|
カテゴリ:季節の便り
7月25日、山岳植物園「岳人の森(がくじんのもり)」で園内に咲いた高山植物の説明会が開催されるとのことで出かけてみることにしました。
これは、前回6月に訪れたとき、ご主人から「7月下旬には絶滅危惧種のレンゲショウマが咲きます。」と教えられていました。 自宅から車で1時間15分、標高約1000mの高地にある「岳人の森」・・・到着すると駐車場は説明会に来た人たちで満車状態になっていました。 定刻10時に園のご主人(山田さん)からご挨拶があり、園内を案内していただくことになりました。 (説明会に参加した人たち・・・中央の白いシャツの方が山田さん) (園内の入り口でニッコウキスゲが出迎えてくれました。) 当園は、個人所有の広大な山地を独力で40余年の歳月をかけて造成し作り上げてきたとのことでした。四国最大級の民間の高山植物園・・・ここで育てられている植物は、主に絶滅危惧種、絶やすことが無いように次の世代へ引き継いでいきたいと・・・力説されていました。 レンゲショウマが咲いている場所までの間にも色々な花が咲いていました。 まず、カワラナデシコ(河原撫子)です。女子サッカーを連想しました。オリンピックでぜひ優勝を勝ち取ってほしいです。 北海道原産のアポイキキョウ(白花アポイ桔梗)が咲いていました。 次は、ヒオウギ(檜扇)、これから咲き出すとのこと、かろうじて一輪だけ咲いていました。 そしてレンゲショウマの群生地へ着きました。ご主人が手をかけて株を増やしているとのこと、開花状況はまだ2~3部咲きといったとこでしょうか、全部が咲いたら圧巻でしょうね。 初めて見るレンゲショウマ、木漏れ日に透けるろう細工のような花は、まさに絶品でした。 (1m余りの背丈、花びらがハスの花を連想させるところからレンゲとのことでした。) レンゲショウマの分布は、説明によると本州奈良県~福島県だそうで、以前には徳島県の樫戸丸の山中に自生していたが今は絶滅したそうです。その実生の子孫を絶やさずに育ててきたとのことでした。 最後に、これから咲く貴重な植物もありました。 スズカケソウ(鈴懸草)です。これも日本では岐阜県のみに自生しているそうですが、徳島県のつるぎ町にも生育しているとのことでした。(徳島県の絶滅危惧種) (葉の付け根に紫色の蕾が付いています。どんな花が咲くのでしょうか・・・実際に見てみたいものです。) 今回、貴重な花々を見ることができました。 また、2時間に余っての詳しい説明をしていただいた山田さんには大変お世話になりました。目からうろこが落ちた感がありました。 これからも四季折々に訪れてみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|