会を相対化して見る
という体験は
きっといろいろなことを気づかせてくれるに違いない。
それはテストで測れる学力とは、また別のものである。

2020年04月20日 邪馬台国。
「諸説あり!邪馬台国スペシャル」を見た。
畿内説と九州説をまず紹介し
最後に驚くべき説を紹介していた。

畿内説の理由
纏向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)があり
3世紀という時代が合っている。
九州から関東の広範囲の土器が出土しているので
ここが当時の中心地であったことがうかがえる。
箸墓(はしはか)古墳が卑弥呼の墓なのではないかと思われる。
箸墓古墳は
「日本書紀」では「倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)」
「古事記」では「夜麻登登母母曽毘売(やまととももそびめ)」
の墓とされており
「迹迹日」は「鳥飛(ととび)」を表し
脱魂型の巫女を指す。
たくさんの桃の種が出土している。
桃は鬼道(占い)に使われていた。
「魏志倭人伝」の「其山有丹」の記事にあるように
近くの和歌山県で丹(水銀)が取れる。
水銀は当時、不老長寿の薬と考えられていた。
三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が
機内で最も多く出土する。
しかも、三角縁神獣鏡には魏の年号を銘文中に含むものもある。

九州説の理由
吉野ケ里(よしのがり)遺跡(佐賀県吉野ヶ里町と神埼市)があり
3世紀という時代が合っている。
「魏志倭人伝」に記述のある
大規模な城柵、楼観、宮室の跡が出土している。
硯(すずり)、木簡に書いた字を削るための削刀(さくとう)が出土し
当時すでに高度な文字文化があったことがうかがえる。
鉄製品、鉄の武器が多く出土し
「魏志倭人伝」にある「倭国大乱」があったことが想像される。
平原(ひらばる)遺跡の古墳が卑弥呼の墓なのではないかと思われる。
大陸から送られた管玉、ガラスの勾玉が棺の側から出土している。
また、棺を囲むようにして
たくさんの割られた銅鏡が置かれてあったことから
呪術を使う者が呪術で生き返ることを封じる意味合いがあった
と推測されている。

そして最後に、ある中国人学者の驚くべき説が紹介されていた。
邪馬台国は元々九州にあり
やがて畿内に移動したのではないか、という東遷説である。
その理由として、九州北部と奈良は
北に笠置山、北西に住吉神社、北東に田原、
南に三輪、朝倉と、地名と位置が驚くほど一致している
ということを挙げている。
つまりは、前期邪馬台国は九州にあり
後期邪馬台国は畿内にあったという
畿内・九州融合説である。
どちらにあったかではなく
どちらにもあったというのが面白い。

2020年04月19日 スコットランド・ヤード。
そういえばロンドン警視庁って
スコットランドヤードって呼ばれてるけど
そもそもロンドンはイングランドなのに
なぜスコットランドヤードって言うのだろう
と思って調べてみた。

この名称は、ロンドン警視庁本部の初代庁舎が
ホワイトホール・プレイス4番地に所在していた頃
その裏口がグレート・スコットランドヤードという通りに
面していたことに由来する。
この裏口はロンドン警察への一般入口になり
時を経て、この通りの名はロンドン警視庁と同義となった。
(ウィキペディアより)

場所にちなんだものだった。
ニューヨークの金融街をウォール街と言ったり
日本の警視庁を桜田門と呼ぶのと同じなのだそうだ。
そういう使い方を換喩(かんゆ)と言うらしい。

換喩
修辞学の修辞技法の一つ。
概念の隣接性あるいは近接性に基づいて
語句の意味を拡張して用いる比喩の一種。
日本の官庁街を霞が関
日本の国会を永田町と呼ぶのと同じ。
また、地名以外に建物の形や色にちなんで
アメリカ大統領官邸をホワイトハウス
アメリカ国防総省をペンタゴンと呼ぶのと同じ。
(ウィキペディアより)

そういえば
中村梅之助さん主演の「伝七捕物帳」では
伝七親分のことを他の親分は「黒門町」と呼んでいた。
「銭形平次捕物控」の平次は「神田明神下」
「半七捕物帳」の半七は「三河町」ではなかったか。

ちなみに
元々の「グレート・スコットランド・ヤード」の名前の由来は
中世、同地一帯には広大な国王の住居
「ホワイトホール宮殿」が建っており
その敷地内に
「グレート・スコットランド・ヤード」
「ミドル・スコットランド・ヤード」
「リトル・スコットランド・ヤード」
と名付けられた屋敷があったことに由来している。
これらの屋敷はスコットランドの王族や賓客が
滞在する場所として建造されたため
そのように名付けられたのだそうな。

ヤードは元々長さの単位だが
転じて敷地、庭をも表すのだろう。

2020年04月15日 親知らず。
親知らず抜いたんです、と学校で話したら
「私もこの前抜いたんです、全身麻酔で」という人がいた。
親知らず抜くのに、ぜ、全身麻酔!?
少し調べたら
歯医者さん恐怖症の人
周囲の骨を削らないと抜けない人
循環器疾患のある人などは
親知らずを抜く時に全身麻酔をするのだそうな。
そうなのか、ふーむ。

2020年04月15日 アルゴリズム。
「アルゴリズム」って
たまに聞くけど、どういう意味なんだろう
と思って調べてみた。
アルゴリズムとは
「ある問題を解決するための手順・方法」のこと。
あるHPに出ていた例。
「ラーメンが食べたい。では、どうするか」
→カップラーメンを買ってきて作って食べる。
→材料を買ってきて作って食べる。
→ラーメン屋に行って食べる。
そこには方法もあり、手順もある。
電車の乗換検索サービスだと
所要時間、運賃、乗換回数など、何を優先するのか
というアルゴリズムがはっきりしている。
ラーメンにおいても
所用時間、費用、手間、味の優劣、インスタにアップするしない
などが優先順位、アルゴリズムとしてあるのだろう。
2020年3月31日(火)
内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省が
新型コロナウイルスに関するビッグデータの提供を依頼。
次々とクラスター対策班に集まる情報を
(株)ALBERTが分析、それを元にアルゴリズムを開発。
感染実態の把握、感染予防対策の分析に役立てていくのだそうな。
人類が誇るAIは新型コロナウイルスを倒すべく
最良のアルゴリズムを導き出せるのだろうか。

2020年04月15日 不立文字。
ひろゆき氏が「PDCAはムダ」
と言っている記事を読んだ。
PDCAとは
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
のことで
このサイクルを繰り返すことで
組織や各自の業務改善を図るという例のあれである。
ひろゆき氏の言っているのは
仕事を1人でやっているのでないのであれば
個人の反省する時間、改善しようと努力する時間などムダ
出来る人がやった方が手っ取り早い、ということらしい。
個人の特質を見極め、組織で対応ということなのだろう。
河合隼雄さんが言っていたのだけど
欠点はすぐに改善したりしないで
磨いていくことが重要なのだそうな。
例えば口下手な車のディーラーが
誠実そうということでお客さんに可愛がられるということもある。
欠点は改善することも大切だが
改善しないことも大切なのである。
それはPDCAのすべてに当てはまる。
計画は立てることも大切だが
立てないことも大切。
実行することも大切だが
実行しないことも大切。
評価することも大切だが
評価しないことも大切。

禅には不立文字(ふりゅうもんじ)というものがある。
不立文字
禅宗の教義を表す言葉で
文字や言葉による伝達ではなく
体験によって伝えるものこそ真髄であるということ。
伝統芸能には口伝(くでん)というものもある。
口伝
伝統芸能や古武道などの芸道において
師匠が弟子に流派の奥義や秘伝を口伝えに教授すること。

思うに
改善するのにも、成長するのにも時期というものがある。
その人の状態、頃合いを視野に入れて考えることが大切で
一律に毎年1人1人がPDCAを
などと言っていること自体
一見すごいしっかりしているようで
実は雑と言うことなのだろう。

2020年04月12日 パンデミックが変える世界。
ETV特集「緊急対談パンデミックが変える世界」を見た。
世界が誇る3人の知性がこの危機に際して現状を読み解く。
その要約。(志野さんの意訳が過ぎる部分あり)

イアン・ブレマー(国際政治学者)
・世界全体を考えず自国のことばかりを考えるリーダーが
 パンデミック前から各所に存在している。
・そのことが初期の対応を遅らせ
 今後の見通しも立たない状況にしている。
・日本、アメリカなどはこの危機にある程度対応できるだろうが
 発展途上国は多数の人命が失われる、経済的に立ち直れなくなる
 など大きな被害が出る。
・その国々が再びテロの温床になり
 結果的にナショナリズムを表明する国々が被害を被る。
・気候変動、サイバーセキュリティ、AI、バイオテクノロジー
 などの解決しなければならない問題は更に先送りされる。
・しかし、混迷しているからと言って
 私達は人間性を忘れてはいけない。
 私達は人に対して手を差し伸べることができる。
 国に頼るばかりではなく
 1人1人が何ができるのかを考えることが大切だ。

ユヴァル・ノア・ハラリ(歴史学者)
・このパンデミックを機に
 社会的枠組みを組み直すことが迫られている。
・感染者が何人出たとか、人工呼吸器が何台足りないとか
 そういうことはもちろん大切だが
 政治が社会的枠組みをどう変えていくのかにも心を配るべきだ。
・そして、これを機に政治的枠組み
 民主主義までも崩壊させないかにも注視すべきだ。
・コロナウイルスに関する情報は
 政府だけが握るのではなく
 感染者の人権が守られることを前提に
 透明化して市民に公開すべきだ。
・正しい情報を公開して判断は市民に委ねる
 ということを政府はしていかなければならない。
・このパンデミックに際して
 私達は信ずるべき情報を慎重に吟味し
 科学に基づいた情報を信頼して、実践していくことが大切だ。
・人類全体ということで言えば
 人類は必ずこの危機を乗り越えられる。
・自国の利益ばかりを優先する
 リーダーの言うことなどには耳を貸さず
 グローバルな連帯に手を貸し
 各自が責任ある態度を取れるようになれば
 それは人類にとって1つの大きな成熟と呼べる
 時代の到来となるだろう。

ジャック・アタリ(経済学者)
・グローバル化はパンデミックと表裏一体の構造を持っている。
 (ジャック・アタリ氏は2009年に
  いずれパンデミックが起こることを予測)
・衛生面、社会の透明性など、新たなルール作りが必要である。
・流通、医療、ゴミの回収、清掃など
 社会の基盤を支える人達への感謝の気持ちが改めて必要である。
・現存の国家、政治体制が
 この危機を乗り越えられるか試されている。
・今後の最悪のシナリオは
 世界的な恐慌、失業、インフレ
 ポピュリズムの台頭である。
・しかし、強い政府と民主主義は両立し得るものである。
・利他主義
 他者のために生きるという
 人間の本質に立ち返らなければならない。
 協力は競争よりも価値がある。
 他者を守ることが
 己を守ることにもつながるのである。
・食料、医療、教育、文化、情報、研究、イノベーション
 など生きるために必要な産業にもっと力を入れるべきだ。
 軍事などに力を入れている場合ではない。
・とはいえ人間は忘れやすい生き物である。
 いずれこの危機を乗り越えられたとしても
 人類はいつまで記憶していられるだろうか。

2020年04月11日 にんぎょひめのかくしごと。
「演劇と教育」に載っていた中学生向の脚本
「にんぎょひめのかくしごと」を読んだ。
生徒さん原案の小林円佳さんの作品である。
最後まで読んで
へーえ、そういう内容だったのかと驚いた。
小林円佳さんとは結構前からの知り合いで
あれは2003年だったか04年だったか
ある日、自宅に大きい封筒が届いた。
中身を確認すると
「タイガースは夜空を駆ける」なる
脚本のコピーが入っていて
「スワローズは夜空に舞って」に触発されて書いた云々
との手紙が添えられていた。
脚本を読んで書く力があるのは明らかだったので
程なく青雲書房から
他に誰か脚本の掲載できそうな方はいませんか
と言われた時に小林さんを推薦した。
それでその後、小林さんと青雲書房で相談したのだろう
「式根島の蛇は噛まない」という作品が
収録される運びとなった。
間もなく、東京の先生との仲良し宴会で
一緒に飲んだりして面識を持つようになった。
式根島の中学校に赴任されていたこともあって
今でも「式根島倶楽部」というHPを開いている。
是非覗いてみてください。

2020年04月04日 BCG。
新型コロナウイルスはBCGを接種していると
実は重症化しにくいのではないか
というのがニュースになっていた。
もちろん医学的に立証されたわけではないが
BCGを全く接種していない国
希望者のみ接種している国
接種が義務化されている国
の3つに分けると
驚くほど新型コロナウイルスの流行り具合が
リンクしているというのだ。
ちなみに
BCGを全く接種していない国がイタリア、アメリカなど
希望者のみ接種している国が
スペイン、イギリス、フランス、ドイツなど
接種が義務化されている国が日本、中国、韓国などになる。
BCGとは
日本では乳幼児の誰もが受ける
人によっては腕にハンコのような痕が大人になっても残る
あれのことである。
詳しくは結核菌の抗体をつくる予防接種で
もちろん新型コロナウイルスの免疫が
できるはずはないのだけど
何かしらの免疫機能への働きかけがあるのではないか
というのである。
人間は結核にもコロナウイルスにも
共通の免疫記憶をつくるのではないか
との推測もある。
日本が感染は拡大はしているものの
他国に比べて感染者数も重傷者数も少ないのは
世界では「日本の謎」と呼ばれているらしい。
70歳以下が軒並みBCGを接種していて
若年層ほど新型コロナウイルスにかかりにくいというのも
このことと関連性がうかがえなくもない。
とは言っても
死亡者が出ている以上
他国と比べて数が少ないからといって
看過できる問題ではないのだが。

2020年04月04日 ザ・ファーム 法律事務所。
録画していた映画「ザ・ファーム 法律事務所」を見た。
トム・クルーズ主演、1993年の作品である。
ハーバードのロースクールを優秀な成績で卒業したミッチは
ニューヨークやシカゴの大手法律事務所から引く手あまた。
ただ、メンフィスの法律事務所から
給与、住居、福利厚生など破格の条件を提示され
ミッチは妻とも相談し、そこに決める。
南部の家族的な雰囲気の事務所
そして、ゴージャスな生活。
順風満帆と思われたのもつかの間
事務所の弁護士2人が謎の事故死を遂げる。
ミッチはふとしたことがきっかけで
事務所が事務所ぐるみで
マフィアの資金洗浄を請け負っていることを知る。
ま、簡単に言うと
「甘い話には裏がある」といった内容。
トム・クルーズの他には
ジーン・ハックマン、エド・ハリスなど達者な曲者がずらり。
面白い映画だった。
最初はそっけなく感じるくらいの方が
いい場合も多い。
笑顔で近づいてくるような人は
利用しようと思って来てる場合がある。(笑)

2020年04月04日 桜。
今日は車である場所に行き
窓を開けて休んでいたら
はらはらと花びらが1枚
車の中に飛び込んできた。
近くに桜の木はないはずなのに。
南風が強く吹いていたからだろうか。
今年は桜の花が色褪せて見えるような気がします
と学校である先生に言われた。
舞い込んできた花びらを手のひらに乗せてみた。
わずかながら光っているように見えた。

2020年03月29日 自治医科大学。
栃木県は感染症病床数が100床以上あって
日本の都道府県の中では一番多いのだそうな。
自治医科大学があるからだろうか。
昔の話だけど学生時代に
自治医科大学の図書館で1週間ほど
アルバイトをしていたことがある。
短い間だったがけど
図書館や資料室の方々にかわいがってもらって
「星野君、お昼行くぞ~」と
大学近くの飲食店に毎日連れて行ってもらった。
陽気な人達で面白い話ばかりしていて
こんなに楽しい職場ってあるのかなと思ったくらいである。
懐かしや。

2020年03月28日 新型コロナウイルス。
NHK特集「パンデミックとの闘い」より要約。

オーバーシュート
感染者の数が爆発的に増えること。

クラスター
一連のつながりで感染が確認された人たちの集団。

押谷仁さん(東北大学院教授・政府専門家会議メンバー)
日本はぎりぎりの状態で踏みとどまっている。
日本では今のところオーバーシュートは起きていない。
早期にクラスターを見つけてクラスターをつぶしていくことが重要。
クラスターさえ見つけていければウイルスを制御できる。
新型コロナウイルス感染者の80パーセントは
誰にも感染させていない。
そのことから
すべての感染者を見つけなければならないウイルスではない。
だから、すべての人がPCR検査を受ける必要はない。
むしろ医療機関に人が殺到することが感染拡大につながる。
オーバーシュートが起きた場合
残念ながら日本の医療でも対応できない。
オーバーシュートを起こさないようにするためには
クラスターを地道に見つけて
その後、監視下に置くことが大切である。
社会活動を最小限にして
感染拡大のスピードを最大限に抑えていくことが重要。

賀来満夫さん(東北医科薬科大学特任教授)
新型コロナウイルスの感染経路は2つ。
接触感染と飛沫(くしゃみ・せき)感染。
空気感染はしないが
くしゃみをした後などに空気中にウイルスがしばらく漂う
マイクロ飛沫感染というのがある。
感染を避けるために気をつけること。
・多くの人が密集する環境
・近距離での会話・発声
・換気の悪い密閉空間
既存治療薬で効果があるものがあるようなので
現状をひっくり返す切り札となる可能性がある。

森島恒雄さん(愛知医科大学客員教授)
現段階で少なくとも既存治療薬4種類が臨床試験に入っている。
それぞれの結果が4月の初めくらいにそろってくる。
患者さんのどの病状の時にどの薬がいいか
投与していくことができる。
既存治療薬は次の4種類。
・アビガン(新型インフルエンザ)
・オルベスコ(ぜんそく)
・カレトラ(HIV)
・レムデシビル(エボラ出血熱)

2020年03月27日 口腔外科。
大きい病院で親知らずを抜いた。
近所の歯医者さんに行ったら
なかなか抜くのが難しいので
紹介状書きますから
大きい病院の口腔外科に行っていただけませんか
と言われたからだ。
口腔外科、何か名称が怖い。
口を切り取られて別の口に交換されそうな気がする。
でも、行ってみると
モダンで小ぎれいな環境、設備
手際のいいたくさんの医師
親切な看護師さんと事務の方々
と悪い感じが1つもなかった。
麻酔をして親知らずを抜きにかかる。
痛かったら言ってください。
ギリギリギリ。
いたひれす(痛いです)。
それでは麻酔追加。
はい、麻酔追加。
しばらく待ちまーす。
(ずっと坂本龍一さんのオルゴール曲が流れている)
これは痛いですか。
いたふなひれふ(痛くないです)。
はい、抜けました。
はひはほふほはひはひは(ありがとうございました)。
すごい短時間で抜けた。
薬局に行って抗生物質をもらう。
「親知らず抜いたんですか。痛かったでしょう。
 がんばりましたね」
と萌え系の薬剤師さんに言われる。(笑)
というわけで、口腔外科は怖くなかった。

2020年03月23日 ウイルス、細菌、真菌。
よく知らなかったのだけど
ウイルス、細菌、真菌、は違うものなのだそうな。基礎知識の整理。

●ウイルス、細菌、真菌の違い
〇ウイルス
・DNAかRNAのどちかか一方からなる。
・細胞壁や細胞膜を持たない。
・単独で増殖できないため動物などの細胞に侵入して増殖する。
・ワクチンによる予防接種(ただし、一部にしか効かない)
 もしくは抗ウイルス薬で治療。(そして、あまりない)
〇細菌
・DNA、RNAの両方を持つ。
・細胞壁や細胞膜を持つ。
・単独で増殖する。
・抗生物質などで治療。
〇真菌
・DNA、RNAの両方を持つ。
・強固な細胞壁や細胞膜を持つ。
・単独で増殖する。
・抗真菌薬で治療。

●DNAとRNAの違い
DNA、RNAともに
糖、リン酸、塩基のヌクレオチドからなる。
〇DNA(デオキシリボ核酸)
・A(アデニン)G(グアニン)C(シトシン)T(チミン)の塩基がある。
・二重らせん構造。長い。折りたたまれない。
・長いものは1本2億5千万の塩基が連なる。
・永久的に情報を保存。
〇RNA(リボ核酸)
・A(アデニン)G(グアニン)C(シトシン)U(ウラシル)の塩基がある。
・一本鎖構造。短い。折りたたまれる。
・長いものでも数千の塩基が連なる程度。
・一時的に情報を保存。
・情報の保存の他に調節や触媒としての役割もある。

●プライマーとは
DNA合成のためには起点となるヌクレオチドが必要になる。
その起点となるヌクレオチドはRNAにしかなく
それをプライマーと呼ぶ。

2020年03月22日 働き方改革。
北九州市八幡西区の折尾西小学校の
働き方改革の取り組みがニュースになっていた。

折尾西小の「定時退校のための心得7か条」
○いつも整理整頓を
→物を探す時間が一番もったいない
○教材・教員の共用、使いまわしを
→自分好みのオリジナルは無駄が多い
○放課後の雑談はほどほどに
→結局、お互いの足を引っ張る
○優先順位を適切に
→明日できることは明日に回そう
○それぞれの仕事には制限時間を
→一つの仕事に時間を決めて取りかかる
○70点~80点主義で
→100点を求められる仕事はそんなに多くない
○自分へのご褒美を
→早く帰った後の楽しみを作っておこう

いい取り組みだね。(笑)

2020年03月20日 無手勝流。
そういえば
人の集まるところには行かない、というのは
内田樹(うちだたつる)さん曰く、武士道の1つの答えではなかったか。
(内田樹・著「武道的思考」より)
戦わずして勝つ、というのが最上らしいのだが
もう少し具体的に考えてみると
そもそも敵のいそうなところには行かない、というのが第一。
もし敵に出会ってしまったら
敵が刀を抜く前に立ち去る、というのが第二。
そして敵が刀を抜いて振り回してきたとしても
敵の太刀筋を探るとともに
致命傷を受けないように凌ぎきる、というのが第三。
敵が疲れてきたり隙を見せたら
自分の持てる技を繰り出して攻撃に出る、というのが第四。
と言ったところだろうか。
底知れぬ不気味な相手には
無手勝流(むてかつりゅう)のような老獪(ろうかい)さが必要になる。

参考
剣豪塚原卜伝(つかはらぼくでん)は舟に乗っている時
ある武士にその場で真剣勝負することを挑まれた。
卜伝は「舟を下りて勝負をしよう」と武士を言い含め
陸に着いてから武士を舟から下ろし
自分は舟から下りずに竿で舟を陸から突き放して
「戦わずして勝つ、これぞ無手勝流なり」と言って立ち去った
という逸話がある。

2020年03月20日 アリバイ崩し承ります。
録画しておいた浜辺美波さん主演のドラマ
「アリバイ崩し承ります」を見た。
時計店の若き女店主、美谷時乃(みたにときの)は
亡くなった祖父の「時間に関することは何でもやるのが時計屋」
という教えから時計の修理のみならずアリバイ崩しも請け負っている。
県警捜査一課の人達と顔見知りの時乃は
依頼を得て次々に事件を解決していくという内容。
今をときめく浜辺美波さんを愛でる意味合いの強いドラマで
正直見ても見なくてもいいようなドラマではある。(笑)
警察署の柱時計や署員の腕時計を直すという目的で
時乃は捜査一課に普通に出入りをし
時には捜査会議にもなぜか参加している。
あと、国会議員の息子が捜査一課の刑事でいるので
その刑事が幼稚な推理を披露したり
とかく何かある度に
署員全員が「よっ、ジュニア!」と
忖度の拍手を繰り返す。
でも、それも権力に媚びているというよりは
地元の名士のお坊ちゃんをみんなで育てようという
温かい拍手なのである。
この一連のお気楽さは
新型コロナウイルスで気分が沈みがちなこの時期に
確かに必要かもしれない。
だから、言い直した方がいいだろう。
正直、この時期には見た方がいいドラマである。
日本よりひどいことになっているイタリアが
「Andra Tutto Bene(きっとすべてうまくいく)」を合言葉に
敢えて楽観的に振る舞っている。
自分は思うのだけど
この時期に必要なのは
慎重に控え目に振る舞うことと
敢えて楽観的な気持ちを保つことである。

2020年03月20日 あだ名。
芸能人の学生時代のあだ名がすごい
みたいなのがニュースになっていた。
「ハリセンボン」箕輪はるかさん「ピロティ」
(学校のピロティと呼ばれる場所によくいたから)
松坂桃李さん「箱ティッシュ男」
(いつも箱ティッシュを持ち歩いていたから)
今田美桜さん「金魚」(瞳が大きいから)
壇蜜さん「愛人」(愛人っぽいから)
「三四郎」小宮浩信さん「愉快犯」(そんな目つきをしているから)
山田裕貴さん「プリン」
(初めはプリンスだったがやがていじられるようになり)
今の生徒を見ていると
生徒、教師、保護者、社会の人権意識が昔より上がっているせいか
表立って変なあだ名で呼ばれている生徒は少ない。(と思う)
でも、自分の学生時代など今から考えると
特に男子なのだが
とてつもないひどいあだ名でお互いを呼び合っていた。
当時は人権意識のかけらもなかったのだと思う。
あだ名というのは、人を少し貶めるために言うからか
濁音、半濁音、撥音、促音、拗音などが
多く用いられているのではないだろうか。
上記の例を取っても
濁音「ぎ」「じ」
半濁音「ピ」「プ」
撥音「ん」
促音「ッ」
拗音「ティ」「シュ」「ぎょ」が使われている。
そして、山田裕貴さんは
清音「ス」が省かれて「プリン」になっている。
いいあだ名の例を考えても
古くは「としちゃん」「マッチ」「よっちゃん」
「せいこちゃん」「あきなちゃん」「キョンキョン」
近年では「ごまき」「あっちゃん」「ぱるる」
最近では「まいやん」「ゆいぽん」「きょんこ」など
清音のあだ名も少なくはないが、やはりそれ以外は多い。
そもそも「ちゃんづけ」というのは便利で
「ちゃん」を付けただけで拗音と撥音を同時に取り込むことができる。
さらに言うなら、グループ名も
「たのきんトリオ」「シブがき隊」「光GENJI」「SMAP」「V6」
「Kinki Kids」「タッキー&翼」
「NEWS」「関ジャニ∞」「KAT-TUN」
「Hey!Say!JUNP」「Kis-My-Ft2」「Sexy Zone」「King&Prince」
(ま、「TOKIO」「嵐」は清音のみ)
で、だいたい「ジャニーズ」というのが
清音が1つもないネーミングである。
「モーニング娘」(忘れてました「ー」は長音)
「ももいろクローバーZ」「AKB48」「NMB48」
「乃木坂46」「欅坂46」「日向坂46」「BISH」
今、書き出したグループすべてが
濁音、半濁音、撥音、促音、拗音、長音がふんだんに使われている。
あくまで「ざか」でなくてはならず
例えば「赤坂」ではダメなのである。
そして、なぜ「48」の次が「46」なのか。
フォーティーエイト、フォーティーシックス。
「6」の方が1つ促音が補強されている。
と、あだ名をつけていた昔は人権意識がなかったという話から
アイドルのグループ名考になってしまった。(笑)

2020年03月20日 これは経費で落ちません。
年末年始に録画しておいたドラマ「これは経費で落ちません!」を
約2ヵ月間かけて少しずつ見てやっと見終わった。
評判のいいドラマだったので
これはちょっと見たいなと思っていた。
多部未華子さん演じる森若沙名子(もりわかさなこ)は
中堅の石鹸会社「天天(てんてん)コーポレーション」の経理部員。
森若さんは経理処理の的確さで一目置かれており
不正や無駄遣いに関しては妥協をせず指摘をするところから
社内の一部からは煙たがられている。
独身で自分のルールに従って
それなりに一人暮らしを楽しんでいる
堅物で几帳面、少し近寄りがたいオーラを発しているОLである。
ドラマなので当然、社内にはさまざまな社員がおり
毎回、森若さんは衝突しては折り合いをつけていくという内容。
そんな中、年下の営業部員で明るくて素直な
重岡大毅さん演じる山田太陽がひょんなことから
森若さんを気に入り、何やかやとアプローチしてくるようになる。
人と深く関わるのが苦手で、恋には奥手の森若さん
十代のようなドキドキの恋愛模様が同時に進行していく。
会社が横浜にあるという設定なので
ロケだとみなとみらいの景色が常にバックにあって
やはり横浜って絵になるなと思った。
重岡大毅さん、 吹越満さん、 桐山漣さん、モロ師岡さんとか
男性陣でいい味を出してる人が目立った。
ただ、会社内のゴタゴタの話とか
自分はやはり苦手だなと思った。
なぜ苦手なんだろう、とつらつら考えてみるに(笑)
野生動物の番組とかと同じで
狭い世界での主導権争い、縄張り争いとか
そういうものは見たくない、というのがあると思った。
だから、9話、10話で
天天コーポレーション対もっと大きな会社
という構図になってすごい面白くなった。

2020年03月14日 なめらかな世界と、その敵。
話題になっていた伴名練(はんなれん)さんの
「なめらかな世界と、その敵」を読んだ。
「2020年版SFが読みたい!」 国内第1位である。
「SF愛に溢れた6つの珠玉の物語」ということで
表題作を含む6つの短篇が入っている。
SFファン感涙ということらしいのだが
面白く読んだ話もあるのだけど
SFファンではないので感涙にまでは至らなかった。
しかも、読んでいて
自分はSFってやはりちょっと苦手だな、と思った。
なぜ苦手なんだろう、とつらつら考えてみるに
SFって人類全体が
テクノロジーに振り回されている、取り込まれている
世界のことが描かれているからかな、と思った。
まあ、実現可能不可能に関わらずそういうことを
先取りして書かないとたぶんSFではないわけだけど。
にしても、伴名練(はんなれん)って
ハンナ・アーレントから取ってるのだろうか?
何かそんな哲学者がいたような……。
少し調べたら
「革命は戦争と分母を同じくするものであり
すなわち暴力が母体になっている」とか分析した人だそうな。
フランス革命にしても何にしても
「暴力で世界が変えられる」の延長戦上に
第1次世界大戦、第2次世界大戦があった、ということなのだろうか。

2020年03月14日 神社。
時々、車で横を通る
前から気になっていた神社に行ってみた。
その神社というのが
こんもりと茂った山の
道沿いに鳥居だけが見えていて
その鳥居から続いている石段が
上に木が生い茂っているせいか真っ暗で
何か入ったら最後、異世界に連れて行かれそうな
ま、簡単に言うと
おどろおどろしいオーラを放っている神社である。
最近、学校も早く帰れるせいか
そうだ、行ってみよう、冒険だ、ということで
車を鳥居の前の道沿いに停めた。
祟られたら嫌なので
一礼をして鳥居をくぐる。(笑)
ふぞろいな石段を注意しながら上った。
暗い。
風があるせいか
枯れた枝みたいのが時々落ちてくる。
見上げると
ところどころ頭上に縄が渡してある。
何か怖い。
少し上ると階段は右に折れた。
さらに上って行くとまた別の鳥居が見えてきた。
頂上だろうか。
鳥居にたどり着くと
どうもそこからが境内のようだ。
そこも木が生い茂っていて暗い。
入ってみると
阿吽の狛犬が両脇におり
奥にお社がある。
全体的に明らかに現在は誰も手入れをしていない
雰囲気を醸し出している。
お社に近づいてみると
賽銭箱もじゃらじゃら鳴らす鈴もなかった。
ただ、缶ビールなどが地面に無造作に供えてあった。
お社の中は真っ暗で見えない。
礼拍手をして、その場を後にした。
元来た道を戻って下りた。
特に怪異なことは起こらなかった。

2020年03月07日 式子内親王。
で、定家の話の続きで。
百人一首で人気ナンバー2の式子内親王(しょくしないしんのう)の和歌

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
(私の命よ、絶えるなら絶えてしまうがいい。
このまま生きながらえていたら、耐え忍ぶ力が弱まって
恋しているのがみんなに知られてしまうと困るから)

後白河天皇の第3皇女、式子内親王は
賀茂神社の斎院(さいいん)を務めていたのもあって
生涯を独身で通した。
和歌は藤原定家の父、藤原俊成に習っており
俊成が年老いてからは定家が代役として教えるようになった。
年齢的には式子内親王の方がずいぶん年上だとは思うのだけど
式子内親王は定家に恋していたようである。
上の和歌は定家への気持ちを吐露したものだと言われている。
定家はそんな式子内親王の気持ちをわかっており
百人一首編纂の折にはこの歌を選んでいる。
ある時、体調を崩した式子内親王は定家にこんな歌を送っている。

いきてよも あすまて人は つらからし 此夕暮を とははとへかし
(私は明日まで生きているかどうかわからない。
今日の夕暮れに、もし会えるならなら会いに来てください)

たぶん、定家は会いに行ったのだと思う。
日記に書いてあるのかどうかはわからないけど。

2020年03月01日 明月記。
藤原定家の「明月記」(めいげつき)は
治承4年(1180年)から嘉禎元年(1235年)までの
実に56年間にわたる個人の日記である。
定家の家は「日記の家」と呼ばれる家記ではなかったが
自らが体験したこと、収集した知識を多く書き残して
いずれは家記になることを目指していたらしい。
定家は10代の時から80歳で死ぬまで
ほとんど欠かさずに日記を書き続けていた、というのだから驚く。
現在、残っているのは19歳から74歳までのもので
今は子孫である冷泉(れいぜい)家に保管されているのだそうな。
天文現象では
客星(超新星爆発)の他に、赤気(オーロラ)についても書かれている。
建仁四年正月十九日(1204年2月21日)
および同月廿一日(2月23日)に
何と京都で定家本人が「赤気」を見たと記されており
恐れを抱いたと、感想が述べられている。
空が赤くなるオーロラは今でも北海道では見られるけど
当時は京都でも見られた、というのだから驚きだ。
などと考えていたら
「ベテルギウス減光終了、増光へ。超新星爆発は起こらないか」
というのがニュースになっていた。
やはり星のことはよくわからない。

2020年03月01日 三吉。
あえてのんきな話を。
今日、うちのささやかな庭に出たら
隣のネコの三吉が
塀の上に座って自分を待ち構えていた。
「ずいぶん暖かくなってきましたな」
と言ってるような気もするし
「世情不安ですな」
と言ってるような気もする。
結局、何を言ってるのかわからないのだけど
自分と三吉の関係は
どこまで行ってもそのように平行線である。
ネコと隣の家の住人の関係なんて
まあ、そんなものだろう。

2020年02月24日 ベテルギウス。
オリオン座の左上の赤い星ベテルギウスが
超新星爆発を起こしそうだとニュースになっていた。
ベテルギウスは1等星で
すべての星の中でもとても明るい星の方なのだが
どうも最近暗くなってきている、というのだ。
これは超新星爆発の前兆とも考えられていて
星の寿命が尽きて最後に華々しく爆発する前に
暗くなることがあると言う。
もし、超新星爆発が起きると
半年とか1年とか月よりも明るく光り輝くのだそうな。
そして最後、燃え尽きて真っ暗になる。
ただ、この5千年くらいで
ベテルギウス規模の超新星爆発が起きた試しがないらしく
もし遭遇できたとしたら
天体ショーとしてこれ以上ないくらいレアらしい。
藤原定家の「明月記」には
過去の天文現象を書いた内容があるらしく
寛弘3年4月2日(1006年5月1日)
半月ほどとても明るく輝いた星があったと書かれている。
当時、大客星と呼ばれており
おおかみ座の超新星爆発ではなかったかと現在では考えられている。
定家は陰陽師安倍泰俊から聞いた話を記したそうで
陰陽師は代々そういうことを詳細に記録していた、ということだ。
では、いつベテルギウスが超新星爆発をするのか
という話なのだけど
天文学者曰く
星のことなので今すぐとも1000年後なのかもわからない
のだそうな。
星のスケールで考えたら1000年くらいは一瞬なので
何でも人間のスケールで考えない方がいいらしい。
ま、人間もそれくらい気を長く持て、ということだろう。

2020年02月16日 飲み会スルー等について。
蛭子能収(えびすよしかず)さんが昔から
「飲み会スルー」「ブランド離れ」「SNS断捨離」をしている
というのがニュースになっていた。
現代の若者(の一部)にも共通する特徴だそうで
図らずも蛭子さんが先取りしていた、面白い、という内容。
まあ簡単に言うと、他人の思惑、価値観に取り込まれない
ということなのだと思う。
例えば会社には
人間関係を潤滑にして、上の思惑に逆らわない集団にしておいた方が
生産性が上がるということがある。
飲み会というものが
かつてはそのようなことを育成する場として機能していた。
ただ、社会全体が経済的に頭打ちになり
会社にこれ以上の向上が望まれないと感じられる昨今
会社の飲み会というものに
意義が見出せなくなるのは当然のことだろう。
会社の仕事が直接、社会のためになっている
と実感できるような場合は別として
そういった実感もなしにやらされる仕事というのは
若者からすると最早軸足を置ける場所ではないのだ。
お金さえ入れば生活が豊かになる高度経済成長期
無駄にお金が入り贅沢ができるバブル経済期、では最早ないのである。
でも、逆に言うと
社会のためになっているという仕事を会社が提案できた場合
若者が軸足を変えてくる可能性はある。
また、ブランド品を持つということは
人に対してマウントを取る、ということにかつては使われていた。
現代の若者はスクールカーストというものを
体験しているしてないに関わらず
人に対してマウントを取るような人は下品、ということを知っている。
そして、誰かの作った価値体系に参加するよりも
本当に自分が楽しいと思えることを追究したい、という欲求が強い。
SNSなんてのも
結局は誰かの利益、思惑に取り込まれる
新たな体系を構築するのを手助けする
アイテムの要素が強いのだから
そんなものには取り込まれたくない
と思うような人達が出てきて当然だろう。
と、蛭子さんから考えさせられることは多い。(笑)

2020年02月09日 ちょこっと京都に住んでみた。
録画していた年末ドラマスペシャル
「ちょこっと京都に住んでみた」を見た。
これがまたいいドラマで
出てくる役者さんは
木村文乃さんと近藤正臣さんの2人だけ。
木村文乃さんが触れ合う京都の人達は
そのまま実際にいる人達が出てくるので
ドラマと街ブラを融合したようなスタイルである。
あらすじは
デザイナーの仕事に挫折した主人公が
手のケガをした京都の伯父さんの様子を見てきてと
母親に頼まれ1週間ばかり京都で過ごす様を描く。
伯父が勧める京都の昔ながらの様々なお店に行き
そこで暮らす人々の生活や考え方に触れ
傷ついた心が少しずつ癒されていく。
明日、東京に帰るという日
主人公は伯父に初めて心のうちを告げる。
「私、競争して負けて、デザイナー辞めちゃった……。
 絵を描くのも嫌いになった……。
 私、人生に失敗しちゃったんだよね……」
そこで伯父は主人公に
人生はもっとシンプルに、好きなこと見つけて
それをただ追いかけていけばいい、みたいなことを伝える。
京都の穏やかでゆったりとした時間が
全編に流れる素敵なドラマだった。
大概の人間って雑な生き物だから
誰もが同じような価値観を持ち、振る舞いをし、
それに伴う争いや勝ち負け、喜びや涙
があって当たり前と思って過ごしている。
でも、京都に息づく文化、思想は
もう少し複雑で、繊細で、豊かで、広い
もののようである。
で、伯父さんは何か言った後に必ず
「って、何や知らんけど……」とつけ足す。
物事に斜に構えて正面から取り合ってませんよ
また、これは貴方に押しつけるものではありませんよ
という、これもまた京都らしい味のある言葉である。

2020年02月09日 ジョウビタキ。
自分が家のささやかな庭をたいした目的もなく
スコップや鍬で掘り起こしていると
少し離れた場所に白黒茶の小鳥が1羽やってきて
「掘り起こしてくれてありがとう」
みたいな感じで地面をつつき始めることが最近よくある。
ぱっと見ただの土だけで何かあるようには見えないのだけど
その小鳥的には何か御馳走があるのだろう。
いつも同じ鳥なのだと思うのだけど
人懐こくてかわいいヤツだ。
何て言う鳥か調べてみたら
ジョウビタキというのだそうな。
何でも冬の間だけ日本にいて
夏の間はロシアや中国で暮らしているらしい。
冬の間は縄張りを持ち単独行動すると書いてあった。
だから、いつも1羽で同じ鳥なのか。
しかし、海を渡るというのはすごい。
やはり対馬あたりを渡るのだろうか。
そして、なぜ広い日本で
縄張りを志野さんちの近所にしているのだろうか。
いろいろ考えると面白いものだ。

2020年02月02日 ヒマラヤ。
「激レアさんを連れてきた」を見たら面白かった。
ロッククライマーの南裏健康(みなみうらたけやす)さん、
ヒマラヤのトランゴネームレスタワー(6,251メートル)
というとんでもなく反り立った岩の塔に1人で登頂し
パラシュートで飛び降りて下山しようとしたところ
ものの何秒かで布が岩に引っかかる。
つまり、そう簡単に助けに行けない
とんでもなく高い場所に宙ぶらりんになる。
2000m下のベースキャンプに仲間がいて
トランシーバーで連絡は取るものの
パキスタン軍のヘリコプターも
そう簡単に救助に行けないという。
しばらくは宙ぶらりんでいたものの
翌日、近くに1人は座れそうな場所を発見。
パラシュートの紐を切って岩づたいにたどり着く。
とりあえずあぐらはかけるくらいの場所。
標高は6000mくらいで、下は断崖絶壁。
そこで、南裏さんはあぐらをかきながら思う。
「俺は空海か!」
そんな状態で2日くらい経って
パキスタン軍のヘリコプターが救助はできないものの
食べ物やら薬品やらを投げてくる。
しかし、1つも手元に届かず
空しく崖下へと落ちて行く。
何本もの包帯を投げてくるのだが
すべてほどけて紙テープのように落ちて行った。
そこで、南裏さんは思った。
「俺はスーパースターか!」
結果、近くのそこよりは広い場所に
パキスタン軍が投げた
チーズが引っかかっていることがわかり
南裏さんは移動を決断。
また、岩づたいにたどり着く。
それまで雪しかなめていなかった南裏さん
久々の食料であった。
そんなこんなで7日目、
仲間2人がやっと救助にたどり着く。
まさに奇跡の生還を果たした南裏さんであった。
絶対絶命の条件下で
「俺は空海か!」
「俺はスーパースターか!」と
例えつっこみできる余裕が
南裏さんを救ったのではないだろうか。
ピンチに陥ったとしても
どこかのん気に……。
ニーチェも言っていた。
「本当にいいものは、どこかのん気さを持っている。
日を浴びて草を食べている牛のように」

2020年01月31日 きつねのはなし。
さらに、森見登美彦さんの「きつねのはなし」を読んだ。
京都を舞台にした、4つの話からなる短編集である。
森見さんお得意の
諧謔性(おどけておかしみのある内容、言い回し)は陰を潜めて
内田百閒の「サラサーテの盤」的な幻想世界が描かれている。
改めて、言葉の置き方が上手いなぁ、
全体像を初めから見せないで
小出しにしていく感じが巧みだなぁ、
京都という舞台装置が効いてるなぁ、と感心しきりである。
4話すべて良かったのだけど、特に自分が感嘆したのは
1話目の「きつねのはなし」と3話目の「魔」。
「きつねのはなし」は、4つ星で4つ、満点の出来だと思う。
これは映画にしたら
それこそ「ツィゴイネルワイゼン」みたいな映画になりそうだ。
「魔」は、最後まで読んで
思わずまた読み返したくなる構造を持っている。
え?もしかしてあそこはああだったのでは?と
いろいろ考察したくなるような小説だ。

あらすじ
「きつねのはなし」
古道具店でアルバイトをしている私は
店主のナツメさんに頼まれて
鷺森神社近くに住む天城さんの元へ
風呂敷包みを届けるよう頼まれる。
その日から私は奇妙な出来事に巻き込まれるようになる。
「魔」
私はアルバイトで
高校生の西田修二の家庭教師をすることになった。
やがて修二と同じく剣道をしている
兄の直也、兄の同級生の夏尾美佳、秋月とも
面識を持つことになる。
その頃、夜毎に人を襲う通り魔が京都の街を騒がせていた。

2020年01月23日 熱帯。
森見登美彦さんの「熱帯」を読んだ。
ハードカバーで523ページもある大作である。
自分が考えるに
森見さんの世界というのは
汲めども尽きぬ豊かな泉のようなものである。
京都というファンタジックな魔都にしっかりと根を下ろし
その1200年の時間の堆積から湧き出てくる滋養滋味を
しっかりと自分の栄養に変えて作り上げられた物語だからである。
作者というものは豊かなものに寄り添わなければ疲弊する。
それは読者もまた同じである。
読者は森見さんの作品から
体の隅々まで行きわたる豊かな滋養を受け取ることができる。
だから、森見さんというのは本当に得難い作家さんで
直木賞なんか取らなくったって
全然自信をなくす必要などないのてある。
他の作家さんの替わりはいくらでもいるけど
森見さんの替わりはどこにもいない。
というわけで「熱帯」なのだが、前半はとんでもなく面白かった。
でも、後半は、うーむ……。
ただ、すごい力技の
ボルヘスばりの作品に仕上がっているのには間違いない。
ボルヘス、読んだことないけど。(笑)
これは書く資格のある人間にしか書けない物語である。
そして、この本自体が「奇書」と呼ぶにふさわしいものになっている。

あらすじ
作家の森見は昔、学生の時に
古本屋で奇妙な本を買ったことを思い出す。
それは佐山尚一の「熱帯」という本で
半分ほど読んだ頃に、なぜかその本を紛失してしまっていた。
その後、気になって
国会図書館で調べたり、古本屋街で探したりしたのだが
その「熱帯」という本は全く見つからなかった。
そんなある日、森見は奇妙な読書会に参加する。
それは参加者が謎のある本を持ち寄り
その謎について語り合うという不思議な読書会で
洋風の館に年齢も様々な人達が集まっており
各部屋でさまざまな話が繰り広げられていた。
そんな中である部屋に入った時
森見は若い女性が胸に抱えている本に目が留まる。
それはあの、探し続けていた佐山尚一の「熱帯」だった。
話しかけると、その女性は森見に
「この本を最後まで読んだ人はいないんです」と
謎の言葉を告げる……。

2020年01月23日 年賀状。
「年賀状じまい」なる言葉も昨今取り沙汰されて
さすがに今年、うちに来る年賀状も減ってきた。
年賀状も自分が子どもの頃は
手書きや芋版など素朴な味わいがあったけど
印刷所に出したり、自宅でプリントできるようになってからは
結婚、子どもの成長、家族旅行など
映えた写真、内容を一部の人が送るようになったことが
ボディーブローのように
「年賀状じまい」を引き起こす1つの要因になっていると思う。
もちろんそういうものでなくても
来た年賀状には返事を出さなくてはならない義務的な作業を
なぜこの忙しいお正月にやらされなくてはいけないんだ
という拒否感も要因の1つだろう。
そして最早、SNSやメールという便利なツールがあるのに
葉書を買って作ってポストに出しに行くという
そこそこお金も手間もかかるアナログな作業は
もう面倒というのも最大の要因の1つだろう。
郵政関係者も年賀状の売り上げが
今まで相当の利益になっていたので引き止めに必死である。
「令和の初めだからひとつ年賀状でも出してみようか」って
テレビのCМで流れていたけど、やはり少し強引だと思う。(笑)
で、ここで郵政関係者を救うべく勝手な提案なのだが
例えばスマホやパソコンで入力さえすれば
年賀状が届くみたいな仕組みにすれば
まだ少し持ちこたえることもあるかもしれない。
あれ?そういうの既にやってるんだっけ?
あと、スマホやパソコンで申し込めば
芸能人、キャラクターから年賀状が届くみたいにしたら
さらにいいかもしれない。
御朱印帳なども密かなブームなので
全国の有名な神社からお目出たい年賀状が届いたりするのも面白い。
さらに各種レアカード(例えば全国で20枚しかない)
みたいなものがあったら
収集癖のある人は我慢できなくなるだろう。

2020年01月18日 ノースライト。
話題の横山秀夫さんの「ノースライト」を読んだ。
2020年版「週刊文春ミステリーベスト10」第1位。
2020年版「このミステリーがすごい!」第2位である。
ノースライトとは
建築士の主人公青瀬稔(あおせみのる)が
世界で一番美しいと感じている、北の光のこと。
もっと建築に寄せて言うと、北窓から差し込む光のこと。
北の窓から差し込む光は
人の顔を柔らかく優しく包み込むという。
青瀬はクライアントの夫婦に
「信濃追分に土地があります。お金は3千万円あります。
 あなたが最も住みたいと思う家を建ててくれませんか」
と依頼を受ける。
そこで、青瀬は考えた挙句
建築界では全く掟破りの
ノースライトをふんだんに取り込めるようにした
北向きの家を建てる。
北向きに大きな窓を設け、信濃の山が見渡せるようにし
天上に足りない光を補うための3つの光の窓を開けた。
その家は中に足を踏み入れると誰もがため息をつくような
光の取り込み方をしたものに仕上がっていた。
「平成の家200選」という本にも掲載されたことで
大いに話題を呼び
「あれと同じものを建ててください」と依頼が来るまでの
今まで日の当たらない道を歩いてきた青瀬にとって
建築家としての代表作になる。
ところがである。
そのノースライトの家に誰も住んでいないのではないか
ということを風の噂に聞き
そんなはずはない、夫婦にはきちんと家を引き渡したはずだ
と行ってみたところ
確かにその家は全く住んだ形跡がなかった。
お金もきちんと支払われている。
受け渡しの日、夫婦も子どもも喜んでいた。
では、なぜ?という物語である。
それ以上は読んでのお楽しみといったところ。
「横山ミステリー史上最も美しい謎」という本の帯に違わぬ
物語が繰り広げられていく。
自分はこの本を読んで
北の窓から差し込む光というものが
確かにしみじみといいものだなと思うようになった。

2020年01月13日 medium霊媒探偵城塚翡翠。
話題の「medium霊媒探偵城塚翡翠」を読んだ。
メディウムれいばいたんていじょうづかひすい、と読む。
2020年版「このミステリーがすごい!」第1位。
2020年版「本格ミステリ・ベスト10」第1位である。
相沢沙呼(あいざわさこ)さんと言えば
「午前零時のサンドリヨン」「ロートケプシェン、こっちにおいで」の
酉乃初(とりのはつ)シリーズとか自分は本当に好きである。
できればこっそりと秘密にしておきたいタイプの作家さんだったが
もうその才能を世間がほっとかないところまで来てしまったのだろう。
本の帯が「全てが、伏線」「最強、最驚、そして最叫」。
自分も読んで途中から驚愕した。
相沢沙呼さん、こんなものも書けるのか……。

あらすじ
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎(こうげつしろう)は
心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。
彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。
しかし、そこに証拠能力はなく、
香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、
事件に立ち向かわなくてはならない。
一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。
一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、
それは翡翠の力のみ。
だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた……。

2020年01月05日 元素周期表を現物で作る。
「元素周期表を現物で作る」という内容の本を読んだら興味深かった。
世の中には元素コレクターという人がいるそうで
元素の現物のサンプルを出来る限り集めて
展示ケースに入れようとがんばっているらしい。
118ある元素のうち約30の元素は
その辺の店で簡単に購入できるということだった。
元素周期表は7段あるのだけど
上から1段目、2段目の元素は
支障なく展示ケースに並べられるらしい。
ただし、そこから先が問題で
上から3段目は発火して火災が発生する可能性があり
上から4段目は毒ガスが発生して死に至る危険性があり
上から5段目は発火、毒ガスに加えて被爆する危険性があり
上から6段目は爆発、放射能がまき散らされる危険があり
上から7段目は集めようなどと決して考えてはいけない
とのことだった。
私達の日常生活は
かくも安定した元素の中で営まれているということか。
元素が安定した中での暮らしは本当に有難いことだ。
自分は原子力に関しては頭から否定するものではないけれど
地震のようなイレギュラーな事態が起こりうる国は
使用するべきではないと震災以来考えるようになった。
今でも多くの故郷を離れざるを得なくなった人達がいる。
放射性廃棄物の処分に関する重い課題も残っている。
東京オリンピックの高揚に惑わされて
後回しにしてはいけない。

2020年01月02日 あけましておめでとうございます。
昨日は朝、昼とお雑煮を食べた。
しみじみ美味い。(笑)
隣のネコの三吉が午前、午後とうちのささやかな庭を通る。
彼は彼で自分の縄張りの点検に余念がない。
天気がいいので日向ぼっこがてら庭に出てストレッチをする。
ひよどりが1羽ふくらがって
木の枝からずっとこちらを見てた。
夜になって今日は回転寿司とか空いてるんじゃない?
と思って家族で行ってみたら超絶空いていた。
きっと他の宇都宮市民は
買い込んだおせち料理でも食べているか
昼から酒を飲んで
最早車の運転がままならないのだろう。(笑)
自分は家に帰ってから少しお酒を飲む。
そんなわけで、元日を無為に過ごす。
あれこれしようとはせず
無為に過ごすというのが
最高に贅沢なのだよ、ワトソン君。(笑)
人生もまたしかり。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


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