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ますます肌寒くなって来たこの頃、キタさんは今日も電博堂勤めである。今日は中播磨県民局内にある中播磨青少年交流サロンに行く用事があったため、車で出掛ける。サロンのコーディネーター・濱野さんはあいにく留守で、専門員の長尾さんとしばらくお喋り。と、そんなことをして油を売っていると、とっくに出勤時刻は過ぎている。ダッシュで駅北へチャリンコを走らせる。と、行くと電博堂はもう開いている。東さんやな…と思いながら中に入ると、案の定、東さんから届けられたビデオテープが机の上に置いてある。後でお礼の電話をすることにし、キタさんはとりあえイベントの企画やチラシ作りに没頭する。

　午後には山羽さんがビデオダビングのために来訪。相前後して東さんも来たので、年末の辛いもん同好会の忘年会場・大津区の居酒屋「喇叭」について色々と訪ねる。2時頃にはキタさんは山羽さんを残して、春霜堂へ向かう。売り切れとなっていた播州弁番付を買いにいくのだ。ところが、話し好きの高橋さんに捕まり、結局１時間余を過ごす。帰ってからは、篆刻のチラシや、今後のイベントのメールを皆に打つうちに、外はもう晩。行き交う高校生の声を聞きながら、山羽さんとキタさんは、狭い電博堂内でひっそりと仕事を続けたのでした。