2019/02/03(日)18:58
ABC殺人事件。
アガサ・クリスティーの「ABC殺人事件」を読んだ。
面白かった。
サイコ・サスペンスの元祖と言われている作品である。
アガサ・クリスティーは現在使われているであろう
ありとあらゆるトリックを思いつき
次から次へと高品質の作品に仕上げていったのだから
その能力たるや圧倒的である。
「ABC殺人事件」が書かれたのが1936年(昭和11年)。
日本が二・二六事件とかやってる年に
片やサイコ・サスペンスというのだから驚く。
あらすじ
「6月21日、アンドーヴァーを警戒せよ。ABC」という手紙が
エルキュール・ポワロの元に届く。
そして、当日、アンドーヴァー (Andover)で
イニシャルがA.Aの老女の死体が発見される。
間もなく第2、第3の手紙が届き
警察が警戒する中
べクスヒル (Bexhill) でイニシャルB.Bの若い女性が
チャーストン (Churston) でイニシャルC.Cの紳士が殺害される。
被害者同士に関連性はなく、犯人の正体と動機は全くわからない。
やがて第4の手紙が届き
ポアロらは犯行を阻止すべく
ドンカスター (Doncaster) へと向かう。