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キタさんのつれづれ日記

キタさんのつれづれ日記

ゆめさきの森4/26その2

尾根からは明るいコナラ林で、樹木の種類も豊富である。色々な木を観察しながら、先へ進む。



アベマキ(ブナ科・20m)

山陽地方に多く自生し、幹が太くなるにつれて不規則にでこぼこになる。これをアベ(岡山の方言であばたのこと)に見立てて、アベ薪という。コナラやクヌギとはここで見分けられる。コルク質が発達し、皮をはいでコルクを作ることもある。
雌雄異株で、5月頃に黄緑色の花を咲かせる。秋には大きなドングリを実らせる。落葉樹ですが、秋に葉が枯れた後も枝についたままで春まで離れない。ゆえに、冬になると遠くからでも目立つ。

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アセビ(ツツジ科・1~5m)
悪し実が訛ったとされる有毒植物。馬が食べると麻痺して酔ったようになるので、感じでは馬酔木と書く。葉を煎じて殺虫剤として用いた。
春先にスズランに似たクリーム色の花を穂のように咲かせる。赤い新芽もきれいなことから、観賞用としても好まれる。万葉集にも多く詠まれる。

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アセビの赤い新芽。よく目立つ。

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ソヨゴ(モチノキ科・5~7m)
乾いた尾根のマツ林などに多く自生する。木を揺らすと葉がソヨソヨと音を立てることから、この名がある。葉は光沢があり、縁が波打つ。花期は6~7月で、白い花を咲かせる。実は球形で、晩秋に赤く熟する。長い柄にぶら下がっている様は、よく目に付く。
遠くに井上さん。

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コバノミツバツツジ(ツツジ科・3~6m)
アカマツ林などの2次林に多く生育する。春に花を咲かせるツツジの仲間の中でも、最も早く赤紫色の花を咲かせる。花粉は細い糸でつながっており、訪れる昆虫の体に付着しやすい構造となっている。
名前の由来は「小葉の三つ葉つつじ」の意味。茎端から3枚の葉を出すミツバツツジの仲間にはたくさんの種類があるが、そのなかでも小さな葉を持つとの命名だろう。

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ネジキ(ツツジ科・2~7m)
尾根などの明るく乾いた松林などに多く生育する。成長すると幹がねじれたようになるのでこの名がある。5~6月に一列に並んだつぼ型の白い花を咲かせる。幹が硬いので木槌を作るのに適する。

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ウラジロ(ウラジロ科・30cm~2m)
乾燥したマツ林やスギ林、荒地などに普通に見られる。葉の裏が白いことを白髪の長寿に例え、葉が相対するのを夫婦和合に例え、正月の注連飾りや鏡餅の敷物として用いる。葉は一年に一段ずつ伸び、中には十段を超えるような葉を持つこともある。

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シシガシラ(シシガシラ科・20cm)
羽状の葉が、地面から放射状に伸びる。この様が、獅子のたてがみに似ることから、この名がある。山道に普通に見られる。新しい葉は、赤味を帯びてムカデの様に見えるので「ムカデグサ」とも言われる。

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サルトリイバラ(ユリ科・1m)
全体的に鋭いとげがあり、まるで鉄条網を張ったようになる。林の中でつかまると困ってしまう。まさに、サルをも捕らえてしまうだろう…ということから、この名がある。葉は大きくて丸く、光沢があって香りがよい。姫路近辺では柏餅に包むカシワの木が少ないので、この葉で代用する。カシワバラ・カシワヅルの異名も持つ。地下茎は干して利尿薬として用いられる。晩秋に赤い球状の実をつける。

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コジイ(ブナ科・30m)

暖帯林を代表する高い樹木で、樹皮が滑らかでドングリは丸い。逆に樹皮が縦に裂けて細長いドングリをつけるものはスダジイ。5~6月頃に葉の付け根に黄色の花を咲かせる。ドングリは渋みが少なく、炒って食べると美味しい。

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