ノーベル平和賞
今 年のノーベル平和賞が、ゴア元米副大統領とIPCCに決定したことに対し心より賛辞を送りたい。ただ、私はこの受賞は選考委員会からの人類に対する警告とも言えるメッセージを含んでいるのだと思う。なぜなら、地球温暖化はもはや取り返しのつかないところまで来ている可能性があるからだ。今の地球を人体に例えてみよう。人間の場合では、異常をはっきりと感じてからでも、病院に行き治療を受けて治癒するときもある。しかし、異常を感じることができないが、体内では病魔が進行し、異常を感じたときにはすでに手遅れという場合もある。今の地球の場合、異常な気候や温度変化をはっきりと感じることができるようになった。この事態は、前者であることを願うが後者である可能性も否定はできない。もう私たちは待ったなしの時期であることを、今回のノーベル平和賞は訴えているのではないだろうか。 実際、私の住んでいる金沢でも今年の一月には初めて積雪がゼロであった。二月にほんの数センチ降っただけである。こんなことはかつて無かった。そして、なによりも今年の冬の太陽の陽射しは異常なほど強かった。「強い」、「とにかく強い」。北陸の冬の太陽ではないと肌身で感じた。これはなんとかしなければ地球は危ない、人類は大変なことになるのではと直感した。今年、私は地域の区長理事という立場を与えられ、地域としてチームマイナス6%に参加し、地域でのCO2削減の啓蒙に取り組んできた。実際、少しずつではあるが、啓蒙がすすんできたように思う。そして、うれしいことに同じ地域にも温暖化問題に積極的に取り組んでいる方が大勢いることを知った。今この方達と力を合わせ、少しでも温暖化防止のために行動していきたい。 ゴア氏も言っている。「これはわれわれが直面する難問に対し、世界的な意義を高める好機だ。」