登るアラ還！　～美しい自然を求めて～

紅葉見物を兼て、祖谷山系の盟主、矢筈山（1849ｍ）へ登ってきました。
この山も登山口までの距離が長い･･･途中、深淵に立ち寄りました。
かつては四国の軽井沢と呼ばれ、キャンプ場などで賑わいましたが、今は廃れてしまいました。



（手前のトイレの建物は現役の様子）

廃屋が点在する中を通り抜けて登山口の落合峠を目指します。

自宅から１時間半、ようやく登山口の落合峠に到着しました。
峠は広々としていて開放的な気分になれます。
今日は家内のワゴンＲ（白）でやってきました。


その落合峠の標高は1520ｍ、峠の標高としては四国一だそうです。


矢筈山への登山口はこの峠の脇にあります。

（矢筈山登山口）

９時５分登山開始、気温は１６度、思っていたより暖かいです。
すぐの急登を登りきると前方に目指す矢筈山が見えてきました。
峠からの距離表示は３ｋｍですが、ずいぶん遠い感じがします。
（矢筈山は３つの頂の一番左奥）

標高差はあまりなく緩やかなアップダウンが続きます。
左手を見ると、みごとな烏帽子の山容、その名の通りの烏帽子山（1670ｍ）が望めます。


起伏の少ない笹原を進むとモミの樹林に入ります。


歩き出して１時間1０分、頂上まであと800ｍの所に着きました。
奥にそびえる山が矢筈山です。あと一息ですが･･･


この後、唯一の急勾配が待ち受けていました。
ロープを片手に１０分ほど悪戦苦闘･･･


急勾配を登りきると、いよいよ頂上が間近に見えてきました。


山の斜面を気持ちよく歩いていると、太い木の幹に奇妙なひっかき傷が目に付きました。
これは熊の爪痕か？


紅葉も目立ってきました。赤く染まったドウダンツツジです。


この尾根を越えれば頂上です。


10時50分頂上到着。


矢筈山頂上、標高1848.5ｍ　県内第５の高峰です。



山頂からの展望、北側には石堂山方面の山々が望めます。
午前中の予報は晴れの予報でしたが、上空は雲が広がってきました。


周囲の山肌は紅葉が見頃を迎えていました。


登って来た方角を振り返ると･･･


今日は平日にもかかわらず、県内から５名、香川県から１名の登山客と出会いました。
すれ違いに挨拶し気軽に言葉を交わす、登山ならではの友好的な気分になれます。

予想以上の美しい紅葉に、ラッキーな気分になった山旅でした。